徒然なか話

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熊本の風景今昔 ~ 行幸橋(みゆきばし)の上から ~

2011-05-17 19:54:14 | 熊本
 いずれも熊本城に登る行幸橋の上から坪井川の上流(熊本市役所方面)を眺めた写真だ。昔の市役所、長塀沿いにギッシリ植えられた桜の木々、坪井川の川幅などに70~80年の時の流れを感じさせる。一つ下流の橋が桜橋、左手が桜の馬場というだけあって、やっぱり桜の名所だったことがわかる。この行幸橋は明治35年(1902)、明治天皇の二度目の熊本行幸の際、御料車が渡れるように、それまであった下馬橋に替えて架けた橋である。ちなみに一度目の行幸はその30年前、信頼していた西郷隆盛を従えての旅だった。世の無常を感じる。


今日の眺め


昭和初期の頃の眺め


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2 コメント

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Unknown (ひろ)
2011-05-22 22:26:26
同じアングルからの戦前の写真を見た事があります。その写真では市電が市役所前から坪井川沿いに通っていました。現在の花畑町は陸軍の練兵場だったようです。
それにしても昭和初期の写真(絵葉書)の長塀前の桜は見事ですね。何時頃からなくなったのでしょうか。
Re:ひろ様 (FUSA)
2011-05-22 23:52:39
市役所前から花畑町へ新しい道路が通ったのは昭和3年らしいですね。それまでの道路は坪井川に沿って今の市民会館のところへ通っていて、そこを電車が走っていました。熊本市史の写真集にその頃の写真が残っています。西南戦争後から明治の後期まで、花畑町、辛島町、山崎町、練兵町周辺は広大な軍用地でした。長塀前の桜が無くなったのは、多分、大水害後の河川整備と関係があると思われますので、昭和28年までは桜があったのかもしれません。確認はしていませんが。

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