のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

やはり野に置け

2020年06月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 ついにきました!アベノマスク。

 夕方、山から下りてきたら郵便受けの中に入ってました。なんだか、広告のサンプル品のような感じでした。でも、なんだか日本人として認められた気分!全然届かないから忘れられていたのかと思った。

 開封はせず、そのまま仏様にお供えしてとっておく予定です。

 予定では100年後にまた新たな感染症が蔓延することでしょうから、その時に子孫が・・・いないんだけど、この場合どうすればいいのかね?

 ま、それはさておいて、配給品ってのが戦時下を思わせるようで緊迫感がありますね。

 私が幼少の頃は祖父の家に戦中の軍票や債券なんてものが保存してありましたが、本当にただの紙切れになってしまいました。マスクだからただの布切れにはならないと思いますが、記念にとっておこう。

 今日伺った農家の裏庭にクマガイソウが密生してました。

 昨年亡くなったおやじさんが育てていたようですが、花のシーズンはもう終わっていました。

 標高2000m付近の山の中にクマガイソウが群生している場所を知ってますが、7月の梅雨明け頃に花を咲かせてました。

 熊谷直実の名をとった花で、平敦盛を討ち取る物語は平家物語の名場面ですね。

 人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり

 織田信長がお気にだった幸若舞の「敦盛」も、この物語からできた芸能です。

 ちなみにクマガイソウはこんな花。

 当然、アツモリソウってのもありまして、こちらも貴重な山野草です。

 手に取るなやはり野に置け蓮華草 江戸時代に兵庫県の加古川あたりの俳人滝野瓢水が読んだ俳句と言われてますが、女郎を見受けしようとした友人をいさめる句だったそうです。

 山野草はその自然の隙間に何とか根を下ろして咲いているから尊いのであって、見たければ山に行けばいい。体力が続けばですが。それを取ってきて自宅で育てる、というのは私の概念にはないことですが、非難はしません。

 結構いろいろな山野草が家の周りに植えられているのですが、一生懸命手入れして育てていたんでしょうね。でも、子供たちは雑草の仲間程度にしか感じてないみたいです。

 今日はアブが飛んでいるのを見かけました。どうりで暑いわけです。

 冷蔵庫に水出し緑茶を作っておいたのですが、家に帰ってきてちょこちょこ飲んでいたら1リットル飲み切ってしまいました。

 まだ暑さ慣れしていないので妙に疲れました。

コメント (4)
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