忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

その名はヒッグス粒子

2012-07-28 13:36:48 | 宇宙
いよいよ始まりましたね。 オリンピック。昨日からずっと見てるんですけど、やっぱりその難しさを感じさせられる、そんな大会となってますね・・・
金メダルを有力視されてた福見さんが結局銅メダルも獲得できなかったり、決勝まで進んだ平岡選手が決勝であっさりと一本負けを帰したり。

そんな中でも気になるのはやっぱり体操。 内村くんです。柔道を見てて、開始したのに気付かず、吊り輪の途中から見たんですけど、どうも鉄棒で落下したらしい・・・。

まあ、体操は予選の記録は決勝に持ち越されないので、決勝に期待、というところでしょうか。
それにしても跳馬、平行棒と、とても素敵な演技を見せてくれました。思わず拍手です。

しかし見てて面白いのは、山室選手。まあまあミスしてるんですけど、なんか、飄々とした表情で、「うん。まぁ仕方ないんじゃない?」みたいな表情がいいッス。んで、それでも日本の合計得点は中国を上回っているらしい。

中国の演技も見てみたいな。

とはいえ、素敵なニュースも飛び込んできてるみたいで。 
三宅宏実選手の銀メダル。


惚れてしまいそうなくらい素敵な笑顔です。

そして高校生萩野くんの銅メダル。
・・・と。この記事はオリンピック記事じゃなかった。

オリンピックはまだ始まったばかり。ぜひぜひ日本選手たちの活躍に期待したいですね。

さてさて。 宇宙を満たす波の続きです。

内容がちょいと難しいのでおさらいをしてみます。


物理学の世界の中では、この世の中のありとあらゆる力は、「4つの力」に統合されます。

それが、強い順に
「強い力(核力)」
「電磁力」
「弱い力」
「重力」

の4つです。電磁力と重力は想像できると思うのですが、「強い力」と「弱い力」についてはきっとイメージしにくいはず・・・。
このうち、「強い力」はまだイメージしやすいでしょうか。

前記したとおり、「強い力」とは「核力」とも呼ばれる力のこと。原子核の中心で、「陽子」と「中性子」を強く結びつけている力のことです。
この力は、「パイ中間子」という、いわば糊(のり)のような粒子(中間子とは素粒子ではなく、『ハドロン(強粒子)』と呼ばれる、いくつかの素粒子が結び付いた粒子です)を力を伝える媒体として間に挟んで結びついています。

イメージからすると、磁石のS極とN極の間に、鉄板を挟んでいるようなイメージです。
磁石の場合、鉄板があろうがなかろうがS極とN極はくっつきますが、陽子と中性子の場合、この鉄板に相当する『パイ中間子』が存在しないと、お互いにくっつくことが出来ません。

実は、「磁力」と同意義である「電磁力」。これも、実はS極とN極の間に鉄板に相当する粒子を挟み込んでいます。
それは、「光子」。つまり光の粒子のことです。光の粒子は、のんきたちが見ているときは「粒」。つまり粒子として存在しているのですが、のんきたちが見ていない時には「波」に変わります。

写真で撮影すると「粒子」として撮影できるのですが、波と同じようなふるまいをする・・・と、そんなイメージです。

つまり、S極とN極の間は「光子」という波で満たされていて、+極から-極に向けて「電磁力」というエネルギーが光子という波を伝って流れているのです。
このときのエネルギーの強さによって、つまり光が色を変えたり、人体に妙な作用を繰り広げたりする、と。

光子って蓄電池みたいなもんなんですね。
その伝わる距離は無限。そして光と同じ速さで伝播します。

ただし、そのエネルギーは距離の二乗に反比例して弱くなる・・・と。

という理屈でいうと・・・実は前回の記事でのんきは嘘を言っておりました。

ちなみにこのとき放出された「電子」のことを「ベータ線」って呼びます。ベータ線ってなんだかむちゃくちゃ恐ろしい物質みたいですけど、結局電子(もしくは陽電子)のことです。 ちなみに携帯電話からは電磁波が放出されまくってますから、携帯電話を保有している限り、人間は永続的に「ベータ線」を浴び続けていることになります。

