徒然なか話

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山鹿灯籠踊り ~よへほ節~

2023-08-04 19:04:16 | 伝統芸能
 今月15・16日は熊本県山鹿市の夏の風物詩・山鹿灯籠まつりの日。そして4年ぶりに「千人灯籠踊り」も行われる。きっと4年分の熱気で盛り上がることだろう。
 山鹿灯籠まつりで主に歌い踊られるのが「よへほ節」。この歌はもともと明治初期からお座敷唄として唄われていたもの。昭和初期、かつての温泉町の輝きを失いつつあった山鹿の町を再興させたいと願う町衆が、「よへほ節」をご当地ソングとすべく大作詞家・野口雨情に改作を依頼した。元山鹿市立博物館長の木村理郎先生によれば、実は野口雨情が作詞した「山鹿小唄」と山鹿市民グループが作った「山鹿温泉小唄」を合成して出来上がったのが現在の「よへほ節」だそうだ。
 下に3曲の「よへほ節」を掲載したが、1曲目はまだお座敷唄だった頃の「よへほ節」。2曲目が山鹿灯籠まつりの初日、大宮神社奉納灯籠踊りでの「よへほ節」。そして3曲目がまつりのハイライト「千人灯籠踊り」での「よへほ節」。それぞれ異なる趣が興味深い。

2014.5.31 熊本城本丸御殿 春の宴
振付:中村花誠
立方:中村くるみ
地方:本條秀美と秀美社中/中村花誠と花と誠の会

2012.8.15 大宮神社 奉納灯籠踊り
山鹿灯籠踊り保存会

2011.8.16 山鹿灯籠まつり 千人灯籠踊り
山鹿小学校グラウンド


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4 コメント

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おはようございます。 (種吉)
2023-08-05 08:37:10
野口雨情さんはわが県でもなじみ深く、K市から県都U市にむかう長い道が行きつくあたりに、彼の住まいがあります。何度も目にするうちに彼のファンとなっていたらしく、この五月の連休に阿武隈山地を越え、北茨城の浜辺を散策しているさなか、彼を記念する建物を発見したことでした。男女ひとりひとりの童がシャボン玉を口にして、たたずんでいます。近寄るとメロデーが流れます。とてもありがたく思い、頭に強く刻まれたことはいつしか成就するんだとびっくりしたことです。
Re:種吉様 (FUSA)
2023-08-05 09:50:37
宇都宮の野口雨情旧居は行ったことがありませんが、二荒山神社からそう遠くないようですね。
野口雨情は全国各地を巡って、数多くの新民謡を作ったことでも知られていますが、熊本とも深い縁があり、県内各地を巡って20数曲を作っています。中でも「五十四万石」や「よへほ節」などが有名です。
Unknown (小父さんA)
2023-08-05 21:48:10
「よへほ」って?とググったら「祭りやお酒にお酔いなさいよ、ホラッ」の意味を持つ「よへほ〜」という語りかけが繰り返されるとあり、なんだか嬉しくなりました(笑)

1曲目のお座敷唄、2曲目の大宮神社奉納、そして3曲目のまつりの「千人灯籠踊り」とそれぞれに趣きがありますね。

しかし、「千人灯籠踊り」はぶっつけ本番なのでしょうか?それとも千人で練習を重ねながら「そこの子遅い!違うよ~」なんて指導をしていたらそれだけでも時間がかかりそうですが(笑)、見事にそろっていますね。

壮観でしょう。

有難うございました。
Re:小父さんA様 (FUSA)
2023-08-05 23:15:23
「よへほ」の語源は酒蔵の仕込みの時のはやし詞「ようへほ」が語源とする説もあり、さだかではありません。

「千人灯籠踊り」は何度か合同練習がありますが、千人が一堂に会するのは本番の時だけです。

原点の座敷唄は下世話な俗謡という感じですが、ご当地ソングとして改作したのは大正解だったと思います。

私も何度か「千人灯籠踊り」を見に行きましたが、最初はぎこちなくても会場の雰囲気で徐々に統一感が出て来るようです。

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