最近はとんと目が悪くなったせいで、本を読むのが少々つらくなってきた。漱石の「草枕」を読み直そうと、父がまだ40代か50代の頃、購入した夏目漱石全集を引っ張り出したものの根気が続かない。ネットの「青空文庫」を開いてもやっぱり続かない。そこで思いついたのがネット上にある朗読サービスのサイト。いくつかあったが、その中で「ニコニコ動画」のやつを選んだ。草野大悟さんの朗読はまるでラジオドラマを聞いているようで、本を読む時とはまた違った世界が広がる。さらにパソコンのウィンドウをもう一つ開いて「青空文庫」の「草枕」で字面を追いながら聞いているとなおよくわかる。小説の朗読サービスはまだタイトル数が少ないのが残念だが、これからはできるだけこのスタイルで小説を楽しむことにしよう。
▼ミレーのオフェリヤ
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