電磁波とは=β線のことではなく、光の波のこと。そこに蓄えられているエネルギーの量によって「ガンマ光子」になったり「赤外線光子」になったりする、と。
ですから、携帯電話やTVから放出されている電磁波は、いわゆる「放射能」とは別物でした。お詫びいたします。m(__)m


脱線しました。また、「重力」についても「光子」や「パイ中間子」と同じように、「重力」という力を伝播する媒体が存在する、と考えられています。まだ発見されてませんが。

その媒体を「グラヴィトン(重力子)と言います」

この媒体が力を伝播することのできる距離はその媒体となる粒子の質量に依存するのだそうです。ちなみに重力が伝播する距離も電磁力と同じく「無限」。だとすると、グラヴィトンの正体もまた、質量のない粒子ということになるのでしょうか。


さて。 残る3つ目の力、「弱い力」。これ、調べると「β崩壊を起こす力」という情報が出てきます。

前回の記事でもお伝えしたとおり、この「β崩壊」とは、すなわち、「中性子」が「陽子」に変わる現象のことを言います。

ちなみに、逆に「陽子」が「中性子」に変わる現象のことも「β崩壊」というのだそうですよ。

後者の「β崩壊」を説明するとまた時間がかかるので、今回は前者の「β崩壊」について。

β崩壊が起きるとき、中性子は「電子ニュートリノ」という粒子から「W粒子」という素粒子を経由して、「弱い力」を受け取って陽子に変わります。

そして電子ニュートリノは「電子」に変わるのです。

さて。この「W粒子」。前回の記事でもお伝えしたとおり、陽子の100倍もの質量を持っています。

電子ニュートリノの質量はほぼゼロ。
つまり、質量が限りなくゼロに近い粒子が陽子の100倍もの質量を持った物質を吐き出し、そして質量のある「電子」に変わるというのです。

じゃあ、その質量はどこから生まれたんだ!
という疑問がわいてきますね。

前回の記事でもお伝えしたとおり、グラショーの計算式でも、このW粒子の質量はゼロじゃないとおかしい。

おかしいはずなのに現実は違う。ゼロどころか、素粒子が3つ(厳密にはグル―オンという「強い力」を伝播する別の粒子も存在しています)結合した「陽子」の100倍もの質量を有する。

しかも登場したらあっという間に崩壊してしまう不安定な粒子で、弱い力を伝播する距離も限りなく短い。すなわち、どの現象もすべてW粒子に質量があることを指示しているのです。

 何故でしょう。

 そうです。このW粒子にこれほどの質量を与えた粒子が存在するのです。

その名はヒッグス粒子!

つまり、電子ニュートリノからW粒子が生じたとき、その瞬間はW粒子の質量はゼロであったのですが、誕生した瞬間に質量が生まれた・・・。

電磁力の説明をするとき、「光子」はのんきたちが目で見ているときは「粒子」なのですが、見ていない時は「波」としてふるまうということをお伝えしましたね。

実は「ヒッグス粒子」も同じ。実は、この宇宙空間、この地球上も含めて、すべての空間は、「ヒッグス場」という波で満たされているのです。

たとえば、磁石は、鉄分を含む砂鉄を引き寄せますが、鉄分を含まない、普通の砂は引き寄せませんね。

同じ金属でも、鉄には強く影響しますが、その他の金属へはあまり影響を及ぼしません。

「ヒッグス場」も同じ。ヒッグス粒子に対して、反応しやすい素粒子と、そうではない素粒子が存在します。「ヒッグス場」とはすなわち「動きにくさ」のこと。空気で満たされた空間では、のんきたちはあまり動きを制約されることなく、自由に動き回ることが出来ますが、水の中に入ると途端に動きにくくなりますね。

