徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

つつじフェア

2022-04-19 15:55:42 | 熊本
 今年も千葉城跡のつつじが咲き誇っている。2017年6月、NHK熊本放送局がここを去るまで、今頃の季節には「つつじフェア」が行われ、多くの入場者で賑わった。あれから5年、主なき千葉城跡に今年も変わらず咲いたつつじを見ながら

  年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず

という詩を思い出した。中国唐代の詩人・劉希夷の詩である。毎年毎年、花は変わることなく咲く。人の世の変わりやすいのに比べ、自然は変わらないという喩えだ。

 跡地には熊本市の観光関連施設が計画されているというが、何が出来ても春のつつじの風景は残してもらいたいものだ。






 2010年4月18日「つつじフェア」を見に行った時のブログがちょっと面白かったので再掲してみた。

 毎年この時期に行なわれる、NHK熊本放送局の“つつじフェア”を見に行った。千葉城の丘に咲き乱れるつつじを観るのもそこそこに、館内の「龍馬伝」や「坂の上の雲」の展示を見に行く。写真や動画や撮影に使われた衣装などが展示されていたが、例年以上の入館者の熱気みたいなものが感じられ、龍馬人気の根強さを見せつけられた。モニター画面に釘付けの若い(?)女性たちは、龍馬というより、福山人気といった方が正しいかもしれない。観て回りながら感じたのだが、この展示は、中央の局で企画・制作されたものを、地方の各局が使いまわしているのだろう。せっかくなら、熊本放送局独自の企画をプラスすればもっと喜ばれるのに思った。例えば、「龍馬伝」には熊本ゆかりの横井小楠がまもなく登場する。ならば、横井小楠に関するミニコーナーなんかあってもいいような気がするし、朝ドラも「ゲゲゲの女房」ばかりじゃなく、ついこの前終った「ウェルかめ」もヒロインを務めた倉科カナは熊本出身だから、ちょっとばかり触れたってバチは当らないだろうに。そんな融通の利かなさが、NHKらしいといえばらしいのだが。