散る花を 惜しむ心やとどまりて また来ん春の たねになるべき(西行)
桜の花が盛んに散り始め、桜の季節もそろそろ終わり。毎年のことだが随分待たされた割にはあっけなく散ってゆく。その儚さが日本人の心をとらえて放さないのだろう。そんな桜を愛でる気持が心の中にずっと残っているから、再び来る春の桜を愛でる気持の種となるのだろう、てなことを西行は詠んでいるわけだ。
昨夜は熊本城本丸御殿で行われてきた「桜の宴」の最終日。夕暮れの舞台で懸命に踊るザ・わらべやこわらべたちの頬はピンク色に染まり、さながら桜の花びらを思わせた。


