9月 22日

2024-09-22 04:50:29 | Weblog

                        稲刈り・田刈、収穫・稲車・稲束

 

 

 

 

                

 

 

 

          水漬く稲陰まで浸し農婦刈る          沢木欣一

 

          静かなり棚田の稲を一人刈る          細見綾子

 

          風生れて大和の稲田刈り急ぐ          栗田やすし

 

          稲刈つて輪中の空のがらんどう         国枝隆生

 

          稲刈や浅間に太き煙立つ            高橋幸子

 

          田を刈りし足跡深き千枚田           小田智子

 

 

 

                

 

 

 

          稲舟と夜目にも分り漕ぎ来る          星野立子

 

          稲刈の海に出るまで雄物川           森 澄雄

 

          庄内は稲の刈りどき虹立てり          鷲谷七菜子

 

          稲を刈る音が明日香の霧ひらく         津田清子

 

          鎌一丁身一つ老の稲を刈る           鈴木定代

 

          子を乗せてこれがしまひの稲車         飯田楽童

 

 

 

                

 

 

 

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9月 21日

2024-09-21 04:50:59 | Weblog

                  曼珠沙華・彼岸花・死人花・まんじゅさげ・捨子花

 

 

 

                     

 

 

 

             彼岸花にはどちらかと言うと縁起の悪い名前がついていますがそれなりの理由が有るそうです

             彼岸花は球根植物です いつか先祖縁者が植えなければ増えません球根には毒があり子供たちに

             触らせないために、そしてその毒は水性なので丁寧に水にさらして毒ぬきをすれば球根はでんぷん

             なのでいざ飢饉などの非常食料となるから手を出さないようにという事だそうです。

             曼珠沙華は梵語で赤い花の意。

 

 

 

 

                

 

 

 

          行く水のまがね光りや曼珠沙華         沢木欣一

 

          寂光といふあらば見せよ曼珠沙華        細見綾子

 

          曼珠沙華空を映せし水たまり          栗田やすし

 

          彼岸花番場の宿へ一里てふ           山本悦子

 

          本郷の露地の深きに曼珠沙華          森垣一成

 

          千枚の畔をふちどり彼岸花           ころころ

 

 

 

 

                

 

 

 

          仏より痩せて哀れや曼珠沙華          夏目漱石 

 

          さみどりの直き茎よし曼珠沙華         石田波郷

 

          出雲路の雲紡ぐかな曼珠沙華          吉田鴻司

 

          あしもとに日のかがやける曼珠沙華       夏井いつき

 

          ダム開くや吹きすさぶ白彼岸花         澁谷 道

 

          白曼珠沙華はたりはたりと鶏番ひ        大石 悦子

 

 

 

                     

 

 

 

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9月 20日

2024-09-20 04:48:15 | Weblog

                         秋彼岸・後の彼岸・秋彼岸会

 

 

 

                

 

 

 

             秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間。この計7日間が「お彼岸」の期間とされています。

             今年(2024年)の秋分の日は9月22日(日・祝)ですので、【2024年(令和6年)

             秋のお彼岸は9月19日から9月25日までの7日間】

 

 

 

          浅草に雉子吊し売る秋彼岸           細見綾子

 

          鵜の川の石白々と秋彼岸            栗田やすし

 

          青空へ寝釈迦仰向く秋彼岸           片山浮葉

 

          秋彼岸雲脱ぎし富士紫に            中村たか

 

          衛星の淡き航跡秋彼岸             畑 ときを

 

          秋彼岸仏足石の水たまり            大平敏子

 

 

 

 

                     

 

 

 

          うまさうに見れば彼岸の燒茄子         正岡子規

 

          深川は水場の秋の彼岸かな           久保田万太郎

 

          さびしさは秋の彼岸のみづすまし        飯田龍太

 

          石手寺の雨垂れ太き秋彼岸           鈴木真砂女

 

          秋彼岸いろを灯して絵蝋燭           梶山千鶴子

 

          秋彼岸隙なき老婆前をゆく           桂 信子

 

 

 

                

 

 

 

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9月 19日

2024-09-19 04:59:26 | Weblog

                         子規忌、糸瓜忌、獺祭忌

 

 

 

                

 

 

 

             1902(明治35)年の今日(9月19日)は、 俳人・歌人の正岡子規(まさおかしき)の忌日で、

             糸瓜忌、獺祭忌とも呼ばれています。 脊椎カリエスにより没。三十五歳。俳句を学ぶ者、

             愉しむ者として覚えておきたいある俳人の忌日です

 

