徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

映画「モンゴル」あれこれ

2008-04-08 18:11:12 | 映画
 家内と話題の映画「モンゴル」を見に行った。浅野忠信が頑張っているのは嬉しかったが、やはり、チンギス・ハーンの子供時代からモンゴル統一までの波乱万丈の半生を2時間余にまとめるのは難しく、なんだか戦いにつぐ戦いのダイジェスト版みたいになってしまった印象だ。まぁ、実際そんな人生だったのかもしれないが。でも、これまでに見たチンギス・ハーンを描いた映画の中では一番リアルだった。テムジンが浅野忠信で、盟友であり仇敵となるジャムカが中国のスン・ホンレイ(あの「初恋のきた道」の息子役)、妻のボルテがオーディションで選ばれたモンゴルの新人、父のエスゲイがモンゴル系中国人のバーサンジャプ(NHK「北条時宗」のクビライ役)等々、国際的なキャスティングが面白い。監督のセルゲイ・ボドロフは北野武の影響を受けているようで、浅野のキャスティングもそうだが、斬り合いのシーンのCG合成による血しぶきなどは「座頭市」にそっくりだ。合戦の俯瞰シーンはCG合成でスケール感を出そうとしているが、そんなことしなくても内モンゴルの草原の景観は十分スケール感が出ると思うのだが・・・ともかくこれは“エピソードⅠ”ということらしいので、また次回作が楽しみだ。音楽の馬頭琴やオルティンドーやホーミーは予想どおりの効果を上げていた。