徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

2019陸上シーズン開幕!

2019-04-09 17:21:48 | スポーツ一般
 いよいよトラック&フィールドの2019年シーズンが始まる。今年は2020東京オリンピックの前年ということで、例年以上に盛り上がるだろう。熊本では今月、次のような競技日程となっているが、オリンピアンを目指すニュースターの誕生が待ち望まれる。

 4月14日--------第28回金栗記念選抜陸上中長距離大会2019
 4月20日--------第29回私学陸上競技大会
 4月27・28日---2019熊本県陸上選手権兼国体一次予選

 ※会場はいずれも熊本県民総合運動公園競技場


イチローに敬意を表して!

2019-03-22 06:37:11 | スポーツ一般
 日本での開幕試合がおそらく引退試合だろうと思っていたが、やっぱりその通りになった。日米にわたる活躍に敬意を表し、これまでの選手生活をねぎらう意味で、8年前に投稿した記事を再掲したい。

 2001年4月2日のことを僕は忘れない。日本人野手として初めてイチローがメジャーリーグにデビューした日だ。投手はともかく、日本人の野手はメジャーリーグでは通用しないとずいぶん永い間言われてきた。僕らが子どもの頃、憧れたミッキー・マントルやロジャー・マリス、ウィリー・メイズなどのスーパースターたちと日本人が並び立つことなどありえないと思ってきた。しかし、それは見果てぬ夢でもあったのだ。そしてその夢が遂にイチローによって実現したのが2001年だった。この年、イチローはただデビューしただけではなく、ア・リーグ新人王、MVP、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞など数々の栄光を手にし、その実力を証明してくれた。以来10年間の活躍は今さら言うまでもない。今年、11年目にして初めてオールスターに選ばれなかったが、考えてみれば10年連続で選ばれたことが奇跡に近い。僕らの夢を叶えてくれたイチローにあらためて「ありがとう!」と言いたい。


記念すべきメジャー・リーグ初打席の時のイチロー(2001.4.2)

熊本城マラソン2019

2019-02-17 14:07:18 | スポーツ一般
 2012年から始まった熊本城マラソンは今年8回目を迎え、全国から集った14,500名が早春の城下町を駆け抜けた。


フルマラソンで2連覇を達成した古川大晃さん(熊本大)。インタビュアーは中原理菜アナ(TKU)


フルマラソン女子の部優勝は岩村聖華さん(氷川町)


今年も晴天に恵まれ、沿道から盛んな声援がランナーたちを励ましていた。


ひと際大きな声で選手たちに活を入れる有森裕子さん(五輪マラソン2大会メダリスト)

田畑政治さんとオリムピック噺

2019-02-10 21:05:55 | スポーツ一般
 大河ドラマ「いだてん」のもう一人の主役が阿部サダヲ演じる田畑政治さん。ドラマの後半で1964年の東京オリンピック招致に奔走する姿が描かれることだろう。
 田畑さんにまつわる秘話を、ローマと東京の2大会に出場した藤本重信さんにお聞きした。

 国家プロジェクトとして膨大な国家予算を費やした東京五輪が終わり、次のメキシコ五輪は一転、緊縮ムードとなった。派遣選手は東京五輪の半減。上位入賞が望めない種目は派遣が見送られた。水球も東京大会で予選リーグで敗退していたため、いったんは派遣種目から外された。しかし、かつて日本水泳連盟会長を務めていた田畑さんは当時、日本体育協会の理事に過ぎなかったが、隠然たる力を発揮、「アジア大会で優勝した日本がオリンピックに出場しないのは、他のアジア諸国に対して失礼にあたる」と主張、水球のメキシコ五輪出場が逆転決定した。しかし、11名の選手エントリー枠に対し、2名減らして9名でエントリー。コーチ1名も水連の随行員ということで出場することになった。その結果、日本チームは予選リーグで3勝をあげ、記念すべき五輪初の勝利を記録した。僕も含め、水球関係者にとって恩人の一人でもある。


メキシコ五輪出場の熊本県関係者
左から競泳の大沢、水球の米原、坂本、桑山、競泳の合志、藤井、カヌーの吉野、ボクシングの永松、カヌーの白取の皆さん

脈々と受け継がれる金栗スピリッツ!

