忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

形。

2008-10-15 23:22:11 | ハンディキャップ
(エコバック)
やはり、難しいです。
過去に何度かのんきは難病の人のことを記事にしてきましたが・・・。

やはりそのタイトルの選考は難しいですね。

こうやって記事にはするのですが、のんき自身は、この難病というカテゴリー
と接するようになってまだ数ヶ月程度しか経っていませんし、知識として、
「聞いた事がある」「少しならわかる」

その程度なんです。だけど、実はこのことが難病を抱える人たちにとっては、
最大の問題であるのだとも思います。

たとえば、このブログを見ている人に、「難病」を知っている人がどのくらい
入るでしょう。もしかしたら、「知っているよ」という人もいるかもしれませ
ん。では、あなたは「どの」難病のことを知っているのでしょうか。

ガンやうつ病と同じように、難病という病気は傍目には非常にわかりにくい
病気です。たとえ難病が原因で車いす生活にあるとしても、人はやはり「障
害者」として見てしまいます。

難病特有の苦しみがあるでしょうに・・・。傍目に元気に見えるから、人は普通
の人と同じような行動レベルを要求します。このことが、彼ら、彼女らの就労
についても非常に難しい問題を生み出してしまいます。

だけど、もしそのことに気付いてもらいたいのなら、見えにくいものに「形」
をつけることはとても大事なことだと思うのです。

今、「ガン」という病気のことを、日本国民の多くは知っています。その原因
も、症状も、苦しみも、わからないなりに、イメージすることは出来るように
なりました。
「うつ病」という病気も、少しずつではありますが、多くの人がその存在を
認識するようになりました。まだまだ周知度は低いでしょうが、この病気を
抱える人に対して、どのように接すればよいのか、ということも、少しでは
ありますが、知っている人が増えつつあります。

ですが、「難病」という病気のことはどうでしょう。

一概に難病といっても、発生箇所、症状、原因、治療方法にいたるまで多種多様
で、病気によって表れる症状も異なります。「難病」という言葉だけが一人歩き
して、その正体に光が当てられていないのは実情としてあるように思います。

一部の人としか関わっていませんから、全体像までイメージすることはできま
せん。だから、僕が受けている印象が正確なのかどうかすらわからないのです。

ですが、特に僕が住んでいる地域に関しては、行政や当事者に対してのみ、その
存在アピールを行い、そうでない人たち、つまり難病という病と関係のない人
たちに対してのアピールが余りに弱いような感じがしてなりません。

「難病」ではなく、「○○」という病気として、その名前を伝えてもらったとき、
僕達がその姿形をイメージしやすいような社会へ変えることができれば、社会の
偏見の目も、また支援サービスの範囲も、大きく変化するのではないか、と思わ
れてなりません。


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ハンディーキャップ

2008-10-05 23:08:52 | ハンディキャップ
のんきのお仕事の話は何度か記事にしたことがあると思います。
実際に車を買おうと考えると、どうしても必要となってくるのが資金です。

どんなに安い車でも、最低20万は使わないと、却って損をすることにな
ります。程度がこのくらいの自動車になると、ただ単に車検を受けるとい
っても、それだけで10万近くはしてしまうわけですから。

仮に車検が充分に残っている車で、これ以下で販売している車があったと
すれば、それはろくに点検や整備を行わず、ただ単に車検を通しただけ、
というような自動車で、略現状渡しに近いような状態にあると思われます。

すぐに故障箇所が出てきて、結局はその修理代で10万も20万も取られて
しまう、なんてことも充分に考えられるわけです。

ですが、たとえ20万であったとしても、これを支払うのが難しい人は
たくさんいます。ですから、多くの方がローンを組んで自動車を購入する
わけですが、なかにはこのローンを組むということすら出来ない人もいます。

ローンが組めない人、とは主に2種類あって、一つ目は過去に返済を滞らせた
ことがある人。2つ目は定職を持っていない人。

僕の知人は、この2つ目にある人でした。鬱的な状態が酷く、とても就職が
出来るような状態にはないわけですが、住まいが郊外で、交通機関が発達し
ておらず、自動車が使えないとなれば、それだけで生活の範囲が極端に制限
されてしまうことになります。

