7月 16日

2020-07-15 15:38:02 | Weblog
                        扇・古扇・扇子・団扇・渋団扇


     上布着て扇子を帯にさして来し          細見綾子


     店先にお香匂へり京扇子             巽恵津子


     北斎展出て広げたり絹扇子            谷口千賀子


     白扇の風を貰ひし砂被り             長江克江


     骨太の扇子せはしき笊碁かな           山下帰一


     岐阜団扇つくる足半窓に吊り           都合ナルミ


     休業の陶工房に渋団扇              武藤光晴


     戦争画観つつ扇子の荒使ひ            伊沢陽子


     病窓に青き島原うちは風             玉井美智子


     鵜篝の火種を熾す渋団扇             角田勝代


     縁日へ三尺帯に団扇差し             豊田紀久子


     蒲焼の煙を叩く破れ団扇             ころころ



          



     ゆるやかに僧のつかへる黒扇子          大野林火


     妓生の扇がくれに澄む目かな           阿波野青畝


     十人に十の扇の動く部屋             稲畑汀子


     うすものの中に扇をつかふ腕           山口誓子


     用ひざる団扇を立つる老の膝           富安風生


     一途さが論に勝ちをり白団扇           岡本眸


     方言はひとことで足り渋団扇           鷹羽狩行


     ひとり身の灯を消し白き夜の団扇         菖蒲あや



          


     
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7月 15日

2020-07-14 13:35:39 | Weblog
                      ビール・ビヤホール・黒ビール・地ビール


     ビール瓶二つかち合ひ遠ざかる          細見綾子


     草臥れし背広は椅子にビヤホール         河原地英武


     キックオフ待たずに干せり生ビール        矢野孝子


     Gパンの僧と酌み合ふ生ビール          藤田岳人


     コンサート終へ地下街の生麦酒          奥山ひろ子


     窓際に黒猫眠るビアホール            田畑 龍


     献杯のビールの苦さクラス会           松岡美千代


     地麦酒や船板塀のレストラン           奥山ひろみ


     七七忌遺影の父にビール注ぐ           市原美幸


     生ビール来て訳もなく乾杯す           服部鏡子



          



     誰もつぎくれざるビールひとり注ぐ        茨木和生


     恋せしひと恋なきひととビール汲む        辻桃子


     君達の頭脳硬直ビヤホール            藤田湘子


     ビール酌み嘘も真も聞きながす          福永みち子


     笑ひは通ずビール肥りの小母さん         林 翔


     ビールくむ抱かるることのなき人と        鈴木真砂女


     登山帽夜も被りてビール飲む           後藤比奈夫



          

          
     
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7月 14日

2020-07-13 13:52:04 | Weblog
                       万緑・萬緑

          万緑の中や吾子の歯生え初むる          中村草田男

          萬緑(万緑)」という語を季語として初めて用い定着させた一句です
          辺り一面が草木の緑に覆われた状態を万緑(ばんりょく)と言う。
          初夏の新緑のみずみずしい緑よりも強い、真夏の深い緑の頃



      万緑の目にしむ伊賀と思ひをり          細井綾子


     万緑や書を借りて出る赤煉瓦           栗田やすし


     万緑の正殿に置く石一つ             国枝隆生


     万緑を描くやときには赤も塗り          櫻井幹郎


     万緑にせり出す寺の大舞台            伊藤範子


     万緑や鳥語それぞれ美しき            武藤光晴


     万緑の底に瀬音と磨崖仏             内田陽子


     万緑や噴煙なびく阿蘇五岳            中野一灯


     万緑にとけこむ寺の読経かな           黒田昌子


     万緑や山より子猿転げ出づ            森田志げを


     美人画展出て万緑に浸りけり           神尾朴水


     万緑に開きし森のエレベーター          利行小波



          



     万緑や動かぬ山の近づき来            永田耕一郎


     万緑の仕上げの雨の五六粒            岡本 眸


     水軍の島万緑に盛りあがり            西村旅翠


     万緑や産声を待つ控室              浅見まき子


     万緑の上にみどりの伊吹山            福田蓼汀


     雲水の声万緑の堂に満つ             加藤耕子



          


     
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7月 13日

2020-07-12 16:21:48 | Weblog
                       夏の海・夏の潮・夏の湖・夏の波 


     夏潮に足浸けしのみ離島去る            栗田やすし


     巫女が舞う緋の色冴えて夏の海           沢木欣一


     夏海を見下ろして木をゆさぶれる          細見綾子


     夏の海見んとて砂丘ひた登る            下里美恵子


     夏潮にジェットスキーの水脈眩し          小栁津民子


     原色のサーフボードや夏の海            太田滋子


     水平線真青や夏の海暮るる             砂川紀子


     夏海や朱の回廊に釣燈籠              市原美幸


     夏の潮白装束の裾濡らす              小田二三枝


     日の入りしより夏潮の匂ひ濃き           中村清子



          



