近所に昔から気になっている家がある。昔風の町名で言えば、東の柳川小路の坂の途中に建つ「むくり屋根」の家だ。「むくり屋根」というのは屋根の形状が上方に凸形となったものを言う。普通、家の屋根は凹形となった「そり屋根」が多い。僕の知るかぎり、今、熊本市内では「むくり屋根」はほとんど見ることができない。この家の住人F氏の奥様に聞いた。すると「相当古いとは聞いているが、いったい築後何年なのか、正確にはわからない」という答え。そして、家にはなんと西南戦争時の弾痕が残っていると言う。ということは133年以上経っているということだ。かつて大学の研究者が訪ねて来たこともあると言う。ひょっとして重要文化財モノか?
周囲の地形は下の写真のとおり。