3月 7日

2021-03-07 06:43:46 | Weblog
                      片栗・堅香子の花・かたつこ


     かたかごの花のさゞなみ青空へ          沢木欣一


     山越しの水飲めといふ花かたくり         細見綾子


     かたくりの一寸出でてうつむけり         片山浮葉


     片栗の花を食べよと朝市女            栗田せつ子


     薄ら日を纏ひかたくり咲きそろふ         玉井美智子


     日当りて片栗の花反りつよし           中村たか


     堅香子や付け睫めく黒き蕊            田畑 龍


     堅香子に木洩日スポットライトなす        武藤光晴


     かたかごの花に雨雲低く垂る           倉田信子


     日の差してかたくりの花震へづめ         生川靖子


     堅香子や土間三畳の流刑小屋           安藤一紀


     捨て窯の際に片栗群れ咲けり           熊澤和代



          



     片栗の一つの花の花盛り             高野素十


     かたかごの花や越後にひとり客          森 澄雄


     かたかごを引つぱる風の吹きにけり        石田勝彦


     堅香子の日のゆるゆるとほぐれ初む        吉田鴻司


     別れゐし子に逢ふごとくかたかごに        林 翔


     かたかごの斜面を満たす山の音          黒田杏子


     片栗の花を見にゆく帯締めて           鈴木真砂女



          

          三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
        そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう

        一都三県は非常事態宣言が3月21日まで延長されました
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3月 6日

2021-03-06 07:13:01 | Weblog
                       ぜんまい・薇


     世阿弥寺ぜんまいを干す花の下          細見綾子


     ぜんまいののの字ほぐるる日和かな        下里美恵子


     木洩れ日にぜんまい緩ぶ隠れ里          鈴木みすず


     薇の鋼のごとく干し上がる            坂本操子


     杣の庭薇を干す荒莚               佐藤博子


     薇を干すや山の日追ひかけて           矢野愛乃


     井戸蓋に干ぜんまいや尼の寺           澤田正子


     ぜんまいの拳のゆるぶ隠れ里           福島邦子


     峡日和笊にぜんまい乾き切る           小田二三枝



          



     ぜんまいののの字ばかりの寂光土          川端茅舎


     ぜんまいは仲よく拗ねて相反き           富安風生


     ぜんまいの綿あたたかし陶を乾す          阿波野青畝


     ぜんまいが疑問符つくる島の道           秋元不死男


     薇に吹かれてゐたる蜘蛛の糸            佐々木六戈


     ぜんまいを貫くシュールレアリスム         櫂未知子


     村中の莚の並ぶぜんまい干し            小林輝子



          

          三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
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3月 5日

2021-03-05 05:43:32 | Weblog
                      啓 蟄


          二十四節気の第3。太陽黄径345度雨水から数えて15日目頃。
          今日3月5日から春分まで(2021年は3月5日(金)〜3月19日(金)です)
          啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、
          大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。
          菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。



     啓蟄や天使の声のひきがへる           沢木欣一


     啓蟄や土塊指間よりこぼる            栗田やすし


     啓蟄や野菜サラダを山盛に            河原地英武


     調教の鞭啓蟄の地を打てる            矢野孝子


     籠を編むひご啓蟄の地に撓ふ           都合ナルミ


     啓蟄や妻還暦のクラス会             佐藤とみお


     啓蟄の土靴底に郵便夫              奥山ひろ子


     啓蟄や重機蠢く丸の内              武藤光晴


     啓蟄の地べたに広げ蚤の市            橋本紀子


     啓蟄の朝ねんごろに地を掃けり          福田邦子


     啓蟄の寺にポン菓子爆ずる音           長谷川郁代


     啓蟄の池の底より泡ひとつ            ころころ



          



     啓蟄やわが恋の句を子に読まれ          安住 敦


     道に出て啓蟄のごと婆がをり           森 澄雄


     啓蟄や指輪廻せば魔女のごと           鍵和田釉子


     海女小屋に啓蟄の日の荒莚            角川春樹


     啓蟄の雉子が地を翔つ土煙り           飯田龍太


     啓蟄の花屋から水流れけり            大島雄作


     啓蟄や怒りて折りしペンの先           福永耕二



          

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3月 4日

2021-03-04 07:02:25 | Weblog
                      桃の花・桃畑・桃の村・緋桃・源平桃・花桃


     ふだん着でふだんの心桃の花           細見綾子


     桃咲くや笛吹川の矢の流れ            沢木欣一


     お湯割りを好みし師たり桃の花          栗田やすし


     山際は風の袋路桃の花              梅田 葵


     弁慶桃咲けり惟然の住みし庵           丹羽康碩


     手の平の温きナースや桃の花           武藤光晴


     桃咲くや一気にふえし子の言葉          栗田せつ子


     花桃の里通り抜く郵便車             長谷川つゆ子


     嬰の手のいつも万歳桃の花            伊藤範子


     細やかに指をどらせて桃摘花           金田義子


     咲き満ちて夕日あまねし桃畑           夏目悦江



          

