徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「おてもやん」 ~ ザ・わらべ  次世代も踊ります!~

2011-04-27 19:52:28 | 音楽芸能

 熊本の代表的民謡といえばやっぱり「おてもやん」。真夏に行なわれる「火の国まつり」も「おてもやん総踊り」がメインなので「おてもやん祭り」と言っても過言ではない。子ども舞踊団「ザ・わらべ」の次世代を担うチビッコたちもこれをマスターすることが基本のようだ。先日の熊本城・本丸御殿における「春の宴・川尻をどり」でもチビッコたちが可愛らしい踊りを見せてくれ、観衆の喝采を浴びていた。この「おてもやん」が作られたのは明治時代、三味線と踊りの師匠だった永田イネさんによって作られたと言われている。また、おてもやんにはモデルがおり、イネさんのところに習いに来ていたチモという人だとも言われている。とにかく熊本弁丸出しでコミカル、かつリズミカルなところがこの歌の持ち味。九州新幹線が通って、熊本駅周辺は再開発され、駅西側の春日もぼうぶら(かぼちゃ)が獲れるような環境ではなくなり、よじょもん(夜聴聞)詣りなんていう風習も廃れてしまったが、この歌はずっと歌い継がれることだろう。


「おてもやん」には古桶屋町の普賢寺で行なわれた「よじょもん詣り」が歌われている。
毎年8月に行われる「城華まつり」では、普賢寺でザ・わらべの舞台が行なわれる。

〽おてもやん あんたこの頃嫁入りしたではないかいな
 嫁入りしたこつぁしたばってん
 ご亭どんが ぐじゃっぺだるけん まあだ杯はせんだった
 村役 鳶役 肝煎りどん あん人たちのおらすけんで
 あとはどうなときゃあなろたい
 川端町っつあん きゃあめぐろ
 春日ぼうぶらどんたちゃ 尻ひっぴゃあで 花盛り 花盛り
 ピーチクパーチク雲雀の子 げんぱく茄子のいがいがどん

〽一つ山越え も一つ山超え あの山越えて
 私やあんたに惚れとるばい
 惚れとるばってん いわれんたい
 追々彼岸も近まれば 若者衆も寄らすけん
 くまんどんのよじょもん詣りに ゆるゆる話をきゃあしゅうたい
 男振りには惚れんばな 煙草入れの銀金具が それが因縁たい
 アカチャカベッチャカ チャカチャカチャー



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2 コメント

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良いものを見せてもらいました (種山壮(shuzanso)NY)
2011-04-28 11:33:25
ご無沙汰しております。これは良いものを見せてもらいました。さすがFUSAさんですね。取材もさることながら、子ども舞踊団「ザ・わらべ」のPerfomanceは素晴らしいです。この様な舞踊団が熊本にあって色々活躍してみたいですね。
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Re:種山壮さま (FUSA)
2011-04-28 18:11:00
ありがとうございます!
和文化は敬遠されがちな今日の日本社会にあって、伝統芸能に打ち込む子ども達の姿に感動し、頼もしく思っています。
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