徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

お見舞い

2008-08-06 20:11:32 | その他
 熊本赤十字病院にYさんを見舞った。ICUから一般病棟に移ったという娘さんからの知らせを聞いて見舞ったがYさんの意識はまだ戻っていなかった。意識回復のためには呼びかけ続けることが効果があるということで、娘さんが、私が来たことを何度も大声で伝えてくれたが反応はない。時々痰が喉につまるのか、むせるような咳が出る。その度に瞼が開くのだが見えてはいないようだ。その時、主治医が様子をのぞきに来た。まだ若い。30代前半といった感じだ。この人が9時間にもおよぶ大手術を執刀したらしい。20数年前、東京に勤務していた時、若手の医師を数名、産業医としてリクルートしたことがある。その中にT大の伊勢原病院で心臓外科医をしていた人がいた。30歳を過ぎたばかりだった。転職の動機を聞いたが、仕事の精神的なプレッシャーと不規則な勤務の連続でそのストレスは尋常ではなかったらしい。Yさんの主治医もおそらく同じような環境にあるに違いない。大変だろうけれどYさんのことをよろしくと願わずにはいられなかった。