徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「金栗大河」記念フルマラソン!

2018-02-16 20:19:38 | スポーツ一般
 玉名市が、「日本マラソンの父」金栗四三を描くNHK大河ドラマが来年放送されるのを記念して、市民ランナーを対象にした42.195キロのフルマラソン大会を創設することが報じられた。第1回は、2019年7月か、東京五輪前の20年春の2案で検討を進めているという。
 玉名市では昭和24年から「金栗杯玉名ハーフマラソン」が行われており、今年は第69回目を迎えるが、これと一本化する構想のようだ。フルマラソンとなると、従来のハーフマラソンとは違い、コース設定が難しそうだ。また、どの程度の参加数にするかによって宿泊等の受入体制も課題になる。
 いずれにせよ、観光振興などにも寄与するだろうし、いま一つパッとしない玉名市の活性化には期待できそうだ。


玉名市(旧高瀬町)の発展を支えた菊池川(高瀬川)


かつての物流拠点・裏川


高瀬米の積出港・俵ころがし

オリンピックの光と影

2018-02-11 13:48:53 | スポーツ一般
 平昌冬季オリンピックが始まった。Niftyニュースにこんな話が載っていた。
 脱北後にアイスホッケー女子韓国代表として活躍した皇甫永さんによれば、今回、南北合同チーム要員として北朝鮮から来た選手と監督以外に2人の「監視要員」が来ているという。

 これまでも大きな国際スポーツ大会は数々の亡命事件があり、北朝鮮が神経をとがらすのはある意味当然ではある。このニュースを見て思い出したのは1964年の東京オリンピック。大学1年だった僕は、水球競技会場の補助役員としてのアルバイトの合間に、世界トップレベルの選手たちの練習風景を見るため、2、3人の仲間とともにずっとプールサイドにへばりついていた。ある日、練習会場の一つだった神宮プールに優勝候補の一つ、ソ連チームがやってきた。練習が一段落した時、一人の選手がプールサイドにたたずんでいたので、今がチャンスとばかり、僕らはその選手に駆け寄り、片言の英語と身振り手振りを交えながら、ボールテクニックについてたずねた。その選手はほとんど英語を理解できなかったが、実際にボールを手に取りながら教えてくれた。ふと気が付くと、5、6㍍離れたところから僕らのやり取りをじっと見ているソ連チームの関係者がいた。CCCP(エス・エス・エス・アール)の文字が入ったジャージを着てはいたが、選手でもコーチでもないことはひと目でわかった。その時は通訳かなにかのスタッフだろうと思ったが、鋭い視線が印象に残った。オリンピックが終わった後、先輩があるところから情報を仕入れて来た。「あれはKGBだったらしいよ。選手たちの亡命をおそれて監視していたらしい」
 オリンピックにはそういう一面もあるのだということをその時初めて知った。

東京オリンピック水球決勝リーグ
ハンガリー v s ソ連(5-2)

ソ連のカラシニコフ(白5番)とハンガリーのルショラーン(青6番)のマッチアップ

NHK大河ドラマ「いだてん」

2017-12-04 16:09:31 | スポーツ一般
 2019年のNHK大河ドラマは金栗四三翁を主人公のひとりとする「いだてん」と決まり、金栗翁の出身地である和水町や玉名市にとっては久々の嬉しいニュースだ。僕にとっても玉名はふるさとの一つであり、また、生前の金栗翁の姿を知る一人としても嬉しい限りである。
 僕が玉名市に在勤していた70年代前半、金栗翁はまだご健在で、自らの名前が冠となった競技会に顔を見せられたり、スターターを務めたりしておられた。
 NHK朝ドラでは、これまで3回、熊本県内の市町村が主な舞台となったが、NHK大河ドラマで主な舞台となるのは、僕の知る限り初めてだと思う。
  1972年 「藍より青く」天草市牛深町 主演:真木洋子
  1976年 「火の国に」 阿蘇市 主演:鈴鹿景子
  2000年 「オードリー」山鹿市 主演:岡本綾
 また、金栗翁を演じるのが歌舞伎俳優の中村勘九郎さんというのが嬉しい。はたしてどんな金栗四三像を見せてくれるだろうか。
 ところで、2020年の東京オリンピックまであと3年を切ったが、この際、熊本県民総合運動公園陸上競技場の愛称は、もう一度「KKウィング」(KKは金栗記念)に戻した方がいいのでは。