     七十の海女達者かや夏の海             阿波野青畝


     かくまでに父似の男児夏怒濤            宇多喜代子


     駆けてゆくポニーテールや夏の海          今橋眞理子


     夏の浜泳ぎを知らぬ体がじゃま           大高 翔


     点滴のぎらつく生や夏の波             高野豊和


     砂利積みし牛を鞭うつ首夏の浜           林 徹





          
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7月 12日

2020-07-11 13:22:12 | Weblog
                        汗・汗ばむ・玉の汗・汗水


     汗の児のやうやく懐く別れ際           栗田やすし


     塩一石汗一石砂積み崩し             沢木欣一


     子の髪の汗の匂ひを知りてゐる          細見綾子 


     眼鏡押し上げて汗拭く通夜の僧          丹羽康碩


     予科練の名残の痣ぞ汗拭ふ            矢野孝子


     珠洲の塩味見て汗を拭ひけり           佐藤とみお


     汗ばめり地下道長き大手町            伊藤範子


     気前よくまけて汗拭く七味売           鈴木みすず


     再会の汗ばむ肩をたたき合ふ           奥山ひろ子


     雨の日の赤子抱く腕汗ばめり           小島千鶴


     汗の玉散らし腕振る測量士            三井あきを


     太鼓打つ女に汗の力瘤              森 靖子


     溶接工汗の上汗滴らす              ころころ




          



     汗ばみて加賀強情の血ありけり          能村登四郎


     洗ひ髪ひたいの汗の美しく            星野立子


     石を切る身のやはらかく汗を噴く         正木ゆう子


     馬なでし布もて己が汗も拭く           今瀬剛一


     ひとすぢの流るる汗も言葉なり          鷹羽狩行 


     八人が育ちし乳房汗を拭く            千田とも子


     眼尻に汗ながれこむ訃の一つ           福永耕二



          
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7月 11日

2020-07-10 14:03:23 | Weblog
                       百日紅・さるすべり・白百日紅


     百日紅一樹が炎ゆるたよりかな            沢木欣一


     藁草履買ふ山麓の百日紅               栗田やすし


     夕日射す山懐の百日紅                中村修一郎


     島のバス曲がりて散らす百日紅            小原米子


     南吉の借用証書百日紅                片山浮葉


     百日紅のみに風ある真昼かな             梅田 葵


     百日紅雨に明るし石光寺               長江克江


     日の沈む港の倉庫百日紅               桑原 良


     病院の裏くれなゐの百日紅              森 靖子


     胃検診朝から揺るる百日紅              小長哲郎


     百日紅墓提灯の杭正す                清水弓月


     ほろほろと百日紅散る苔の庭             河合義和



          



     女来と帯纏き出づる百日紅              石田波郷


     百日紅まなじりに火の育つ日々            福永耕二


     暁の夢たゆたうて白さるすべり            林 翔


     乳子ほのと立ちて新し百日紅             秋元不死男


     百日紅片手頬にあて妻睡る              加藤秋邨


     身を澱と思ふ日の白さるすべり            岡本眸


     百日紅その一日の真盛り               辻桃子




          
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7月 10日

2020-07-09 14:43:57 | Weblog
                         冷奴・冷豆腐

          冷奴の語源ですが 大名行列の「槍持奴」の
          奴たちが着ていた半纏に由来しているというのです。 どういうことかというと
、         奴たちが着ていた半纏には、釘抜紋といって、四角いシンプルな図柄の紋が染められていました。
           冷たい豆腐が「冷奴」、湯豆腐のことは「湯奴」とか「煮奴」と呼ばれるようになったそうです
          (サイトの知識を拝借いたしました)


           

            釘抜紋<


     妻の留守昼は冷奴で済ます            栗田やすし


     物忘れ重なる夕べ冷奴              梅田 葵


     冷奴胡坐で父と酌みし日よ            国枝隆生


     冷奴柾目の著き利休箸              佐藤とみお


     看取り来て一人の夕餉冷奴            福田邦子


     冷奴老いて譲らぬ者同士             小長哲郎


     すててこが似合ふ齢なり冷奴           山原勇人


     居酒屋で子と汲む酒や冷奴            大橋幹教


     冷奴かえでの一葉添へにけり           利行小波


     子等去つて夫と無言の冷奴            牧 和代


     染付の鯉の箸置き冷奴              山下帰一


     冷奴くづして食ぶる一人の餉           山本法子



          



     もち古りし夫婦の箸や冷奴            久保田万太郎


     下戸われに酒豪の子とは冷奴           伊東 白楊


     何ごとも半端は嫌ひ冷奴             鈴木真砂女


     冷奴音なく食べて忌の明くる           大木あまり


     いさぎよく割箸裂きて冷奴            根岸善雄


     兄弟の夕餉短し冷奴               加藤楸邨




          
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7月 9日

2020-07-08 13:59:06 | Weblog
                       浅草寺四万六千日・鬼灯市・酸漿市

                    鬼灯は秋の季語(一部の歳時記では夏分類)ほおずき市は夏の季語です)