今月が車検なのですが、車の程度が悪く、実際にこの車を購入した後も不具
合が頻繁に発生していたので、本人としてもとても不安だったのだと思いま
す。

希望は、「新車」に乗りたいということだったのですが、その方の経済力
から考えても、これは余りに現実とかけ離れています。就職していないわけ
ですから、ローンも組むことはできません。

結果的に、最低限の整備のみで車検を受けてだましだまし乗り続けるという
のが最良の方法となります。

ところが。さらによく話をお伺いしていると、一筋の光明がさしてきました。
この方は、定職に付くことが出来ないので、よくよく考えると普段の生活
を送ることは大変難しいはずです。仕事に就いても、症状が出て長く続ける
ことは出来ないわけですから、後は生活保護という手段くらいしか残され
ていません。だけど、です。この方の状態を考えると、保護よりも先に、
「障害者年金」というものが受け取れる状態にあるはずなんです。

ですから、ずっとこの方にはこの障害者年金を受け取る段取りをするよう
勧めていました。しかしこの方は、それを頑なに拒んでいました。

鬱で年金を受け取るとはいっても、その名前は「精神障害者」。周りに及
ぼす影響のことを考えていたのです。

ですが、よくよく話を聴いていると、どうやらこの障害者年金を受け取る
裁定の通知が届いている、というような話なのです。決断したんですね。

これは驚きました。受け取っていないよりはよほどましです。ですが、
年金を受け取っているとはいえ、本来収入を受ける手段が年金では、やはり
ローンを組むことができません。
けれども、今までと状況が変わったことだけは事実です。必死に考えました。
と・・・。以前銀行の方から、そういうような話を聞いたことがあるような気が
したのです。

「年金担保融資」

実際に利用したことがあるわけではありませんし、具体的なことは何も解り
ません。ですが、そんな気がしたのです。そこで、早速銀行へ相談に行って
みることを勧めました。

実際に貸付を行ってくれるのは、「独立行政法人福祉医療機構」。連帯
保証人が必要となるのですが、「財団法人年金融資福祉サービス協会」
へ保証料を支払うことで、ここが連帯保証人になってもらえます。

その名の通り、「年金証書」が担保として取られ、振り込まれることが予定
された年金金額から、定額の返済料が月々引かれて、その残額が実際に
通帳へ振り込まれることになります。

この方はこの制度を利用して融資を受けることができそうです。

世の中って意外とうまくできているんですね。

夜になってグリムスくんから虹が消えてしまいました。次は何が登場するの
かな・・・。キーワードの一つが「植林」らしいということは知ることができた
のですが。



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何がスゴイって、そりゃあ・・・

2008-08-27 18:01:14 | ハンディキャップ
1回の記事で全部書こうとすると、どうしてもセコセコした記事になって
しまいますね。←(最近お気に入りのキャラです)

かっこちゃんのことは、何回か記事にしたことがあるのですが、映画や
講演で見せていただいた「視点」は、いまだに僕の中でくすぶっています。

いつも思いつきで日記を書くので、ついついテーマが密集してしまい、本当
に伝えたいことが分散してしまいます。(ちなみに、前回のメインテーマは
地域生活支援センター夢ポケットさんが愛媛県庁の中で経営しているゆる
り茶屋「夢屋」と、記すことが出来なかったのですが、同じく姫原
という地域で経営している「矢磨樹(地図)」のことだったのです)

で、改めて、かっこちゃんから見せてもらった「視点」について、なのですが。

前回の記事でご紹介した、池の地図のこと。ただ話だけ聞くと、生まれつき
ハンディのある子たちって、すごいな、で話が終わってしまうんですが、
彼女の場合は、まだその続きがあります。

真横から見て、まるで空から見たかのようにしてまるで地図をコピーした
かのように正確な絵を描くという感覚。実は、皆さんがよく知っている絵
に、この感覚ととてもよく似た絵が存在するんですが、解るでしょうか。