2019-02-04 19:17:05 | スポーツ一般
 先週末、大先輩の藤本重信さんから「熊本県出身の歴代五輪選手を調べてほしい」との依頼あり。東京在住の先輩方も、大河ドラマ「いだてん」に注目しておられるようで、金栗四三さんから始まって、自分はいったい何人目?というのが話題になったようだ。藤本さんご自身はローマと東京の2回出場しておられる。
 今日、さっそく熊日新聞運動部にコンタクトし、オリンピック毎に熊日が紙上に掲載する「県関係歴代五輪出場者」リストを見るのが最も手っ取り早いという情報を得た。前回の掲載日を確認し、県立図書館へ行って新聞記事を探し出しコピーした。その結果、リオ五輪まで、実人数ベースで111名が出場していることがわかった。2回、3回と出場している方も結構おられるので延人数で数えるとおそらく20名くらい増えるのかもしれない。熊本県関係だけでも金栗さんのあとに既に110名が続き、そのスピリッツは脈々と受け継がれている。


東京オリンピックの時の藤本さんと激励する恩師の平田忠彦先生(故人)

僕の東京オリムピック噺 ~隔世の感あらた!~

2019-01-31 14:42:01 | スポーツ一般
 2020年東京五輪の入場券の料金が大会組織委員会から発表された。開閉会式のチケットは12,000円〜300,000円だそうである。スポーツ情報サイトの「CYCLE」によれば、1964年東京五輪の開会式は500円~8,000円だったそうだ。現在の価値に換算すると約10倍の5,000円~80,000円程度だったのではないかという。今回の料金が高いのか、そうでもないのか、設定根拠がわからないので何ともいえない。
 大会組織委員会が神経をとがらせているのがチケットの不正転売。実は1964年東京五輪の時もあった。当時、チケットは徹夜して並んで購入するしか方法はなかったので、比較的ヒマな学生たちが、自分または他人の資金で買占め、ダフ屋まがいの行為が横行し、社会問題となった。これまでの歴代の大会でも不正転売は常に問題になっており、大会組織委員会がどういう対策を打つのか要注目だ。

 1964年東京五輪の思い出をいくつか。

▼ドン・ショランダー
 この大会のヒーローの一人がアメリカの水泳選手ドン・ショランダー。100、400の自由形とリレー2種目の合わせて4つの金メダルを手にした。この時18歳、水泳はとにかくアメリカの独壇場で、男女合わせて18種目中13種目で金メダルを獲った。連日アメリカ国歌を聞かされたが、その強いアメリカ水泳を象徴する存在がショランダーだった。この時の彼の100㍍の優勝タイム53秒4は、現在では女子にも抜かれている。大会期間中、われわれ競技スタッフの間ではショランダーの可愛い恋人が話題になっていたことを思い出す。



▼水泳ニッポン
 この大会の頃の日本水泳界は、山中毅や田中聡子らを始めとするトップ選手たちがピークを過ぎ、若手もいま一つ伸び悩むという低迷期にあった。ホスト国の名誉をかけて各種目で奮闘するもののメダルは遠かった。そしてとうとう1個のメダルも獲れないまま最終日最終種目、4×200㍍リレーが始まった。代々木競技場は物凄い歓声の中、興奮のるつぼと化した。日本チームの岡部、庄司、岩崎、福井(写真左から)の各選手が力泳し、見事3位でゴール。悲願のメダルを手にした。会場全体が感動の嵐に包まれたあの日の光景を僕は一生忘れない。


あの日 ~熊本国体と五十四万石~

2019-01-16 23:05:33 | スポーツ一般
 昭和35年(1960)10月23日、熊本では1回目の秋の国体が全国から1万3千人が参加して開幕。メイン会場の水前寺競技場では超満員の観衆が見守るなか開会式が行われた。
 この年、僕は中学3年で、高校受験の準備が始まっていたこともあってか、大会を見に行くチャンスはなかった。しかし、このひと月前にはローマ・オリンピックが行われたばかりで、4年後はいよいよ東京オリンピックがやって来るというので世のスポーツ熱は高かったことを覚えている。ローマ五輪の水球に参加した中学の先輩、藤本重信さんが、日の丸を付けた白いブレザーを着て学校に挨拶に来られ、そのカッコよさに憧れたものだ。

