2011年秋から2012年春にかけて放送された朝ドラ「カーネーション」の再放送が先週から始まった。
【再放送日程】
毎週月曜日〜土曜日 7:15〜7:30 <NHKBS・BSプレミアム4K>
毎週日曜日 8:00〜9:30 1週間分6話連続放映 <NHKBS>
毎週日曜日 10:00〜11:30 1週間分6話連続放映 <BSプレミアム4K>
個人的にはこれまで放送された朝ドラの中では最高傑作だと思っている。本放送の終了時、このブログにアップした感想を再掲してみた。
▼2012年3月30日
半年間楽しみに見てきた「カーネーション」がいよいよ明日最終回となる。ほぼ毎回見た朝ドラは珍しい。それだけ面白かったのだろう。その最大の理由はやはり渡辺あやの脚本にあると思う。もともと彼女の脚本が大好きで、これまで脚本を担当した映画やドラマは全部見ているが、そのいずれの作品も登場するキャラクターたちが実に面白い。映画の「ジョゼと虎と魚たち」もそうだし、「天然コケッコー」や「メゾン・ド・ヒミコ」もそうだし、テレビドラマの「火の魚」や「その街のこども」もそうだし、もちろん今度の「カーネーション」もキャラクターたちの面白さが際立っている。彼女はインタビューなどでよく「脚本を書いていると、キャラクターたちが勝手にしゃべりだす」というようなことを言う。おそらく自分の中でキャラクターたちのイメージがしっかりできあがっているから、場面場面でそのキャラクターが言いそうな言葉が自然に浮かんで来るのだろう。ともかくこの「カーネーション」も期待を裏切らなかった。さて明日のエンディングは何かひと仕掛けがあるだろうか。
▼2012年4月2日
今朝目が覚めると、ふと「あゝ今日はもうカーネーションはないんだ・・・」とちょっぴり寂しさに襲われる。8時の時報とともに新番組「梅ちゃん先生」が始まったが、ただぼんやりと眺めているだけ。しばらくはカーネーションロス症状が続くかもしれない。
それにしても渡辺あや、やるなぁ。最終回で初めてドラマの構造に気がついた。この物語は結局、奈津(栗山千明)が病床で見ていた朝ドラだったわけだ。つまりこの話はあくまでもドラマであって、奈津がそれをどう見たかは視聴者それぞれの評価に委ねるという、そんな想いを渡辺あやは込めたのかもしれない。しかも、その朝ドラさえも晩年の糸子(夏木マリ)が、若い頃の自分(尾野真千子)を回想していたという二重の階層構造になっている。だからこそわずか1ヵ月でもヒロインのキャスト変更が行われたのかもしれない。そう考えると納得がいく。第1回目の放送の少女時代二人の糸子によるコーラスが再び最終回に登場し、見事なドラマのくくりになっていることも合わせ、実に巧みなシナリオの構成にあらためて感心した。
【再放送日程】
毎週月曜日〜土曜日 7:15〜7:30 <NHKBS・BSプレミアム4K>
毎週日曜日 8:00〜9:30 1週間分6話連続放映 <NHKBS>
毎週日曜日 10:00〜11:30 1週間分6話連続放映 <BSプレミアム4K>
個人的にはこれまで放送された朝ドラの中では最高傑作だと思っている。本放送の終了時、このブログにアップした感想を再掲してみた。
▼2012年3月30日
半年間楽しみに見てきた「カーネーション」がいよいよ明日最終回となる。ほぼ毎回見た朝ドラは珍しい。それだけ面白かったのだろう。その最大の理由はやはり渡辺あやの脚本にあると思う。もともと彼女の脚本が大好きで、これまで脚本を担当した映画やドラマは全部見ているが、そのいずれの作品も登場するキャラクターたちが実に面白い。映画の「ジョゼと虎と魚たち」もそうだし、「天然コケッコー」や「メゾン・ド・ヒミコ」もそうだし、テレビドラマの「火の魚」や「その街のこども」もそうだし、もちろん今度の「カーネーション」もキャラクターたちの面白さが際立っている。彼女はインタビューなどでよく「脚本を書いていると、キャラクターたちが勝手にしゃべりだす」というようなことを言う。おそらく自分の中でキャラクターたちのイメージがしっかりできあがっているから、場面場面でそのキャラクターが言いそうな言葉が自然に浮かんで来るのだろう。ともかくこの「カーネーション」も期待を裏切らなかった。さて明日のエンディングは何かひと仕掛けがあるだろうか。
▼2012年4月2日
今朝目が覚めると、ふと「あゝ今日はもうカーネーションはないんだ・・・」とちょっぴり寂しさに襲われる。8時の時報とともに新番組「梅ちゃん先生」が始まったが、ただぼんやりと眺めているだけ。しばらくはカーネーションロス症状が続くかもしれない。
それにしても渡辺あや、やるなぁ。最終回で初めてドラマの構造に気がついた。この物語は結局、奈津(栗山千明)が病床で見ていた朝ドラだったわけだ。つまりこの話はあくまでもドラマであって、奈津がそれをどう見たかは視聴者それぞれの評価に委ねるという、そんな想いを渡辺あやは込めたのかもしれない。しかも、その朝ドラさえも晩年の糸子(夏木マリ)が、若い頃の自分(尾野真千子)を回想していたという二重の階層構造になっている。だからこそわずか1ヵ月でもヒロインのキャスト変更が行われたのかもしれない。そう考えると納得がいく。第1回目の放送の少女時代二人の糸子によるコーラスが再び最終回に登場し、見事なドラマのくくりになっていることも合わせ、実に巧みなシナリオの構成にあらためて感心した。
以前に観たことがなかった「オードリー」と「ちゅらさん」で、すっかり朝ドラ漬けになっていたところ前者が終了したら、また楽しそうな「カーネーション」が始まったというところです。
前回までは子役でしたが、いつも感心するのですが、子役が何と上手に演じるんだろうということです。
はっはっは、記事を拝見するとFUSAさんも相当嵌っていたんですね。
私は、「オードリー」も「ちゅらさん」も「カーネーション」も観たことがないのでどれもが新鮮です。
15分番組って実にうまく作るもんだな~と感心してしまいます。
益々楽しみになってきました。
大河ドラマも6ヶ月単位くらいにした方が、分かり易くって飽きられずに済むだろうとずっと思っています。
有難うございました。
朝ドラは今は週5日ですからタイトルシーンなどを除くと、1週間に1時間くらいの長さで半年間。一方、大河は45分ですが1年間。ちょっと長過ぎますよね。もっとテンポよく話を進めてくれないかなと思うことがよくあります。(笑)