          実桃の花

          花桃は、モモの中でも花が特に美しいものを選抜したものですが、
          実桃と異なり、結実しても食用に適した実が成りません。
          又、八重咲の品種では、結実すら有りません。
          実桃の花には花粉が無いものが多いのですが、花桃では、八重咲などの一部の種類を除き、
          大半の品種の花に花粉が有ります。
          ( サイトから知識をお借りしました )



     神棚に榊と雛の桃の花               高野素十


     旅にして昼餉の酒や桃の花             河東碧梧桐


     桃咲くやいまだに流行る漢方医           夏目漱石


     大仏師たる後ろ手に桃の花             夏井いつき


     うろついて源平桃の花の下             依光陽子


     花桃やこんこんと月上りをり            吉田鴻司


     桃咲けり明眸の妻つれて友             福永耕二




          

          源平桃


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3月 3日

2021-03-03 06:16:39 | Weblog
                      ひな祭り・雛の日・桃の日・桃の節句・上巳(じようし)の節句


     雪の底眼を病む母や雛祭             沢木欣一


     雛の日に秩父自ねんじょすりおろす        細見綾子


     月光に雨戸を閉ざす雛の部屋           栗田やすし


     窓際に産着干したる雛の間            河原地英武


     この明り消せば雛と一つ闇            梅田 葵


     出目金の宇宙遊泳吊し雛             鈴木みすず


     土雛の歌舞伎役者が上段に            鈴木英子


     母とゐて桃の日の風やはらかし          栗田せつ子


     紙雛に髪の細さの眉描く             丹羽康碩


     金色の小さき烏帽子や土鈴雛           鈴木信子


     待合室女医の折りたる紙雛            森 妙子


     土雛いく夜の戦火くぐり来て           ころころ



          



     厨房に貝があるくよ雛祭             秋元不死男


     部屋中が匙に映りぬ雛祭             正木ゆう子


     七十の母がかしづく雛かな            山田みづえ


     手にうけてかぐはしきもの吉野雛         吉田鴻司


     子なき手にもらひて紅き雛の菓子         鷲谷七菜子


     お仏間の今しばらくは雛の間           山田閏子


     仕る手に笛もなし古雛              松本たかし



          

          狆ひき官女


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3月 2日

2021-03-02 05:58:04 | Weblog
                      沈丁花・沈丁・瑞香(ずいこう)・白沈丁


     沈丁花伊吹の裾に母ゐます            栗田やすし


     沈丁花はじめて匂ふ夜の外出           細見綾子


     杖抱いて眠れる人や沈丁花            河原地英武


     沈丁や夕映え淡き壬生の路地           伊藤範子


     沈丁や記憶の母の割烹着             武藤光晴


     窓少し開け沈丁の風待てり            上杉美保子


     沈丁の闇近づける靴の音             山 たけし


     沈丁の香を曲り来て子規の墓           武田稜子


     長旅を沈丁の香に迎へらる            大倉カツ江     


     昨夜の雨上がりて香る沈丁花           小島千鶴


     糠雨に沈丁の香の軒を借る            安藤幸子


     黒塀に沈丁の香や神楽坂             多々良和世


     盆栽の沈丁匂ふ蔵座敷              山下善久



          



     一歩ゆき一歩もどりて丁字の香          星野立子


     沈丁花どこかでゆるむ夜の時間          能村登四郎


     一片を解き沈丁の香となりぬ           稲畑汀子


     尾のながき猫のまつはる白沈丁          横山房子


     沈丁の小枝小枝の花簪              山口青邨


     沈丁や瞳つめたき夜の鏡             鷲谷七菜子


     沈丁やをんなにはある憂鬱日           三橋鷹女



          

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3月 1日

2021-03-01 06:10:10 | Weblog
                      三月・弥生・花見月・桜月


     萩の筆買ふ三月の雨強し             沢木欣一


     三月の雪舞ひこめり宗祗水            金田義子


     弥生富士浮雲一つ離れざる            夏目悦江


     三月の影やはらかしインク壜           山 たけし


     眠るだけの母となりたる弥生かな         佐久間寿子


     老眼鏡夫買ひ替ふる弥生かな           伊藤靖子


     黄泉近き木偶の口説きや弥生寒          林 尉江


     声かけて弥生の水に稚魚放つ           近藤文子



          

