忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

上昇する気流

2013-03-30 11:20:05 | みんなの生き物
むむ~~~(-"-) 気が付くと3週間も経過していたことになるのかぁ~~~

今日は久しぶりの完休・・・ということで、ブログを書く時間に充てちゃいます。

今回のネタは、放置していたシリーズ「雲の正体」の続き。
飛行機雲の中に・・・の続きです。

おさらいをしますと、「雲」が生まれるためにはまず雲が発生するために十分な「水分」、そして水分が液体となる温度である「露点」に達しているにも関わらず、水蒸気が付着するための「核」が存在しないため、水蒸気が水分になれずにいる、「過冷却」状態にあること。

これらの状況がそろうことが必要だと言うことを

雲の正体飛行機雲の中に・・・の二つの記事の中でお伝えしました。

お分かりだとは思いますが、雲が出来るためにはあと一つ、必要な条件があります。
そう。それは過冷却状態にある大気の中に含まれる水分が付着するのに必要な「核」が存在すること。って・・・矛盾するか

そのような状況にある「大気」にどこからともなく「核」となる塵や埃がやってくることが、「雲」が発生するための条件となるわけです。

ではでは、そのような塵や埃。 一体どこからやってくるのでしょう。

ってことで、本日のテーマ、「上昇する気流」。始まり始まり~~ペンペン

さて。結論から申しますと、大気で「上昇気流」が発生すると、地上から大気が粉塵を巻き上げ、地上の塵や埃が上空にまで運ばれることになるんですね。

また、この「上昇気流」にはその他にもいろいろな役割があります。

大気って、「成層圏」が大気に蓋をしているような状況ですから、地上で上昇気流が発生すると、上空の大気が圧縮されて、そこにエネルギーが生まれます。つまり、上空の大気の温度が上がります。

本来であれば、大気中の水分が「露点」に到達し液体となるためには、気圧が低く、温度が低い方が良いわけですが、上昇気流が発生することで、実は上空ではこれと真逆な状況が起きているんですね。

ちなみに、気圧と露点の関係は、お互いの圧力の関係性にあるようです。
地上に近く、大気圧が高い状態の間は、気圧と空気中に含まれる水分の圧力、つまり「水蒸気圧」との均衡が保たれやすい状況にありますから、「対称性」の保たれた状況で水分は大気中に存在しやすいわけです。

ちょうど、「コロンブスの卵」で、卵が不安定な状態のまま立っている状況を思い出していただけるとよいかと思います。

指で支えていますから卵は倒れることはありません。ですが、指を話した途端に卵は倒れ、安定した状態となるまで転がり続けます。

「指」に相当するのが「大気」。「卵」に相当するのが「水分」です。

指で支えられたまま卵が立っている状態が「対称性の保たれた状態」。指を話した途端に卵が倒れようとするのは、卵が「より『安定』した状態」になろうとするため。
卵が倒れて止まってしまった状態。これが、「最も安定した状態」となります。

卵が対称性の保たれた状態からより安定した状態になろうとする状況を、「自発的対称性の破れ」って言うんですよ。

これと同じことが大気中でも起きているわけ。
大気圧が高い状態は、卵が指で支えている状況に近いですから、水分はより対称性の保たれた状態。つまり「水蒸気」の状態で大気中に存在し続けます。

ところが、大気中に含まれている水分の量が増えてくると、「大気圧」よりも「水蒸気圧」の方が高くなりますので、水蒸気は不安定さを増し、より安定した、「液体」の状態になりやすくなります。

卵と指の関係でも、卵が一つだけだったら可能なことでも、卵が2個、3個と数が増えてくると指の数が足りなくなりますね。 これと同じような理屈です。

高度が高くなり、大気そのものの圧力が低くなりますと、今度は大気が水蒸気を抑え込む力が弱くなりますから、大気中に含まれる水分の量が少なくても水蒸気は不安定な状態になりやすくなります。

同じ卵を支える指でも、大人の指と赤ちゃんの指では全く支える能力が変わりますね そんなイメージです。

さて。では、なぜ上昇気流が発生し、大気が圧縮され、つまり大気圧がより強くなり、またエネルギーが発生することで露点そのものが上昇するのに、上昇気流が起きると雲ができやすくなるのか。 不思議ですね~~~。