ですが、同じ水の中でも、「光」は影響を受けることなく通り抜けてしまいます。

同じように、「ヒッグス場」の中では、「ヒッグス場の影響を受けやすい素粒子」と「影響を受けにくい」もしくは「全く受けない」素粒子が存在するのです。

そして、その「動きにくさ」こそ、素粒子の持つ質量の正体なのです。

この宇宙空間が誕生した瞬間、空間に存在するありとあらゆる物質は「質量」を持っていませんでした。光の粒子と同じように、自由に飛び回り、何の影響を受けることもなく、どこまでもたどりつくことが出来たのです。

こちらの記事で、宇宙空間が、素粒子の大きさと比較しても、はるかに小さな・・・というのもおこがましいくらいわずかな空間が、一瞬・・・ということすらおこがましいほど限りなくわずかな時間の間に、たった1cmの空間にまで膨張したことで、「過冷却」という状況に陥り、過冷却によって生まれたエネルギーが、138億年後に、現在の規模の宇宙空間を生じるほどのすさまじい大爆発(ビッグバン)を起こす起爆エネルギーとなり、たった1cmの空間は大膨張を起こしたことをご説明しました。

誕生した瞬間は、ものすごいエネルギーと熱を持った空間がそこにはあったことと思います。空間は急速に膨張し、膨張した空間にエネルギーは拡散します。

元々「過冷却」が原因で起きた大膨張ですから、その空間は急速に本来の温度へ戻ろうと急速に温度を下げます。

そして、ものすごいエネルギーの中で、ありとあらゆるものが全く同じ存在であるかのようにしてそこに存在していたのですが、急速な冷却の影響で、『相転移』を起こし、その形状を変化させます。

そう。まるで「水蒸気」が「水」や「氷」に変化するように。
このことを「自発的対称性の破れ」っていうんだそうですよ。 この理屈を発表して南部博士や小林博士、益川博士はノーベル賞を受賞したんですね~~。

そして、そんな「相転移」が起きる中で、「ヒッグス場」も誕生しました。

物理学者たちの間では、そんな「ヒッグス場」の元となるヒッグス粒子は、「最初から存在した」というのが定説になっているんだとか・・・

だけど、こんなご都合主義で今、のんきたちが暮らす空間は成立しているのかと思うと、なんだかいろんなことで悩んだり苦しんだりすることもバカらしくなります。


今回発見された「ヒッグス粒子」。どんな経緯で発見されるに至ったのか。
次回記事ではそんなことを話題にしてみたいと思います。




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宇宙を満たす波

2012-07-16 12:51:53 | 宇宙
さて。最近、こんな粒子が発見されましたね。

ヒッグス粒子 存在確実か 4日研究成果発表

量子物理学や相対性理論も含めた、宇宙物理学の世界では、物質の存在は、「○○という現象が起きるということは、△△という物質が存在するはずだ」という、まあまあいい加減(・・・というと物理学者の皆さんに怒られちゃいますね。)な発想から「予言」され、これを観測することによってその存在が証明される・・・っていうルートをたどるんだそうです。

日本人でノーベル賞を取った小林誠さんと益川 敏英さんが存在を予言したものにもそんな物質があるんだそうです。

小林さんと益川さんが行った予言は、「クォークは6つあるはずだ」という予言。
元々、マレー=ゲルマン、という人によって「クォークモデル」っていうものが発表されて、彼によって、「ハドロン(強粒子)」が複数の「クォーク」で形作られていることが予言され、1960年代以降、その正しさは次々に証明されているんだそうですよ。

ただ、ゲルマン氏の理論ではクォークの数は3つだとされており、まあまあいい加減な発想、ということで、まともに相手にされなかったんだそうです。
二人の日本人が6種類のクォークの存在を予言したのが1973年。ところが、その翌年、サミュエル=ティンとバートン=リヒターという二人の人物、それぞれが所属するチームによって、ほぼ同時に4種類目のクォークが発見されたのだそうです。

このことで、二人の日本人の存在は急激に注目を浴びるようになったのだとか。

ちなみに、「ハドロン」っていうのは陽子や中性子など、原子より小さいんだけど、素粒子ではない物質・・・と呼ぶべきでしょうか。
っていうと、原子核も原始より小っちゃいじゃん、っていう話になりそうだけど、原子核はハドロンとハドロンが結びいた物質で、ハドロンじゃありません。