          つたばうんらん


     三月やモナリザを売る石畳             秋元不死男


     いきいきと三月生る雲の奥             飯田龍太


     三月の甘納豆のうふふふふ             坪内稔典


     くちばしに鋭きひかりある弥生かな         夏井いつき


     海の風来て三月の乱れ髪              桂 信子


     西行の白雲あそぶ弥生かな             岡澤康司


     三月の鳩や栗羽を先づ翔ばす            石田波郷




          

          さんしゅゆ


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2月 28日

2021-02-28 05:40:32 | Weblog
                      二月尽・二月果つ


     二月尽天城山葵に涙して             細見綾子


     厨芥車滴り長し二月尽              沢木欣一


     雨あとの畦のもろさよ二月尽           下里美恵子


     杼を通す音軽やかや二月尽            岸本典子


     わが名記す護摩木の炎二月果つ          山下 護


     二月尽ピアノのくもり拭ひたる          中川幸子


     ママレード琥珀に煮詰む二月尽          岡田佳子


     二月尽句友と出湯へ一夜旅            山下智子


     鉄柵に豹が爪研ぐ二月尽             長谷川郁代


     竹林の濡れて明るし二月尽            中山ユキ


     雨あがる青空閏二月尽く             松本恵子


     座禅堂に干さるる草鞋二月尽           廣島幸子



          



     托鉢も日向を選るや二月尽            角川春樹


     ますぐなる幹に雨沁む二月尽           福永耕二


     二月尽母待つ家がときに憂し           鈴木栄子


     怒濤には男のにほひ二月尽            鍵和田釉子 


     老友の睦むあはれや二月尽            福田蓼汀


     水底に稚魚のくれなゐ二月尽           飯田龍太


     瀬の岩へ跳んで銭鳴る二月尽           秋元不死男




          

          さらしなしょうま


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2月 27日

2021-02-27 06:10:21 | Weblog
                       黄水仙・喇叭水仙


     そよ風に首振るばかり黄水仙           栗田やすし


     廃れ家の庭に咲きたり黄水仙           中山敏彦


     スキップの稚児の靴先黄水仙           小田二三枝


     休日の茶房明るし黄水仙             佐藤喜美子


     黄水仙朝日に雫震へをり             中山ユキ


     黄水仙午後の日差しの柔らかし          大津千恵子


     黄水仙雨に明るき碧の句碑            市江律子


     路地奥の地蔵に供ふ黄水仙            大原悦子



          



     母にだけ言ふ悲しみや黄水仙           野島禎子


     喇叭水仙軍楽隊の楽変はる            平井伊都子


     黄水仙瞠きて咲く殉教碑             中山純子


     喇叭水仙希臘の壷に挿し剰り           草間時彦


     祝ぐまへの小言ひとつや黄水仙          石田あき子


     母恋ふておろかに泣けり黄水仙          岡本 眸


     半生の手記ぼろぼろに黄水仙           三橋鷹女



          

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2月 26日

2021-02-26 05:34:25 | Weblog
                      ミモザの花・ミモザアカシア・ギンヨウアカシア

          あの黄色いぽんぽんの花は、アカシアの花です。ミモザという植物はありません。
          正式名称は〇〇アカシアです 〇〇の種類はかなり多いようです
          元々は南半球の植物で雨の少ない地域で生えてるものが多いとか
          ( ネットから知識拝借いたしました)
           3月8日はミモザの日なのに歳時記のアカシアの花の季は夏になって不思議ですね



     塵のごとくアカシヤの花手に足に         沢木欣一


     ミモザ咲き遠き母との日を想ふ          栗田やすし


     陶房の窓いつぱいにミモザ咲く          下里美恵子


     ミモザの黄女子学院のガラス窓          武藤光晴


     窯小屋の屋根に枝垂るる花ミモザ         沢田充子


     アカシアの花に風湧く信濃かな          金田義子


     誕生日瓶にミモザを溢れ挿す           大嶋福代


     町筋に咲き満つミモザ夕茜            山下善久


     花アカシア仔牛の爪のはやらかし         中根多子


     ミモザ咲く明るき道を赤子見に          長江克江


     坂の上にひろごる町や花ミモザ          栗生晴夫




          



     野外劇はじまるミモザ降る下に          星野立子


     ミモザ見てつぎつぎくぐる冠木門         飯田龍太


     鬱と高し花アカシアの万の房           神蔵 器


     水割りの水にミモザの花雫            草間時彦


     ミモザ咲く島に醤油屋佃煮屋           谷中隆子


     林ゆく風の道あり花アカシヤ           石田 波郷


     少女期のふしぎな眩暈花ミモザ          堺 信子



          

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