さて。ここで思い出していただきたいのは「インフレーション宇宙」の話。

ビッグバンが起きる前の宇宙では、「直径10のマイナス34乗cmの『真空』」が「1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、またさらに10億分の1以下にした、とてつもなくわずかの時間」に「1cmの空間」にまで膨張したため、その空間の温度がものすごい勢いで急激に下降しました。そう。ビッグバンが起きる前の空間では、異常なほど急速に「過冷却」が起きたのです。このことでたった1cmの空間の中に、人間の頭では想像することが出来ないほどにものすごいエネルギーが発生し、ビッグバンが起きた・・・と言われています。

上昇気流が発生した大気の上空でも同じような状況が起きます。
上昇気流によって圧縮された空気は、そこにエネルギーを生み、このエネルギーが大気中の微粒子を活性化させ、ここに空間の膨張が起きます。

このことを、「断熱膨張」っていうんだそうですよ

上昇気流により圧縮された空気は、圧縮されたことで生まれたエネルギーを利用して急速に膨張します。空間が膨張することで大気が冷却されます。冷却された空間に地上から巻き上げられた塵や埃が注ぎ込まれますから、より雲が発生しやすい状況が生まれるのです。

一方で大気の温度が急速に冷やされるわけですから、インフレーション宇宙と同じく、ここに「過冷却」の状態も発生しますしね。

然しこうしてみると、たかが「雲」一つとってみても、ここにはものすごく様々な現象が起きているんですね。

さてさて。それでは、次回は「雲の種類」について記事にしてみたいと思います。




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あれから2年・・・

2013-03-12 00:35:43 | のんきの日記
一日過ぎてしまいましたが、あれから2年が経過してしまいましたね。

東北地方太平洋沖地震

あの時も、のんきのブログは11日には間に合っていなかったんですね。

まずは、1日遅れではありますが、心よりあの震災で命を失うことになってしまったすべての皆様に、そして大切なご家族を失ってしまったすべての人に、心より哀悼の意を捧げたいと思います。




2年前のあの時、のんきが特に強く思っていたことは、余りにも悲惨な事件だったからこそ、このブログは前向きに、みんなが一生懸命頑張れるような、そんな記事を提供しようと、そんな思いを強く持ちました。

だからこそ、勤めてネガティブな表現は用いない様に、勤めて明るい表現で記事を作ったように記憶しています。

まあ、原発や放射能についての記事とか、今になってみると、(記事を作ったことも含めて)本当に正しかったのかな・・・と思う内容もいくつかありますが(とはいえ、間違っているとは今でも思っていません)、改めて見直してみると、ものすごいことが起こったんだな、と改めて思い返すばかりです。

ニュースで見ていると、今でもあの津波の映像が流れたりします。

去年だと、「当日のことを思い出し、ショックを受ける人もたくさんいるだろうから、何度も繰り返し流すのはどうか」という議論も多く巻き起こったと思いますが、今年、ではどうなのでしょう・・・。

被災地の人たちが、どうなのかな。受け入れられるような状態になっているんだろうか。
それとも、今でもやはりあの時のことを思い返し、苦しみを心に抱く人の方が多いんだろうか・・・。

風化させるわけにはいかない。忘れ去るわけにはいかない災害だっただけに、考えるべきところの多い問題だと思います。



昔、norinorimiffyさんのブログでご紹介されていた動画ですが、のんきは図らずも涙を流してしまいました。

あしあと・・・
↑こちらは同じ動画をのんきのブログで配信したときの記事です。

2010年1月10日。阪神大震災から15年後の動画です。

配信が関西電力なので、それだけで逆に嫌悪感を持つ方もいるかも知れません。
「電力会社である」というだけで。

まあ、余計なことは言いますまい。

今、あらためて、被災地にある命に、この曲を届けようと思います。




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日本にとって、本当は「有利」なTPP

2013-03-05 22:12:24 | ボランティア

って・・・のんきのブログでこんなこと書くと、「え~~~~」って驚く人もいるんだろうなぁ。

「保守=TPP反対」っていまだに思っている人も多いようだし、TPP反対論の典型的な理論を展開してきた人たちが民主党政権に対し、Noをたたきつけていた人たちばっかりだったから。
本当の意味で「経済に『詳しい』」人たちで、のんきも支持する人たちが打ち立ててきた理論だしね。

だけど、よくよく考えてみると、このTPPって、日本にとってはむった有利な条約であることが良くわかります。



↑こちらは前回の記事→改めて問う!TPP問題でお示しした表です。

わかりますでしょうか。

こちらは、TPP参加国の、GDP、つまり市場規模を示した表です。

59%をアメリカが、22%を日本が占めていますね。カナダ、オーストラリア、メキシコ等が他にも割合として大きいですが、アメリカや日本のそれに比べると、差が圧倒的であることがわかります。



