徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

わらべとOJT

2013-02-20 21:35:50 | 音楽芸能
 職業訓練に「OJT」という言葉がある。「On the Job Training」の略で、職場で実際に仕事をやらせながら計画的に育成していくという訓練法のことである。これはもともと、戦後、進駐軍から日本の産業界に導入された、監督者のための訓練「TWI(Training Within Industry)」からきたもので、今日でも早期戦力化の最も効率的なやり方といわれている。
 その「OJT」を見事に実践しているのが中村花誠先生率いる「少女舞踊団ザ・わらべ」と「子供舞踊団こわらべ」だと思う。3歳から16歳の彼女たちはもちろん舞踊を職業としているわけではないが、その育成法はまさしく「OJT」。彼女たちがイベントなどで踊りを披露する回数は年間200回にものぼるという。単純に計算して週に3~4回は出演することになる。彼女たちの上達が早いのは、緊張感の伴う本番の舞台を数多く踏むことが、これ以上ない稽古になっていること。また、中村先生が次々と新しい課題を与え、すぐにやってくる本番の舞台が、いやがうえにも集中力を高めさせているのではないだろうか。その意味において「わらべ」は「OJT」の見本と言ってもさしつかえないだろう。 



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