
城山三郎さんの原作が話題になっていたことは知っていたが、まだ読んでもいないし、キャストも「ん?」てな感じだったので、あまり期待もしないで見た。ドラマの出来映えはさておき、思いもよらないところで心を動かされた。それは夫婦の出逢いと別れのことだ。還暦も過ぎたせいか、ドラマを見ながら、いつの間にか自分と妻のことに置き換えて考えていた。夫婦はいつか必ず別れる日が来る。多分僕が先にいくだろうが、その時に悔いが残らないような生き方を、妻のためにしてきただろうか。そのことにあらためて気付かされただけでも、このドラマを見た価値はあった。
それにしてもグレン・ミラーのスイングと長澤まさみちゃんときた日にゃ、あとはどうでもいいや、おじさんは。