ハドロンは、「クォーク」という素粒子と、さらにクォークとクォークが離れてしまわないように糊付けを行っている、「グル―オン」という素粒子。この2つのカテゴリーで構成された物質のことを言うんだそうです。

・・・難しいですよね。

ちなみに、陽子と中性子はお互いに「パイ中間子」という物質をやり取りしながら、かなり強力な力で結びついています。グル―オンが仲介してクォーク同士を結び付けている力も、パイ中間子が仲介して陽子と中性子を結び付けている力も、共に「強い力」と呼ばれる、素粒子物理学の世界で最も強い力です。この「グル―オン」と「パイ中間子」は「強い力」を伝える粒子ということになります。

・・・やっぱり難しいですよね。


難しいついでに・・・。
陽子は、「アップクォーク」という素粒子が二つと、「ダウンクォーク」という素粒子が1つ、互いにグル―オンで協力に結び付けられて形成している粒子です。
一方、中性子は「アップクォーク」が一つと「ダウンクォーク」が2つ、やはり互いにグル―オンに結び付けられて存在します。

たとえば、放射性物質が核分裂を起こしたとき、時々「陽子」の数や「電子」の数に比べて「中性子」の数が多くなったりすることがあります。
陽子に比べると中性子とはものすごく不安定で、中性子は陽子に変わろうとします。

まるで卵を机の上に縦に立てると、すぐに転がって安定した状態になろうとするように。

中性子が中性子のまま、不安定な状態で存在するとき、中性子の中にある「ダウンクォーク」に向けて、中性子の周囲にある「電子ニュートリノ」という粒子から、「W粒子」という「弱い力」を伝える物質が発射されます。「W粒子」を放出した電子ニュートリノは、「電子」に変わって外に飛び出します。

ちなみにこのとき放出された「電子」のことを「ベータ線」って呼びます。ベータ線ってなんだかむちゃくちゃ恐ろしい物質みたいですけど、結局電子(もしくは陽電子)のことです。 ちなみに携帯電話からは電磁波が放出されまくってますから、携帯電話を保有している限り、人間は永続的に「ベータ線」を浴び続けていることになります。

反原発を訴えている人は携帯電話を自分自身や子供のところまで電波が届かない距離まで放り捨てて二度と手にするべきではないと思うのは私だけでしょうか。
もちろんパソコンも、テレビも電子レンジも、「電磁波」を放出するものは何一つ使うべきではないと思います。

電磁波とは=β線のことではなく、光の波のこと。そこに蓄えられているエネルギーの量によって「ガンマ光子」になったり「赤外線光子」になったりする、と。
ですから、携帯電話やTVから放出されている電磁波は、いわゆる「放射能」とは別物でした。お詫びいたします。m(__)m


脱線しました。
W粒子を受け取ったダウンクォークはアップクォークとなり、中性子は陽子に変わります。この中性子が陽子に変わる現象を「β崩壊」というんだそうですよ。
たとえば「ウラン」がβ崩壊を起こすと中性子が陽子に変わって「ネプツニウム」に、「ネプツニウム」もまた不安定な元素らしいので、さらにβ崩壊を起こしてまた一つ思い元素記号の物質、「プルトニウム」へと変わるのだそうです。

さて。「電子ニュートリノ」から放出された「W粒子」。これ、なんと陽子の100倍もの質量を持つのだそうです。
不思議ですねぇ。

「電子ニュートリノ」は限りなくゼロに近い質量しか持たない物質です。そんな物質が陽子の100倍もの大きさの質量を持つ物質を放出するだなんて・・・

ちなみに、このβ崩壊を起こす力のことを「弱い力」と呼ぶのですが、この弱い力を伝える物質にはプラスの電荷を帯びたW粒子、「W^+」とマイナスの電荷を帯びたW粒子、「W^-」の2種類、そして電気的には中性であるZ粒子があります。

