忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

答弁より討論を~その2~

2009-05-31 10:38:13 | のんき的時事問題
ということで、答弁より討論をの続きです。

鳩山さんの答べ・・・基、討論を聞いていると、それは図らずも国会議員の世間の感覚
に対する感覚の「ずれ」、そして「遅れ」が顕著に感じ取られてしまいます。

「それがわかっていない方たちがそこに座っているかと思うと、政権を交代しなけ
ればならないと思うんですよ」

に続いて語っていた、「国会」ではなく、「民主党」の党紀で最近思いついたかの
ようにして決めたルールを、さも誇らしげに語っていましたが、そのことに対して
の麻生さんの問いかけは、ものすごく的を得ていたように思います。

ただ、マスコミの報道のやり方で少し目に付くのが、この時の麻生さんの台詞をや
けにピックアップしていること。

「国民目線を強調されるのであれば、国民が一番関心があるのは、西松建設の問題
ではありませんか?」

これだけ見ると、確かに、「いや、そんな問題じゃないよ。もっと大事なことがあ
るだろう?」と思うかもしれません。

ですが、これもまた大きな錯覚です。

企業団体献金を3年後には禁止す る、ダミーの政治献金、政治
団体からの献金は即座に禁止する。
世襲に対しても当然制限する。三親等以内の同じ選挙区からは出
られないことを党紀で決める


これを見てどのように思われるでしょうか。この台詞は、麻生さんが突っ込む前に
鳩山さんが語った、民主党の党紀で決めることを決めた、という内容です。一般
の、普通の国民の目から見て、これって本当に「国民が関心を持っていること」で
しょうか。関心がある、っていうよりも寧ろ、

「今更そんなこと言ってんの~。っていうかそんなことルールで決めなきゃいけな
いほどおたくの政党はわるいことしてんの~」

です。民主党の恥をわざわざ晒すようなことを党首討論などという国民が真剣に関
心を持って見るようなイベントごとで持ち出す話なのか、ということなのです。

今本当に国民があること。それこそ、この後で鳩山さんが持ち出した「補正予算」
のことでは?

・何故117億円もの金額を箱物であるアニメの殿堂に使うのか。
・何故71億(71千台)も使って地デジ対応のテレビを役所が買い換えるのか。
・何故エコカー15千台、588億も使って役所の車を買い替える代金を「補正 
 予算」に組み込むのか。

ものすごく関心があるでしょう? 政治と金の問題より、本来こちらの問題に焦点
をしぼって、もっと時間を割くべきであった、と考えるわけです。

なのに、今は自民党よりも民主党の方ががピンポイントでタイムリーな不祥事問題
を抱える政治と金の問題をわざわざ出したりするもんだから、麻生さんから、

「(政治と金の問題を出されるのであれば)一番国民が関心があるのは西松建設問
題だと思うのですが」、

なんて突っ込まれるんです。そして、

「それがわかっていない方たちがそこに座っているかと思うと、政権を交代しなけ
ればならないと思うんですよ」(鳩山さん談。政治を民間に委託する問題に対し
て。)

なんて(大切かも知れないけど、)優先順位の低い問題に対して挑発したりするも
んだから、

「現在の法律すら守られていない、という疑いのある方がそこにいらっしゃるのは
どういうことなのですか」と、同じ論調で切り返されるわけです。

少なくとも、この討論において、世襲問題に関して麻生さんは「安部総理の時代以
降」、自民党が「現在すでに」実行している対策をわかりやすく説明しました。


多分、麻生さんが討論しあいたかったのは、前記した補正予算のことであったと思
うんです。麻生さんは簡潔な表現で、わかりやすく、短くまとめて話しているの
に、鳩山さんが「理念」や「ヴィジョン」などに基づくぼやけた話をさも重要な問
題であるかのように熱く語ったりするからそんな肝心な問題が討論されないまま、
国民が本当に必要とする内容が国民の下に届けられないまま、党首討論が時間切れ
になったりするんです。

挙句の果てに、「何かね~、意味のない答弁を長くされて、時間だけつぶされて、
それで党首討論だといわれたらもったいないですよ」と鳩山さん。

はい、そっくりそのまんまあなたにお返しします。

タイトル名である「答弁ではなく討論を」。これは一番最後に麻生さんが最後に一
言だけ、と議長に言われて鳩山さんに投げかけた言葉です。

麻生さんは最初からこう言っています。「討論ですから、私どもからも主張します
し、私どもの意見に対しても、鳩山党首や民主党の意見も聞かせていただいて、そ
れで初めて討論になると思いますから」と。

鳩山さんが行っていたのは、抽象的で具体性に欠ける、従来どおりの「答弁」。

麻生さんが行いたかったのは「討論」。

鳩山さんが党首として居座っている今の民主党に本当に政権担当能力があるのかど
うか、また鳩山さん自身が国の代表として国際的な舞台に立ったときに、本当に首
相としての適性があるのか、ということ。

今回の討論はこれを如実に表していると思います。

マスコミにも、「討論」の意味をきちんと理解していただき、討論中の一場面一場
面のみを取り上げるのではなく、討論全体として、はたしてどうであったのか、と
いうことをもっと正確に報道してもらいたいと思いますね。

鳩山さんにディベートを行う能力がないことが原因で国民の知りたい情報が国民の
下に届けられなかったのに、それをあたかも双方が未熟であった、みたいな報道を
されるのはどうかと思います。

以上。のんきの党首討論評でした。


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