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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

おしろい花の句

2025-06-12 20:29:11 | 文芸
 昨日夕方、京町界隈を散歩した。路傍に早くも「おしろい花」が咲き始めている。「おしろい花」は仲秋の季語になっているくらいだから秋の草花なのだが、もう今頃から咲き始め10月頃まで咲く。
 日頃、季節の俳句を楽しませていただいているブログ「ころころの毎日が俳句・ハイク」さんが過去掲載された「おしろい花」を季語とした俳句の中から、僕の好みで三句選ばせていただいた。選んだポイントは映像がすぐに浮かんだ句である。

 おしろい花の島原の廓跡           伊藤旅遊

 京都島原の廓跡は見たことがないが、熊本の二本木遊郭跡は20年ほど前までその痕跡を見ることができた。取り壊された妓楼跡に草が生い茂っていたが、その中におしろい花も咲いていたかもしれない。

 本郷に残る下宿屋白粉花           瀧 春一

 学生時代、お茶の水駅から東大のプールまでよく歩いて行った。昭和30年代、本郷周辺の下宿屋には多くの学生が暮らしていた。

 引き抜かれゐて白粉花の咲き続く       菖蒲あや

 わが家の前を通る新坂の路傍にはおしろい花がよく咲く。毎年、市の道路雑草除去が行われ、姿を消すのだが、翌年にはまたおしろい花が咲き始める。その生命力には感動する。


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