この「弱い力」と「電磁力」を理論的に統合しよう、としたチャレンジした人たちがいます。ちなみにこの理論のことを「電弱理論」と呼ぶのだそうです。
そのうちの一人が「シェルドン・グラショー」という人物。

彼はこの弱い力と電磁力を理論的に統合しようとする中で、とある壁にぶち当たってしまいます。

電磁力を伝える物質は、「光子」。つまり光の粒子のことです。光子は質量がゼロですから、基本的に空間の制約を受けない限り、宇宙空間をどこまででも飛んでゆきます。つまり、「電磁力」の伝わる範囲は無限です。ただし、相対性理論により、その力は距離の2乗に反比例して弱くはなりますが。

一方、弱い力の働く距離は原子核の内部に働く核力、つまり「強い力」が働く距離よりも、さらに短い距離でしか働きません。それは、弱い力を伝えるW粒子やZ粒子が重力や電磁力など、他の力の影響を受けやすい存在であること、つまりかなり大きな質量を持っていることを暗示しています。

ところが、グラショーの計算から導き出された結果は、非常に都合の悪いものでした。つまり、弱い力を伝える物質は、光子と同じく、「質量ゼロ」の物質であるということです。

そう。グラショーが電磁力と弱い力を統合しようとして導き出された計算結果は、予測されたものと全く異なる結果だったのです。


さて。では、このグラショーの計算。間違っていたのでしょうか。電磁力と弱い力は本来統合できるものではなく、全く別の計算式の下に成り立つ力だったのでしょうか。

実はそのどちらでもありません。グラショーの計算式は間違っておらず、電磁力と弱い力は、全く同じ計算式で表すことのできる力だったのです。
ではなぜ計算結果は事実と違っていたのか。


そんなロマンチックなお話を次回記事にて記してみたいと思います。




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ゼロと無限の間に・・・~質量の定義~

2011-10-02 20:45:43 | 宇宙
さてさて。 って、前回と同じスタートぶりですが。

ゼロと無限の間に・・・の続きです。

アインシュタインの考えた「相対性理論」。


改めて整理してみましょう。
アインシュタインの相対性理論の中では、質量を持たず、電気的に中性である物質=「光子(フォトン)」を唯一絶対のものとし、全てのもの質量や速度
は、この光に対して相対的に決まる、という理論です。(ほんとかな・・・ でも、そんな感じです)

んで、この相対性理論の中では、物質は加速すればするほど相対的に質量を増し、光速に近づけば近づくほど、質量は無限に近付きます。

質量が無限に近付けば近付くほど、重力の影響を受けやすくなるわけですから、結果的に質量のある物質が光速を超える事はできないはずです。
そう。

また、質量を増せば増すほど物質は空間に影響を与え、空間そのものを圧縮します。
空間が圧縮されるとその空間の中で物質が変化する速度は遅くなり、時間の流れそのものも遅くなります。

なので加速する乗り物の中にいると、この相対性理論に基づいて、未来へ行く事が出来る、と。


で、です。
前回の記事で、のんきは

だけど、この光速を超える物質の出現。実は、のんきの中にあったとある疑問に対する、一つの解答のようなものでもあるのです。
のんきとしては、「やはり現れたか・・・」という気持ちが強いのです。

 これこそが、タイトルにある「ゼロと無限の間」という言葉につながるのです。


と記しましたね。

見ていただきたいのは、→こちらの記事。
記事中で、のんきは「加速器」で「電子」が加速されている事をお話していると思います。

調べれば判る事ではあるのですが、のんきが疑問に思ったのは、「電子」のような小さな粒子が「加速できる」という事実。
電子も、光子もそんなに変わんないじゃん、って思ったんです。

実際には、光子の速度が秒速三十万キロであるのに対し、電子の速度は秒速1000キロ程度で、光の速度に比べれば止まって見えるような速度ではあるのですが、
たとえば野球ボールに比べれば電子の大きさって、とてつもなく小さな大きさです。たとえば同じ距離、同程度に加速したと考えると、電子よりは野球ボールの方
がより重量は大きくなると思うのです。