▼玉名市広報より

遠い日本のお家芸復活

2017-10-17 21:36:17 | スポーツ一般
 日本陸連の瀬古利彦長距離マラソン強化プロジェクトリーダーが、またまた日本陸上界の駅伝偏重体質を嘆いているというニュースを目にした。瀬古さんは随分前から、この体質が変わらない限り、日本のマラソンが再び世界のトップレベルに戻ることはないという持論をお持ちだ。瀬古さんのようなレジェンドでさえ、日本陸上界の体質を変えることは難しいのだろうか。
 かつて、日本のマラソンは多くの名選手がオリンピックやその他の国際大会で活躍し、日本のお家芸とも言われていた。1964年の東京五輪では、陸上競技の日本のメダル獲得はマラソンの円谷幸吉の銅メダルのみ。その次のメキシコ五輪でもマラソンの君原健二の銀メダルのみという、まさにマラソンが日本陸上を支えていた。しかし、今の日本マラソンのレベルは上位入賞にはほど遠い。
 陸上競技は世界のスポーツ。常に世界を意識し、目指して行かなければならない。一方、駅伝は、世界から見ればローカルなスポーツでしかない。ローカルなレベルでトップになることにうつつを抜かしていて世界のレベルに届くわけがない。駅伝で優勝することで自分は満足だという選手ならそれでいいだろう。しかし、世界を目指すべき資質を持った選手が埋もれてしまってはいないだろうか。瀬古さんの念願がかなうことを祈ってやまない。

池江璃花子と木原美知子

2017-09-16 21:51:45 | スポーツ一般
 えひめ国体の水泳競技をテレビで見ていた。少年女子A50㍍自由形で池江璃花子(東京)が24秒33の日本新記録をマークして優勝した。ノーブレで50㍍を泳ぎ切り、平然としてプールから上がって来た彼女には一種のオーラが感じられた。中学時代からその類まれな能力を発揮していたが、昨年のリオ五輪にも出場し、今やトップスイマーとなった高校2年生。
 そんな姿を見ながらふと、ある人の姿がダブって見えた。それは2007年に早世された木原美知子さんである。木原さんが水泳界に彗星のごとく現われたのは、まだ中学3年生だった1962年の岡山国体の時だ。その2年後、東京体育館の屋内プールで行なわれた日本室内選手権の時、初めて彼女を間近で見ることができた。練習を終えて引き上げる僕らとすれちがったのだが、この時彼女は高校2年生、ちょうど今の池江選手と同年齢、既にスター選手になっていて、彼女の周りは他の人とは明らかに違うオーラを感じたものだ。その後、彼女は女人禁制だった日大水泳部に進んだ。最近でこそルックスやスタイルを兼ね備えたスポーツウーマンが多くなったが、彼女はまさしくその走りだった。そして池江選手はそれを引き継ぐ一人なのだろう。

伝説のスプリンター ~末續慎吾~

2017-08-10 16:01:32 | スポーツ一般
 連夜の世界陸上テレビ観戦で睡眠不足が続く。昨夜は、男子200m準決勝でサニブラウン・ハキームが2組の2位に入り、日本勢では03年パリ大会の末續慎吾以来、14年ぶりの決勝進出を果たした。多くのメディアではさかんにウサイン・ボルトを上回る史上最年少での決勝進出だと騒いでいるが、それがどれ程の価値のあるものなのかよくわからない。いずれにしろ、これからのサニブラウンの活躍次第で価値が決まるだろう。
 それにつけても、今あらためて末續慎吾の凄さを認識させられる。03年パリ大会では20秒38で3位となり、日本人にとって夢のまた夢だった陸上短距離のメダル獲得を果たした。オリンピック、世界選手権を通じ、短距離個人種目でのメダル獲得は末續慎吾以外にはいない。さてサニブラウンは決勝でどんな走りを見せてくれるだろうか。また、これから末續慎吾に続くメダリストがいつ誕生するだろうか。今後がますます楽しみとなってきた。

【動画】2003 世界陸上競技選手権 男子200m 決勝

写真をクリックして動画へ

日本選手権チャンピオンから車いすランナーへ ~中尾有沙選手~

2017-07-19 19:39:08 | スポーツ一般
 今日の「テレビタミン」(KKTくまもと県民テレビ)では、不慮の事故により下半身不随となった不幸な出来事にも負けず、車いすランナーとして2020年の東京パラリンピックを目指す中尾有沙選手の今を追った。
 健常者だった頃の颯爽とした姿を何度も見ているだけに、ちょっとつらいものがあるが、後ろを振り返らず、前に前に進もうとする中尾さんの明るい笑顔に救われた。






驚き! 市川華菜の復活!