古代マヤ文明の絵。ナスカの地上絵です。

「ダウン症」「自閉症」など、高次機能障害とよばれる障害をもって生ま
れた人たち。彼らにカレンダーは必要ありません。覚えてるんです。

もし、彼ら、彼女らが中心となって出来上がった文化があったとしたら、
ひょっとすると文字も必要なかったかも知れませんよね。南米の古代文明
には文字を書く文化が発達しませんでした。代わりに、現代の人々が作り
あげようとしても、とても作ることができない、不思議な建築物がこれ
らの地域には残されています。

彼ら、彼女らは、これらの地域で、とても大切にされていたようです。

僕のブログで紹介した彼女の本は少数ですが、彼女の本にはもっとたくさん
の不思議が書かれています。
良かったら、一度目を通してみてくださいね。


最近ブログ村での人気が下降気味です。
ちょっとショック。
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記憶

2008-08-26 21:13:29 | ハンディキャップ
彼ら、彼女らのことを著そうとするときは、やはりその表現方法に
迷いが生じますね・・・。

どのような表現をしたとしても、受け取る方によってみれば不快感を
覚える方もいらっしゃるでしょうし、何も感じない方もいらっしゃる
でしょうし・・・。タイトル名も4つくらい迷いました。

だけど、これが一番しっくりくるかな。

自動車の営業を始めたのが2年と少し前。
最初は、どれもこれも、営業のためと思ってはじめたことなのです。
唯一、松山自殺防止センターの活動だけが、それ以前から続けて
いた活動なのですが、それ以外は、すべてと言っていいでしょう。

ですが、今やどちらが主でどちらが副なのかすらわからなくなって
しまいました。

そんな中で、まるで必然のようにして、様々な障害を持った人たち
と関わりあうようになりました。

そんな中で、生まれながらに、脳に障害を持って生まれた子どもたち。
彼ら、彼女らの魅力は、過去に何度かご紹介した、かっこちゃん(山元
加津子さん)
の映画や講演を通じて、そしてそれから関心を持って
彼・彼女ら自身や、彼・彼女らに関する話に耳を傾けるようになって、
本当によく実感するようになりました。
宇宙の約束―私はあなただったかも
山元 加津子
三五館

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この本でも紹介されているエピソードを少しあげてみると、
ある、一人の子どもが池のほとりで絵を描いていたときのこと。

この子どもの絵は、まるで真上から見て書いたかのような絵で、
かっこちゃんは、ふと気になって、この絵を縮小コピーして、
地図の上から重ねてみたそうなのです。
すると、この絵は、まるで測ったかのようにして、地図の図形と
ぴったり一致したのだそうです。

これはかっこちゃんが体験したエピソードに過ぎませんが、他に、
僕が知人から聞いた話では、電車に乗った男の子が、家に帰った
あと、電車の中で見た時刻表を絵に描いたとき、その時刻表の文言
や配置が一字一句間違わず、描かれていたことや、僕の知り合いの
男性が、たった1度しか会ったことがない僕が、たった1度だけ
話した僕の生年月日と年齢、車の車種をすべて暗記していたこと
など、まさしく「神業」としか思えないようなことを簡単にやって
のけるのです。

彼・彼女らはまるでパシャッと写真に撮るようにして景色を記憶する
のだそうです。そして、それを忘れることがありません。

辛い記憶も・・・。

だから、彼・彼女らにはなるべく楽しい体験をたくさんさせて、逆に
辛い記憶は体験させないようにすることが大切なのだそうです。

愛媛県庁の地下には、地域生活支援センター夢ポケットという
生まれつき社会的にハンディを持って生まれた子どもたちの社会復帰を
支援する団体が運営し、従業員もここで生活訓練を受けている人たち
が働いている、「夢屋」という喫茶店があります。

ランチタイムにもぴったりな、そんじょそこらの食事屋さんなど
足元に及ばないほどおいしいメニューが取り揃えられています。

県庁、ということで少し及び腰にもなりそうですが、とても素敵な
お店なので、ぜひ食べに行ってみてください。