徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

星野ジャパン惨敗の示すもの

2008-08-24 17:16:33 | スポーツ一般
 各メディアやネットなどでは“星野ジャパンたたき”が始まった。五輪で勝てない日本野球の救世主のように崇め奉っていたほんの数日前までとはえらい違いだ。まぁ、期待が大きかっただけにそれがかなわなかった時のギャップは当然大きいわけだが。正直なところ口惜しいが、負けるべくして負けたと思っている。まず、日本チームには“主体”がない。言いかえると今回の敗戦の最終責任は誰なのかはっきりしない。JOC会長でもないし、プロ野球コミッショナーでもない。ましてや星野監督でも無論ない。これがサッカーならば日本サッカー協会会長であることは明白だ。この“主体”のなさが過去の五輪の失敗から学習できない最大の理由だと思う。今回も聞こえてくる「国際試合の恐さ」「審判の問題」「箱庭野球のひ弱さ」etc.これまでも何度聞いたことか。さらに不幸なことに日本は一昨年のWBCで偶然優勝した。あれで多くの野球関係者やファンも日本は強いと勘違いし、五輪の反省を忘れてしまったのだ。残念ながら五輪でのリベンジはもうできないが、またWBCがあるからではすまされないのだ。アマチュアの檜舞台と成長機会を奪ったあげく、逆に国際的評価を下げてしまった。これからプロ野球は、アマチュアを含めた日本球界全体の普及発展に尽くすことによって、せめてもの償いをしてほしい。