のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

ハグリット

2024年05月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 農機具修理のワタリンがコンプレッサーと発電機の修理を終えて持ってきました。キャタピラ運搬車のオイル交換もお願いしていたので現場に直接来てくれました。

 とは言え、毛深く濃い顔でアンコ体型なので事前予告もなく突然森の中に現れると、ハリーポッターの魔法学校の森にすむハグリットが出現したのか?と勘違いしそうな容姿。ハグリットの俳優さんは2年前に亡くなってますね。

 彼の場合、修理技術より気さくな人柄と容姿で顧客が付いているキャラクター系修理屋さんですが、田畑ならともかく森の中に来るとあの容姿なので色々間違えられかねない。

 ワタリンはひところ同類人種のカン太君のおとっつぁんの近所に住んでいたことがあり、あの一帯には毛深いウィルスが蔓延しているらしい。今日はカン太君のおとっつぁんも手伝いに来ていましたがこの二人に挟まれると、優男の私なんかクマ取り囲まれたような絵柄。

 千葉や山口に研修に行っててぶらでかえってきたにもかかわらず「もうすぐ誕生日なんですよ」と何かを要求する性格。なかなかしたたかです。

 名刺の裏には数々の肩書が。

 カン太君のおとっつぁんと言えば、今度お馬さんと一緒に暮らせる家に引っ越すことが決まっており、いろいろ生活グッズをもらったようです。102歳で亡くなったおばあさんが使用していた電動介護ベッドをもらって来たかと思えば、3ドアの大型冷凍冷蔵庫をもらい、今度は皿洗い機とオーブンレンジが付いたシステムキッチンをもらったらしい。

 オール電化に改装中の高齢者世帯から、今まで使っていたシステムキッチンをもらって新居に備え付けるらしい。ガス式のオーブンレンジは全く使った痕跡がない代物だとか。水道屋のカズヤちゃんに手伝ってもらって設置を完了したんだとか。

 そ・し・て。そして今度カン太君のおとっつぁんが引っ越す元牛小屋は水道がない。電気がない。当然、ガスもない。

 今回ワタリンが修理してくれた発電機はおとっつぁん新居の非常電源としてもらって来たものですが、日常電気がなくて非常時に電気が入る。なかなか哲学的命題を持つ発電機となるでしょう。

 だんだんカン太君のおとっつぁんの方がハグリットに見えてきた。

コメント
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