徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

入江選手の幻の世界記録

2009-06-23 10:34:19 | スポーツ一般
 入江陵介選手が5月、オーストラリアで出した200m背泳の1分52秒86という記録はやはり認可されず、幻の世界記録となってしまった。理由は、その時点では認可されていない水着を着用していたからだそうだ。先日、インタビューを受けた入江選手は「水着のことばかりが問題になるが、泳いでいるのは人間だから、そっちに目を向けて」といった趣旨の発言をしていた。それならばなぜ、認可されていない水着をあえて着用したのだろうか。彼自身は知らなかったとしても、提供した会社や日本水連は知っていたはずである。おそらく、公式大会とはいえ世界的にはあまり注目されていない日豪対抗で試しに使ってみて、記録が出て認可されれば儲けもの、くらいの気持だったんではないだろうか。水着メーカーにとっては世界記録に認可されようがされまいが、話題性で商品が売れるから御の字というわけだ。そんな裏事情を入江選手が知らなかったとしたら、彼こそいい面の皮だ。彼が言うように泳いでいるのは水着ではなく人間だ。しかし、百分の一秒を争う現在の競泳では、高性能の水着を着用した方が圧倒的に有利であることも事実。僕が水泳を始めた子供の頃、水泳は海パンであろうが、ふんどしであろうが穿いてさえいれば誰でも参加できる純粋なスポーツだった。ところが今は最新の水着を着用していないと参加するのさえ恥かしいような空気がある。何かがおかしい。