徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

6年の歳月は・・・ ~ 長唄 うさぎ団子 ~

2013-10-01 17:51:45 | 音楽芸能
 昨年4月23日のブログ記事を引用して再編集。

◇首振り三年 ~ ザ・わらべの成長 ~

 日本舞踊を見ていて一番惹かれる動きが「三つ振り」という首の振りだ。右を向いたら次は左に傾いで次に右に傾ぐ、というお馴染みのアレだ。もともと歌舞伎の見得のような一種のきめポーズだったのかもしれないが、「三つ振り」によって女性の艶っぽさや女児の可愛らしさをも表現している。もし、日本舞踊に「三つ振り」がなかったら何としまりのない味気ないものになっただろう。子どもは大きくハッキリと首を振るが、年齢が上がるにしたがって徐々に軽く小さくゆっくりとした首の振りに変わって行くという。日舞の世界では「首振り三年」という言葉があるそうだ。首の振り一つでもマスターするのには3年はかかるので、毎日コツコツと稽古を積み重ねなさいという意味らしい。ザ・わらべの二人はいずれも10年を超える踊りの経歴を持っているが、僕が彼女らの踊りを初めて見たのがちょうど4年前だった。その頃と比べると「三つ振り」の仕方も随分大人っぽくなったものだと思う。