電子にも質量がある以上、加速すれば光速に近づくにつれて無限に近付くんですよ。だけど、この「電子」が近づく無限と、野球ボールが近づく無限。なんとなく
同じ無限だイメージするのがちょいと難しい。


ではでは。もし仮に、限りなくゼロに近いけど、ごくわずかな質量を保有していて、光速ほどではないけれど、限りなく光速に近い速度を持つ物質が存在していた
としたら・・・。

そして、電子と同じように、仮に何らかの方法でこの物質を加速することができたら・・・。
ひょっとして、その物質は光速を超えるのではないか、と。

改めて、こちらのニュース

ニュートリノは電気的に中性で、質量があるのかないのかを観測することが出来なかった物質です。しかも、スーパーカミオカンデによって観測されたと言っても、
「99.9%の確率」で質量がある事が判っただけで、未だに100%質量があるのかどうかは判っていない物質です。

記事中でも、「粒子加速器」で行った実験だとは書かれていますが、実際にニュートリノを加速したのかどうかと言う事までは記されていません。
電気的に中性である以上、加速することはちと難しいとは思うのですが・・・。

まあ、どなたかに師事して物理学の基礎すら学んだ事のない男、のんきのしょうもない妄想です。

だけど、本当に「ニュートリノが光速を超えた理由」がのんきの想像したとおりの答えだったらすごいなぁ・・・なんで思っちゃったりするわけです。

「ゼロと無限の間」。だとすると、どの程度の質量までが相対性理論の通用するレベルの質量で、どの程度の質量を下回ると相対性理論が通用しなくなるのか。
そんなことにも興味がありますね。

ぜひぜひ、これからの物理学者たちのつぶさな研究に期待してみたいと思います。


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ゼロと無限の間に・・・

2011-09-25 21:56:47 | 宇宙
さてさて。狐(きつね)と狸(たぬき)のばかし合い~狐編~の続きを、との気持ちもあるのですが、今日はこんなニュースから記事を作ってみたいと思います。


「光速超えた」ニュートリノ計測、相対性理論覆す可能性も

TVのニュースなどでも登場したらしいですから、ご存知の方も多いかもしれませんね。
のんきとしては衝撃的なニュースなのです。

ニュートリノ。元々、この世にあるありとあらゆる物質は、「素粒子」から構成されています。
ニュートリノとは、そんな「素粒子」の一つ。

素粒子の内、代表的なものが光の元である「光子(フォトン)」や「電子」。この世にある物質で、これ以上細かく砕く事のできない物質です。
素粒子の次に大きな単位で、「陽子」や「中性子」という物質があります。福島原発事故の際に話題になりましたね。E=mc^2でも話題にしましたね。

陽子と中性子が結びついて「原子核」を構成し、原子核が電子を補足した形が「原子」です。

で、このうち、「陽子」や「中性子」はそれぞれ3つの素粒子で構成されていて、お互いに「パイ中間子」という物質の受け渡しをしながら「強い力」と呼ばれる
強力なこの世に存在する最強の力で結びついています。

この、「パイ中間子」。一応、素粒子の一種だと思うんですが、素粒子のくせに、崩壊するんだそうです。
この、パイ中間子が崩壊するときに出てくるのが「ミューニュートリノ」と「ミュー粒子」。そして、さらにこの「ミュー粒子」が崩壊すると、「ミューニュー
トリノ」と「電子ニュートリノ」に分かれるのだとか・・・。

このほか、「タウニュートリノ」なんてニュートリノも存在するんだそうですが、のんきにはそれが何なのかなんて事を理解することはちょいと難しい。

まあ、それくらい小さな物質、ってことなんですが、このニュートリノ。実は、ノーベル賞を取った日本の物理学者、小柴教授が、「カミオカンデ」っていう施設
で初めて自然界からの検出に成功しました。さらに、このカミオカンデの発展型、「スーパーカミオカンデ」によって99%の確率でニュートリノが質量を持つ事が
確認されたのだそうです。