 

 

 

          獺祭忌紙切る鋏街に買ふ            沢木欣一

 

          法隆寺の子規忌の雨の萩思ふ          細見綾子

 

          獺祭忌本売りに出て売らず来し         栗田やすし

 

          家計簿の余白に一句獺祭忌           森垣一成

 

          禿び筆を風に晒せり獺祭忌           近藤文子

 

          獺祭忌朱の線多き夫の辞書           足立サキ子

 

 

 

                 

 

 

 

          句修行の三十路に入りぬ獺祭忌         水原秋桜子

 

          歯を借りて包帯むすぶ子規忌かな        秋元不死男

 

          さび鮎をつつく宵得し子規忌かな        石田 波郷

 

          糸瓜忌や男の怒り言少な            岡本 眸

 

          供華もちて誘ひ合せて子規忌かな        星野立子

 

          厨妻なれど句が好き獺祭忌           里見芳子

 

 

 

                

 

 

 

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9月 18日

2024-09-18 04:36:03 | Weblog

                         秋刀魚・さいら・サンマ

 

 

 

 

                

 

 

 

          うつくしく秋刀魚の骨を残しけり        河原地英武

 

          頭を揃へ葉蘭に並ぶ初さんま          佐藤とみお

 

          スコップで秋刀魚の箱へ氷投ぐ         鈴木みすず

 

          窯焚きの燠で焼きたり新秋刀魚         矢野孝子

 

          大漁旗掲げ秋刀魚のつかみ取り         小田二三枝

 

          酒美味し腹の苦みの初さんま          武藤けい子

 

 

 

                

 

 

 

          火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり       秋元不死男

 

          風の日は風吹きすさぶ秋刀魚の値        石田波郷

 

          秋刀魚焼く煙りの中の割烹着          鈴木真砂女 

 

          秋刀魚焼くレモンのやうな月が出て       西村和子

 

          秋刀魚食ふ月夜の柚子をもいできて       加藤秋邨

 

          暗室の男のために秋刀魚焼く          黒田杏子

 

 

 

                

 

 

 

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9月 17日

2024-09-17 06:16:09 | Weblog

                   十五夜・良夜・名月・月見・望月・仲秋の名月

 

 

 

             今日は十五夜 中秋の名月とは、旧暦(太陰太陽暦)の8月15日に出る月のことを指しています。
             または十五夜でご存じですね「芋名月」ともいいます。これは、里芋やサツマイモなどを中心に、

             芋類の収穫物を月に供える風習から生まれた言葉です。お月見には、秋の収穫に感謝する意味合いも

             込められています。そのため、月や収穫物にちなんだものを食べたり、

             お供えしたりするのが昔からの習わしなのです。

 

 

 

                

 

 

 

          名月や北国日和定なき             松尾芭蕉

 

          月の宴秋津が聲の高きかな           与謝蕪村

 

          名月をとつてくれろと泣く子かな        小林一茶

 

          名月や叩かば散らん萩の門           正岡子規

 

          名月や十三円の家に住む            夏目漱石

 

 

 

                    

 

 

 

          月下にて毛遊びせし跡ならむ          沢木欣一

 

          仲秋名月海にただよふ島に来て         細見綾子

 

          みまかりし師と語りゐる良夜かな        栗田やすし

 

          名月とすれ違ひたる翼の灯           国枝隆生

 

          しなやかに猫が溝飛ぶ良夜かな         下里美恵子

 

          どの家も明かりこぼれて望の月         市原美幸

 

 

 

                

 

 

 

          名月や門の欅も武蔵ぶり            石田波郷

 

          十五夜の月を忘れて寝てしまふ         小坂 順子

 

          夫在らば椅子はこの位置月今宵         福永みち子

 

          十五夜の月はシネマの上にあり         横光利一

 

          先生に先生ありぬ望の月            宇多喜代子

 

          川甚に渡舟で来たる月見客           吉原田鶴子

 

 

 

                

 

 

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9月 16日

2024-09-16 05:32:00 | Weblog

                         敬老の日、老人の日

 

 

 

 

                

 

 

 

          日もすがら山葵の根分け老人の日        沢木欣一

 

          敬老日干菓子配られ戸惑へり          栗田やすし

 

          紅差して市長待つ母敬老日           矢野孝子

 

          敬老の日やネクタイは久し振り         櫻井幹郎

 

          児より届くハートのメール敬老日        廣島幸子

 

