
今回は学生時代に観た映画「メリー・ポピンズ」の中から「Feed the birds」を取り上げてみました。この映画の歌では「チムチムチェリー」などの方が人気はあるようですが、僕はこの歌が一番好き。
セントポール寺院の階段に一人の小さな老婦人がやって来て、袋に入れたパン屑を2ペンスで売り始めます。
「鳥に餌を与えて。1袋2ペンスだよ」
「2ペンス 2ペンス 1袋たったの2ペンスだよ」
「鳥に餌を与えて」
そう訴え続ける彼女の頭上は、彼女の鳥たちでいっぱいの空です。
Feed the birds, tuppence a bag
Tuppence, tuppence, tuppence a bag
"Feed the birds," that's what she cries
While overhead, her birds fill the skies
この老婦人を演じているのがジョン・フォード監督の映画でおなじみのジェーン・ダーウェル。彼女の遺作となりました。
「two pence」のことを「tuppence(タップンス)」と発音します。この響きが好きです。ジュリー・アンドリュースの歌声はクイーンズ・イングリッシュというのかどうか知らないけれど、優しくて聴き取りやすい。いつ聴いても心に沁みます。