開会式のマスゲームでは細川九曜紋をかたどった形で、婦人会による「五十四万石」が踊られた。

      ▼五十四万石(作詞:野口雨情 作曲:大村能章)

久保田弓椰&蘭羅兄妹のその後

2018-12-27 14:53:19 | スポーツ一般
 昨夜の、所さんの「笑ってコラえて!年末スペシャル」(日テレ)の放送後から、このブログへのアクセスが大変なことになった。それは、ダンススポーツの久保田弓椰と蘭羅兄妹のその後を取り上げたからだ。僕も放送を見ていたが、まさか9年も前にこのブログにアップした記事「ダンススポーツの天才兄妹!~久保田弓椰・蘭羅~」(2009.3.25)にアクセスが殺到するとは思いもしなかった。
 「笑ってコラえて!」は、2002年にジュニアチャンピオンになった久保田兄妹を初めて取り上げた。その時二人は11才と10才。その後、16年間にわたり、折に触れてフォローしてきた。3年ほど前に妹の蘭羅さんが引退するという情報をネットで知ったが、昨夜の「笑ってコラえて!」では27才と26才になった二人が互いに別のパートナーと組んでコンテストに登場したので驚いた。蘭羅さんは同じくダンスをやっている男性と結婚し、ダンスも夫婦でパートナーとなって復帰したらしい。これから、兄妹がライバルとして競い合うことになる。まだしばらくはこの兄妹から目が離せない。




そよ風のようなひと

2018-09-20 10:42:35 | スポーツ一般
 3日前の月曜日、祭りは終わったものの連休最終日とあって、上通りの人出は多かった。そんな人波をかいくぐるように、ふっと車椅子の女性が現れた。その瞬間、「中尾さんだ!」とわかった。中尾さんとは、かつて三段跳びなどのトップアスリートとして活躍したが、不幸な事故により現在は車椅子のパラ陸上選手としてメディアでも度々話題になっている人である。僕は彼女がトップアスリートだった頃、陸上競技場では何度も見ているが、車椅子に乗っている姿をナマで見たのは初めてだったのでちょっと不思議な気がした。さわやかな笑みをたたえた彼女はふっと人波の中に消えた。そよ風が頬を撫でて通り過ぎたような気がした。

江里口匡史 ラストラン!

2018-07-07 20:47:17 | スポーツ一般
 陸上の日本男子短距離界の一時代を支えた江里口匡史(えりぐちまさし)さんが競技生活を引退することになり、今日、故郷の熊本でのレースでラストランを迎えた。今日、熊本県民総合運動公園陸上競技場で行われた「2018国体陸上熊本県最終予選」の男子成年100㍍予選に出場した江里口さんは、最後のレースを10秒82で走り切り、この組2位となったが決勝は棄権した。城内のアナウンスでラストランであることが紹介されると観客から大きな拍手が贈られた。また、メディアの取材も多く注目度の高さがうかがえた。
 江里口さんは鹿本高校の時に国体で優勝して注目され、早稲田大学に進学してからもインカレで優勝するなど活躍した。特に2009年から2012年までは日本選手権の100㍍で4連覇するなど、日本短距離界のエースに君臨した。ロンドン五輪の100㍍およびリレーメンバーとして出場。今日、女子成年100㍍で優勝した野林祐実選手とともに長い間、熊本の短距離を牽引してきたが、一つの時代が終わったという実感が込みあげてきた。


レース後、後輩たちから花束を贈られ、競技場を去る江里口さん






逸材の片鱗!?

