徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

散る花を 惜しむ心やとどまりて

2022-04-08 19:42:10 | 
     散る花を 惜しむ心やとどまりて また来ん春の たねになるべき(西行)

 夏を思わせる日差しのなか加藤神社へ出かけた。熊本城周辺の桜が風に吹かれて散ってゆく。桜の季節の終わりを実感する。毎年のことだが待たされた割にはあっけなく散ってゆく。その儚さが日本人の心の琴線に触れるのだろう。西行法師は「人々の桜を愛でる気持がずっと残っているから、再び来る春を迎える気持の種となるだろう」と詠んでいるのだろう。
 


 帰路、中坂を下り新坂を上っていたら道端のヤマフジが咲き始めていた。昨年はとうとう咲かなかったので今年は咲くのだろうかと気になっていた。季節の花は桜から藤へとバトンタッチだ。そういえば1週間後はもう藤崎宮の藤まつりだ。