          7月9日、10日は浅草浅草寺の四万六千日のご縁日。
          このご縁日の日に御参りをすれば
          四万六千日の功徳を得られると言い伝われています。
          境内では「ほおずき市」が開催され、様々な出店が立ち並び、たくさんの人で賑わいます。
          この2日間だけ、浅草寺から「雷除守護」のお札が出されます。
          残念ながら今年はコロナ禍でほおずき市は中止になりました


          


     ほほづき市のほほづき雨に濡れて来し          細見綾子


     スカイツリー四万六千日の晴れ             佐藤とみお


     風煽る四万六千日の雨                 中山敏彦


     どの顔も浅草の顔四万六千日              ころころ




          


     炎立つ四万六千日の大香炉               水原秋桜子


     香煙を鳩にも四万六千日                鷹羽狩行


     四万六千日の山なすカルメ焼              斉藤夏風


     水上バス鬼灯市へ橋くぐる               綱川恵子


     鬼灯の市の裏なる夜の厨                有馬朗人


     鬼灯市はずれに灯す洋食屋               山崎祐子




          
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7月 8日

2020-07-07 13:48:51 | Weblog
                       梅雨出水・梅雨滂沱・荒梅雨・梅雨深し


     遠来の友に無情の梅雨出水            栗田やすし


     梅雨出水人群れ頭上大鴉             細見綾子    


     鉄よりも重たく梅雨の雲重なる          沢木欣一    


     荒梅雨や白木の匂ふ大鳥居            倉田信子


     日蓮の得度の山や梅雨滂沱            武藤光晴


     荒梅雨や千人針に汗のしみ            上杉和雄


     梅雨深し賢治のセロのにぶき艶          井沢陽子


     神棚の塩の湿りよ梅雨深む            村上ミチル


     那谷寺の奇岩奇石や梅雨深し           金田義子



          



     梅雨滂沱石の仏も解けさうに           伊東百々栄


     設へし簗をのりこす梅雨出水           阿波野青畝


     枕辺に魚龍百頭梅雨滂沱             高野ムツオ


     梅雨出水蘆が簾のごとく揺れ           松村蒼石


     輪中村囲みて濁る梅雨出水            松井利彦


     梅雨滂沱時間逆巻くことあらじ          小檜山繁子




          


          九州では熊本県内だけでも51名と多くの犠牲者が出ているようです
          深くご冥福をお祈りいたします
          まだ氾濫の危険が続いている河川もあります
          引き続きのご注意をくれぐれもお願します
          どうぞ油断の無きように        ☆ ころころ



     
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7月 7日

2020-07-06 13:29:50 | Weblog
                      乞巧奠・七夕・七夕祭り・星合・星祭

          下界では雨模様であっても雲の上では織姫・彦星の逢瀬の日
          写真は東京杉並の大宮八幡宮で平安の七夕・乞巧奠飾
          平安時代には七夕を乞巧奠とも呼ばれていました
          旧暦7月7日の行事・秋の季語です


     乞巧奠願ひの糸の絹の艶            中尾杏子


     今昔のためしをひきし乞巧奠          筑紫磐井


     朗詠す乞巧奠の捧げ歌             高橋淡路女


     七夕竹惜命の文字隠れなし           石田波郷


     七夕竹いづくに置くも雨となる         吉田鴻司


     山垣のかなた雲垣星まつり           福永耕二


     七夕やまだ指折つて句をつくる         秋元不死男



          



     七夕竹弔旗のごとし原爆地           沢木欣一


     土間冷えに七夕竹を横たへる          細見綾子


     子と飾る七夕妻に姉妹なし           栗田やすし


     七夕の笹ちぢれをり草津宿(じゅく)      河原地英武


     香焚いて過ごせり雨の星祭           下里美恵子


     短冊に長寿と記し星祭る            大石ひさを


     安産の筆太の文字星祭             坂本操子


     七夕の竹くれて僧去りにけり          井沢陽子


     肩車され七夕の竹に触る            山本法子


     読み聞かす賢治の童話星祭           中野一灯


     明かり消し子と七夕の星数ふ          大島知津


     あかね空七夕竹の騒ぐ道            武藤光晴


     莫大小工場ばかりの町の星まつり        ころころ



          


          緑(青):人間性の向上(仁)
          人間的に大きなこころや器がでかい人になりたい

          赤:感謝のこころ(礼)
          ありがとう」の気持ちを込めた願い事

          黄:信頼・人とのつながりを守る(信
          人と人との信頼関係や人間関係に関する願いを事

          白:義務や規律を守る(義)
          自分の決めたルールを守るときなどの願い事

          紫(黒):学業の向上(智)
          学力の向上や合格祈願、成績アップなどの願い事



          
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