2017-06-25 19:32:35 | スポーツ一般
 陸上競技の日本選手権、注目の男子100㍍、200㍍はいずれもサニブラウンがリオ五輪日本代表勢を抑えて優勝した。これで日本の男子短距離陣はますます戦国時代の様相を呈してきた。
 一方、女子は王者・福島千里の衰えもあって、これまた100㍍、200㍍ともに市川華菜が制するという意外な結果になった。市川華菜はニューヒロインというわけではない。2012年のロンドン五輪には女子4×100㍍リレーに出場しているし、地味ながらずっと実績を残してきている。しかし、正直、ピークは過ぎた選手だと思っていたので、ここにきて短距離二冠に輝くというのは驚きだ。再びヒロインの座にカムバックした彼女の身体的能力やトレーニング法などの秘密を知りたいと思う。




6年前にニューヒロインとして注目されていた頃の市川華菜

佐田の山の訃報

2017-05-01 19:45:05 | スポーツ一般

昭和40年1月、明治神宮において横綱昇進の奉納土俵入りをする横綱佐田の山(太刀持ち北の富士、露払い金乃花)

 元横綱佐田の山こと市川晋松さんが亡くなった。柏鵬時代のはざまに生きた異能力士とでもいったらいいだろうか。九州は長崎出身ということもあって若手の頃から注目していた。力士が大型化しつつあった時代、彼はけっして体格的には図抜けていたわけでもなく、相撲もひたすら突っ張りを繰り出す、ごくまともな取り口だった。彼が横綱に昇進した昭和40年(1965)1月、明治神宮で初の奉納土俵入りが行われた時、僕は大学1年で、明治神宮は電車通学の途中でもあったので見に行った。だから上の写真のどこかに僕も写っているはずだ。
 佐田の山には忘れられない思い出がある。彼は大関時代に親方である出羽海の娘と結婚して婿養子となっていた。だから引退後は出羽海部屋を継承することが決まっていた。これには、先代出羽海親方が生前、後継者に指名していた九重(元横綱千代の山)が不満を抱いており、独立を申し出た。分家独立不許という不文律があった出羽一門は、これを許すかわりに九重とその弟子北の富士らは破門となった。
 僕が大相撲に初めて興味を持った小学生の頃、相撲界を支えていたのは、人気横綱の千代の山だった。当り前のように千代の山のファンになった。熊本巡業も見に行った。だから、この九重独立騒動の時も、九重側に立って見ていたような覚えがある。
 そんなことを懐かしく思い出しながら、元横綱佐田の山の訃報を聞いていた。合掌

心配になる低調さ 

2017-04-22 21:41:27 | スポーツ一般
 熊本県陸上選手権兼国体一次予選を見に行く。ここ数年で一番低調な大会の印象。見るべき記録も出なかったし、期待を抱かせるような新しい力の台頭も見られない。ちょうど人材が途切れる谷の時期にあるのかもしれない。もう一日あるが、はたして盛り返しが見られるだろうか。



女子100mは実力者の深川恵充(環太平洋大)が昨年に続き連覇するも12秒40と平凡


男子は新しい力の台頭が見られない


女子400mでは新宅麻未(アットホーム)が貫録の優勝だが記録は56秒49と平凡

2017陸上シーズン幕開け!

2017-04-21 21:29:11 | スポーツ一般
 明日から「熊本県陸上選手権兼国体一次予選」が始まり、陸上競技の新シーズンがスタートする。
 今年も短距離を中心に見て行きたいと思っているが、今年は、男子は昨年のインターハイ200mで優勝した齊藤勇真(九州学院高)や、女子では国体で4位入賞したこともある宮崎亜美香(必由館高)ら実力者が大学へ進学した。熊本地震の影響もあって、昨年は競技場へ出かけたのは1回きりだったし、熊本陸上競技協会が最近、年間ランキングを発表しなくなったので、勢力地図がどうなっているのか全くわからない。2011年に高校進学して一躍スター選手となった野林祐実のような逸材が登場するのを期待しているのだが。


金栗四三が大河ドラマに登場!

