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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

米軍カメラマンが見たNAGASAKI

2008-08-07 23:21:02 | テレビ
 今夜NHK総合で放送されたドキュメンタリー「解かれた封印 ~米軍カメラマンが見たNAGASAKI~」では、広島・長崎の原爆投下直後、米軍カメラマンとして被爆の実態を撮影したジョー・オダネル(Joe O'Donnell)のことを取り上げていた。名前からしてアイルランド系と思われるが、晩年の顔は、ジョン・フォードの「静かなる男」に神父役かなんかで出てきそうな感じだ。正直この人について今まで断片的な知識はあったが、この番組のようにまとまった形で情報を得たことはない。戦後、大統領専属のカメラマンとして活躍したそうだが、あの有名な、ジョン・F・ケネディ大統領の葬儀で霊柩車に向かって敬礼するJ・F・Kジュニアの写真を撮ったのもこの人らしい。晩年は軍の目を掠めて撮った写真によって母国の「原爆投下の罪」を告発し続けた。自らも被爆の障害に苦しみながら昨年85歳で亡くなったが、その日が奇しくも長崎に原爆が投下された8月9日だったという。番組では、遺志を継いだ息子のタイグ氏が、父の遺品の中から発見した録音テープが紹介されたが、それぞれの写真についてのオダネルの思いが語られており感慨深いものがあった。
 ちなみに彼が2005年にアメリカで初めて出版した写真集の題名が"Japan 1945:US Marines Photographs From Ground Zero" 末尾に"Ground Zero"をあえて付した意味は非常に深い。
下の写真は最も有名な「焼き場に立つ少年」
 既に死んでいる幼い弟をおぶって焼却場にたたずむ少年の、感情を押し殺すように唇をかんだ表情が強烈な印象を残す。オダネルは戦後、この少年の消息を調べ続けたがとうとうわからなかったという。



熊本県立劇場メルマガ

2008-08-07 15:33:28 | その他
 熊本県立劇場(熊本市大江2丁目)では毎週木曜日にメールマガジンを発行しているが、先日その中の「もくようエッセー」というコーナーに寄稿を依頼された。吉崎真美さんからの紹介だった。このコーナーは本来、県内在住の舞台芸術に関わる方々が寄稿されるそうだ。当方は舞台芸術関係者というわけではないが、先般制作した『海達公子ものがたり』の読み聞かせ活動を秋から始める予定だし、昨年は馬頭琴のコンサートをプロデュースしたりしているので、まぁいいかと思い、寄稿した。今日(8/7)付けのメルマガに載せていただいているようだ。
≪内容≫
昭和初期に天才少女詩人と謳われながら16歳の若さで夭折した熊本ゆかりの詩人、海達公子。昭和の激動の中に飲み込まれ、忘れ去られた公子を発掘し、再度メジャーデビューさせたいと願っています。その第一ステップとして、「評伝 海達公子」の著者であり、公子研究の第一人者である規工川佑輔先生の指導を受けながら、公子の生涯と主な作品を紹介するスライドショーを制作しました。当面はこれを使って小中学校や福祉施設等での読み聞かせ活動を展開していきたいと思っています。また、この活動と併せ、ドラマチックな公子の生涯をシナリオ化し、将来的にはドラマ化や映画化をという大それた構想も抱いています。かつて、金子みすゞと並び称された公子が再び、表舞台にカムバックする日を夢見ながら。

なお、熊本県立劇場のホームページの「メルマガ登録」でバックナンバーが読める。
熊本県立劇場ホームページ http://www.kengeki.or.jp/