徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

シェーン! カンバ~ック!

2009-06-25 11:53:29 | 映画
 30日(火)夜、NHK-BS2に「シェーン」が帰って来る。久しぶりの再会だ。初めて観てから50年近く経つが、何回観てもジョーイ少年のような気持で観てしまう。6年前、「1953年問題」で裁判沙汰になったが、現在は著作権が消滅しているとされる。しかし、マスターフィルムを所有している米パラマウント社がDVD化していないので、現在、市中に出回っているDVD版は、「バッタもん」に近い。したがって、今度のBS放送は綺麗な映像で観れる貴重なチャンスとも言える。この映画は、アメリカでは今日でも根強い人気があり、それだけにネットなどで流布されるトリビアは多い。その中のいくつかを挙げてみると
・製作された頃はハリウッドにもマッカーシーの赤狩りが吹き荒れていたが、この映画の内容が問題視される恐れがあったため、公開を1年延期した。
・監督のジョージ・スティーブンスは当初、シェーン役にはモンゴメリー・クリフトを考えていた。
・スターレット役には最初、ウィリアム・ホールデンがオファーされたが、引き立て役であることを嫌い、断った。
・射撃シーンのスタントを務めたのは、スティーブンス監督の次回作「ジャイアンツ」に起用されるジェームス・ディーンだった。
・シェーンは酒場でのガンファイトで瀕死の重傷を負っており、ラストシーンでシェーンが向かう先は墓場である。
・パラマウント社は経営が苦しくなると、その都度「シェーン」を再上映して凌いだ。等々、他にもいろいろある。
 ともかく、「シェーン」はその後作られた多くの映画に影響を与えており、映画史に残る名作であることは間違いない。