2017-04-04 18:09:43 | スポーツ一般
 再来年に放送されるNHKの大河ドラマは、「いだてん~東京オリムピック噺~」というタイトルで、現在の和水町出身で、日本が初参加したオリンピックのストックホルム大会に出場したマラソン選手、金栗四三さんが主役の一人になることがアナウンスされた。熊本県民としては大変喜ばしいニュースだ。
 今から105年前の1912年、ストックホルムで開かれたオリンピックに、初めて二人の日本選手団が参加した。そのうちの一人、金栗四三さんはマラソンで3度世界記録を樹立し、「日本マラソンの父」とも呼ばれる、わが熊本の誇るべき大先輩。このストックホルム大会では猛暑の中、途中棄権に終わったが、なんとその55年後、54年8ヶ月と6日5時間32分20秒3でゴールインしたというとてつもない記録を残している。このストックホルム大会が開かれたのが1912年(明治45年)の5月5日から7月27日までで、日本はまだ明治時代、大会直後の7月30日に明治天皇が崩御、時代は大正へと変わった。
 熊本県民総合運動公園陸上競技場は現在、ネーミングライツを導入しているが、開設当初は「KKWING」と呼ばれていた。KKというのは「金栗四三記念」の略である。こんなことになると、もう一度「KKWING」に戻した方がいいかもしれない。また、熊本では大会名に金栗を冠した陸上競技大会がいくつもある。つい先日も「金栗記念選抜陸上中長距離大会」が県民総合運動公園陸上競技場で行われたばかり。
 もう一人の日本選手、陸上短距離の三島弥彦さんは100、200、400mに出場、いずれも予選敗退したが、スポーツ万能の選手で、ストックホルム大会の日本代表選考会に飛び入り参加し、代表の座を射止めたという逸話の持主。三島さんの父親は旧薩摩藩士で後に警視総監を務めた三島通庸。栃木県令時代に那須野ヶ原を開墾した人としても知られる。僕が那須塩原(当時は黒磯)に在勤していた頃、子供たちを連れてよく遊びに行った西那須野町の千本松牧場というスポットがあるが、その周辺は三島という地区名が付いていた。
※写真はストックホルム大会参加当時の金栗四三さん

▼金栗記念選抜陸上中長距離大会

中尾有沙さんのこと

2017-03-13 20:57:56 | スポーツ一般
 近年で最もショッキングなニュースの一つが、女子陸上の中尾有沙さんが事故で下半身不随となり選手生命を絶たれたことだ。中尾さんは走り幅跳びや三段跳びの跳躍競技で、熊本ではダントツの実力者。僕は2011年から毎年、熊本県陸上選手権を見続けているが、彼女はこの2種目でず~っと優勝し続けた。2015年には日本選手権の三段跳びでも優勝している。実は昨年、熊本地震のため大会が3ヶ月ほど延期して行われたが、そこに彼女の姿がなかった。僕は地震の影響なのだろうと思っていた。ところが、前年のシーズンオフのトレーニング中の事故で彼女が車いす生活になったということを随分後になって聞いた。そのあまりにも厳しい不幸な現実に愕然とした。彼女がその現実を受け入れるのは辛かったに違いない。
 しかし、今では彼女は車いすランナーとしてパラリンピックを目指しているという。その精神力に心から敬意を表したい。そして新しいステージで再び活躍する日を心から祈りたい。

熊本城マラソン2017

2017-02-19 17:55:55 | スポーツ一般
 今日は写真撮影前に、注意を払って撮影サイズを設定したにもかかわらず、やっぱり最小サイズに戻っていた。根本的な故障があるのだろう。明日さっそく電器店を覗いてみよう。
 さて、今年で6回目を数える熊本城マラソン。これまでの大会も天気に恵まれて来たが、今年はその中でも最も良い天気だったように思う。それに加えて、傷ついた熊本城に心を痛めてか、例年より沿道の応援が多く、飛ぶ声援も熱かったような気がした。



崩落した石垣の前を駆け抜けるランナーたち


崩落した石垣の前を駆け抜けるランナーに熱い声援が飛ぶ


優勝者インタビューを受ける岡山春紀選手(山鹿市出身)


今日は天守閣も晴れ晴れとした表情に見える


ゲストランナーのサンプラザ中野くんとパッパラー河合によるステージ