2018-06-05 15:24:24 | スポーツ一般
 今年は県高校総体の陸上を見に行かなかったが、熊本陸上競技協会のリザルトはしっかりチェックしている。そのなかで「おや!」と注目したのは女子七種競技の熊本西高の門池愛選手。県高校記録に肉薄する好記録で優勝していた。早速、今朝の熊日新聞で紹介されていた。彼女の名前は中学時代から知っていた。わが家の近くの京陵中学の出身で、全国レベルの大会に出場した時、道路に面したテニスコートのフェンスに名前の入った横断幕が掲示されていたからだ。昨年の高校総体は見に行ったので、専門種目の走幅跳の時は砂場の真横のスタンドからじっくりと観戦した。たしか2位だったと思うが、体幹のしっかりしたポテンシャルを感じさせる選手だなぁという印象が残っている。この後の南九州高校総体、全国高校総体、そして秋の国体と高校最後のシーズンに「熊本に門池あり!」と全国に認められるような活躍を期待している。


2017年熊本県高校総体・走幅跳の時の門池愛選手(当時熊本西高2年) 


熊本県高校総体 ~新体操~

2018-06-03 15:56:03 | スポーツ一般
 毎年、高校総体の陸上を見に行っていたのだが、今年は短距離陣に期待の持てる選手がいそうもないし、県民運動公園まで行くのも億劫なのでやめて、昨日はわが家から一番近い県立体育館へ新体操を見に行った。新体操を見るのは6年ぶりくらいか。行ってみるとちょうど女子の個人の部をやっていた。テンションの低い男声のアナウンスは、選手がひとりづつ登場する毎に名前と種目名(ボールとかフープとか)しか言わないので学校もわからない。知っている選手もいないので、ただただ順番に演技を見続けた。その中にひと際小さな選手が登場した。一瞬「エッ!小学生?」と思ったほどだ。しかし誰よりも堂々としているし、ボールの演技を始めたとたん、その流れるようなしなやかで正確な演技にひき込まれた。後で知ったのだが、信愛女学院の1年生で有村文里さんという選手だった。結局、彼女が個人総合で優勝したが、優れた選手というのは、僕のような新体操ドシロウトでも見てわかるものなんだなぁと感心した。


2018年度 熊本県陸上選手権

2018-04-21 18:48:49 | スポーツ一般
 陸上競技の本格的なシーズン開幕を告げる「2018年度 熊本県陸上競技選手権大会」が熊本県民総合運動公園陸上競技場で始まった。各選手ともピークには未だしの感があるが、これからシーズンが深まれば、と期待を抱かせる選手も少なくない。
 また、この大会は、かつて日本のトップレベルにあった選手たちが若手と競い合うのも楽しみの一つである。


陸上界のレジェンドの一人、末續慎吾さんは100mの準決勝で敗退したもののレースを楽しんでいる感。


かつて日本選手権100mで4連覇の江里口匡史さんは、まだまだスピードは健在。(左端)


女子400mでは相変わらずダントツの強さを見せる新宅麻未さん。


女子100mでは宮崎亜美香さんと深川恵充さんのポテンシャルに期待したい。(左から2、3人目)


熊本に帰って社会人となった野林祐実さんは走りにキレを欠き、未調整がありあり。

野林祐実さん 故郷へ帰る

2018-04-18 14:00:56 | スポーツ一般
 陸上女子短距離の野林祐実さんが大学を卒業して郷里熊本へ帰って来た。中学・高校時代に全国大会で華々しく活躍し、期待されて大学へ進学したが、大学では思うような活躍はできなかった。周囲の期待が大きかっただけに本人は精神的につらかったろう。熊本では祐和會という会社に所属して陸上競技を続けるようだ。この会社のことはあまり知らないが、あの、幅跳び・三段跳びのトップアスリートから今はパラ陸上選手として挑戦を続ける中尾有沙さんが所属している会社だから、きっとスポーツ選手の面倒見もいい会社なのだろう。まだまだ23歳、これからいくらでもチャンスは残されている。故郷の暖かい環境で心身を癒しながら、もう一度トップスプリンターを目指してほしい。
 その野林祐実さんもエントリーしている「2018年度 熊本県陸上競技選手権大会兼国体1次予選」は、今週末の21・22の両日、熊本県民総合運動公園陸上競技場で行われる。


2017国体陸上熊本県最終予選会 成年女子100m決勝