ちとサイズがちっちゃいですが。
こちらを見るともっとその特徴が解ります。最初の表からアメリカの数字を省いたものです。

アメリカは、他の国を市場として考え、自国の利益を向上させることを考えているわけですから、実際はアメリカ以外の国の割合で考えた方が良いでしょう。

全体の5割を日本が占める中、他国で見るとカナダが15%、メキシコが11%、オーストラリアが10%と、日本の市場規模は絶大ですね。

この表から見てもわかる通り、アメリカにとって日本がTPPに参加するかしないかで、TPPの意味が大きく変わるわけです。

さて。のんきがタイトルに書いたように、TPPが日本にとって有利か否かを考える場合、なぜか多くの人が「TPPに参加した後」のことばかりを考えるようです。

その根拠として挙げられるのが『米韓FTA』のこと。

通称『毒素条項』と呼ばれる・・・

「ISD条項」
ある国の規制によって外国の企業や投資家が損した場合、国際機関に仲裁を申し立て、相手国に賠償を求めることができる取り決め。

米国が他国と結ぶ自由貿易協定(FTA)では、この条項を使って米企業が相手国に巨額の賠償を求める事例が多発。オーストラリアはこれを警戒し、2004年に結んだ米国とのFTAに盛り込むことを拒んだ。(コトバンク)

「ラチェット規定」
歯車が逆回転しないようにする仕組みである「ラチェット」。このラチェットのように、一度決めてしまうと、その後どのようなことがあっても条件を変更することが出来ないという規定。

など、韓国にとって不利益な条件を韓国が日韓FTAによって結ばされたから。

で、「一度交渉に参加すると抜け出すことが出来ない」とか、そもそも「日本がアメリカに逆らうことが出来ない」という、どこか陰謀論チックな理由がその根拠となっているように思います。

ですが、こういった情報を広めた第一人者である中野剛志さんは、前回の記事でもお伝えしたように、

『「日本国政府に交渉能力が無い」ことを問題にし、また「本来突っぱねるべきISD条項を『飲みたい』と言っている連中に交渉任せている」こと』


をそもそもの問題としているのです本来突っぱねるべきISD条項を、「飲みたい」、飲みたいどころか、日本にとって必要な条項であるからTPPに参加する際、IISD条項が日本にとって必要だと言っているような連中とは、すなわち民主党のことです。

ですが、最初に述べたとおり、本来TPPとは、日本が参加しなければアメリカにとって、その必要性そのものが大きく欠落してしまう。そんな条約です。


わかりますでしょうか。つまり、日本がTPPに対して、「参加しません」と一言言うだけのことが、米国にとってはものすごく不利益な条件となるのです。

自民党のTPPに対するスタンスは、

「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPPには参加しない」

と、このスタンスを自民党は貫き通してきましたね。

民主党政権の時は、あれほど頑なに「例外はない」との条件を民主党に対して押し付けていた米国が、安倍内閣が交渉のテーブルに着くや否や、突如として態度を大幅に軟化させました。これはどうしてでしょう。

言うまでもありません。
「聖域」を儲けなければ、日本が「TPPには参加しない」からです。

この条件を、最初から米国に対して突きつけていたこと。この段階から、既に米国と日本との間の交渉はスタートしているのです。

それを、頭の悪い議員たちが、安倍さんに「交渉に参加するのか、しないのかはっきり言ってください」とか。バカじゃないかと思う。

交渉に「参加するかしないか」を言葉にするかどうか。それすらが立派な外交カードなんです。いつでも条件はひっこめられますよ。アメリカさん、お宅次第ですよと、常に懐手外交カードを抜き差ししている状態。

これが今のTPPと日本の距離。スタンスです。簡単に「交渉に参加します」と言ってしまうことが、どれほど愚かなことか。

タイトルにもありますように、TPPとは、日本にとって、本当は有利な条約です。

それは、「締結後」の話ではなく、「TPP交渉を進めていく上において」です。

「そんなこと言うんだったら参加しません」と日本が一言いえば、おそらく米国は簡単に条件を引き下げるのではないでしょうか。

客観的に見ればわかる話です。

ですが、マスコミも、多くの知識人たちも、なぜか「締結後」の話しかしようとしません。どうして、「どのようにして交渉を進めていくのか」ということが話題に上らないのでしょうか。私には、そのことが理解できません。


<2015年10月6日時点でののんきのTPP評は新規ブログにて公開しています>




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