徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

遠い日本のお家芸復活

2017-10-17 21:36:17 | スポーツ一般
 日本陸連の瀬古利彦長距離マラソン強化プロジェクトリーダーが、またまた日本陸上界の駅伝偏重体質を嘆いているというニュースを目にした。瀬古さんは随分前から、この体質が変わらない限り、日本のマラソンが再び世界のトップレベルに戻ることはないという持論をお持ちだ。瀬古さんのようなレジェンドでさえ、日本陸上界の体質を変えることは難しいのだろうか。
 かつて、日本のマラソンは多くの名選手がオリンピックやその他の国際大会で活躍し、日本のお家芸とも言われていた。1964年の東京五輪では、陸上競技の日本のメダル獲得はマラソンの円谷幸吉の銅メダルのみ。その次のメキシコ五輪でもマラソンの君原健二の銀メダルのみという、まさにマラソンが日本陸上を支えていた。しかし、今の日本マラソンのレベルは上位入賞にはほど遠い。
 陸上競技は世界のスポーツ。常に世界を意識し、目指して行かなければならない。一方、駅伝は、世界から見ればローカルなスポーツでしかない。ローカルなレベルでトップになることにうつつを抜かしていて世界のレベルに届くわけがない。駅伝で優勝することで自分は満足だという選手ならそれでいいだろう。しかし、世界を目指すべき資質を持った選手が埋もれてしまってはいないだろうか。瀬古さんの念願がかなうことを祈ってやまない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。