          理髪椅子神父をのせて敬老日          朝倉和江

 

 

 

 

                

 

 

 

          顔つつむ敬老の日の蒸タオル          水原秋櫻子

 

          敬老の日の眉長き師にまみゆ          福永耕二

 

          雀来て敬老の日の雨あがり           吉田鴻司

 

          たどたどしき文字の文来る敬老日        堀田千鶴子

 

          すべり止め靴下を買ふ敬老日          乙武佳子

 

          落雁の鶴亀並ぶ敬老日             種市清子

 

 

 

                     

 

 

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9月 15日

2024-09-15 04:43:58 | Weblog

                    芋・衣被・里芋・芋の秋・芋畑・芋水車・芋煮

 

 

 

             俳句では芋は里芋。薯は薩摩芋。じゃがいもは馬鈴薯みんな秋の実りの季語です

             収穫時期では馬鈴薯は初秋、芋=里芋は三秋、薯=薩摩芋は仲秋となっています

 

 

 

 

                

 

                  芋水車(小流れを利用して里芋の皮をむくための水車です)

 

 

 

          粒選りの子芋ばかりを届けらる         栗田やすし

 

          玄海の風に芋の葉折れ尽す           矢野孝子

 

          芋水車流れの速き地蔵川            中山敏彦

 

          菊坂の露地の一隅芋育つ            石川紀子

 

          門川の水の疾さよ芋車             角田勝代

 

          衣被指三本で押し出せり            兼松 秀

 

 

 

                

 

                  きぬかつぎ(衣被)

 

 

 

          月山の見ゆと芋煮てあそびけり         水原秋櫻子 

 

          芋の露連山影を正しうす            飯田蛇笏

 

          子にうつす故里なまり衣被           石橋秀野

 

          水痩せてしぶしぶ廻る芋水車          穴井子龍

 

          月山はまだ登らずよ芋煮会           辻 桃子

 

          忘れたる頃に汽車来る芋の秋          大峯あきら

 

 

 

                

 

 

 

 

                     

 

 

 

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9月 14日

2024-09-14 05:02:04 | Weblog

                        竜胆・りんだう・笹竜胆・蔓竜胆

 

 

 

 

                     

 

 

 

          阿弥陀仏山りんだうの供へあり         細見綾子

 

          鎖場の岩に張り付く蔓龍胆           国枝洋子

 

          月山の雨に竜胆色深む             伊藤克江

 

          りんだうの束ごと並べ母の葬          服部萬代

 

          岩滑り落つる水透く濃竜胆           山 たけし

 

          木道に憩ふ老婆や濃りんだう          滝沢昇二

 

 

 

                

 

 

 

          竜胆や嶺にあつまる岩の尾根          水原秋櫻子

 

          わらんべの寿詞はかなし筆竜胆         富安風生

 

          病む色ぞ霧が看とりの濃りんどう        秋元不死男

 

          お手活けのなかのひともと濃りんだう      小島千架子

 

          りんだうの三つかたまりて一つ咲き       高木晴子

 

          紫の似合ふ姉妹や濃竜胆            今泉貞鳳

 

 

                

 

 

 

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9月 13日

2024-09-13 04:42:42 | Weblog

                          向島百花園

 

                       萩・白萩・こぼれ・萩の宿・萩の花

 

 

 

                     

 

 

 

          驟雨来て瑠璃岩盤に萩散りぬ          沢木欣一

 

          白萩の触るるたび散る待ちて散る        細見綾子

 

          富士三日晴れて一日萩の雨           栗田やすし

 

 

 

                     

 

 

 

          筆となる鹿毛の温み萩の花           栗田せつ子

 

          丹波いま萩咲く頃か空青し           下里美恵子

 

          起き抜けに使ふ水櫛萩の花           矢野孝子

 

          大寺の渡り廊下や萩の風            鈴木みすず

 

          白萩や木歩の眠る向島             武藤光晴

 

          風抜けて萩のトンネル膨らみぬ         ころころ

 

 

 

                    

 

                      川越喜多院 芭蕉句碑より

 

 

 

          萩咲て家賃五円の家に住む           正岡子規

 

          はらはらとせう事なしに萩の露         夏目漱石

 

          萩咲くや浅間をのぼる雲みだれ         水原秋櫻子

 

          散りごろの萩にやさしき雨ひと日        能村登四郎

 

          眼に溜めて風の色見ゆこぼれ萩         福永 耕二

 

          君たちの恋句ばかりの夜の萩          石田波郷

 

 

                    

 

 

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