だいぶ話がそれましたね。 上記のニュース。このニュートリノの速度が光(光子)の速度よりも早い、と言う事が判明した、っていうニュースなんです。

現在の物理学では、「一般相対性理論」という、アインシュタインの理論がベースになっていて、このアインシュタインの理論では、光の速さを唯一不変、絶対の
ものとすることで、「空間のゆがみ」であったり、「時間の遅れ」などの存在を予測しました。と言うのも、光には質量がなく、また電気的にも中性であるため、
重力や電磁力の影響を一切受けないことが原因です。また、相対性理論の中では物質が光速に近づけば近づくほど物質の質量は無限に増大し、重力の影響を受け
やすくなる為、質量を持つ物質が光速を上回ることは不可能だ、とされてきました。

ところが、アインシュタインの相対性理論は、同時に「重力」の対局である「斥力」の存在も予言しています。
そのことは、光速を超える空間でも記していますね。

重力が空間を収縮させようとする力なら、斥力は空間を膨張させる力。光速を超える空間の中では、斥力が働く空間においてのみ光速を超える物質が存在しうる
ことを示しています。

アインシュタインは、この「斥力」の存在を想定することが出来ず、斥力の代わりに、「宇宙定数」という数字を用いて様々な計算を行いました。

ですが、「宇宙定数」の存在そのものが「斥力」の存在を予言していたんですね。


さて。ところが、です。上記ニュースにおいて、「ニュートリノが光速を超えた」と言う事。これ、宇宙空間でも何でもない、この地球上。ニュートン物理学
の世界の中で起きた珍事です。

だけど、この光速を超える物質の出現。実は、のんきの中にあったとある疑問に対する、一つの解答のようなものでもあるのです。
のんきとしては、「やはり現れたか・・・」という気持ちが強いのです。

 これこそが、タイトルにある「ゼロと無限の間」という言葉につながるのです。

さて。ひょっとすると読者のかたは予測されているかもしれませんが。 予測通り、記事は次回へ譲る事とします。
久しぶりに「宇宙ネタ」が書けた事。欧州合同原子核研究機関(CERN)の皆さまに感謝です。<m(_ _)m>


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最近ちょっと気になるニュースです^^

2009-11-19 20:17:46 | 宇宙
カテゴリーは、「宇宙」にしてみました。

LCROSS月面衝突で月に水を確認

いずれ消えてしまうニュースなので、ちょっと文字も載せてみます。
読むのがめんどくさかったら飛ばしてください。
ま、要は月から大量の水が見つかった、って話です。
NASAの月面衝突ミッション「LCROSS」のメンバーは13日、「月には“かなりの量”の水
が存在する」と発表した。

NASAは10月に重量約2トンのロケットと乗用車ほどの大きさの観測機「エルクロス」
(Lunar Crater Observation and Sensing Satellite:LCROSS)を、月の南極付近
にある永久影に隠れたクレーター「カベウス(Cabeus)」に衝突させた。衝突実験
は月に水が存在する証拠を手に入れるミッションの一部だった。

地上では大勢のアマチュア天文家が月のちりや氷の結晶が大きく舞い上がる光景を
期待していたが、そのような噴煙は確認できなかった。だが、NASAの担当者は、
ミッションは成功したと話す。

ミッションチームは、LCROSSから発射されたロケットが月に衝突した後、その様子
のスペクトル・データを近赤外線領域で観測し、水の近赤外線データと比較した。
分光計を使うと、衝突時の飛散物質が放出する光と吸収する光の波長を調べて、そ
の物質の組成を特定できる。

LCROSSミッションで主任調査員を務めるアンソニー・コラプリート氏は13日、カリ
フォルニア州モフェットフィールドにあるNASAのエイムズ研究センターでの記者会
見で、「水のデータグラフと見事に一致した。ほかの化合物だったらこれほどぴた
りと一致しないだろう」と語った。

月に水が存在する証拠は、LCROSS搭載の紫外線分光計からも得られた。水が太陽光
で分解される際に生成される「ヒドロキシル基」に由来するエネルギー性質が検出
されたのだ。

「衝突時に検出された水の量は、控えめに見積もっても、容量7.6リットルのバケツ
1ダースが満杯になるくらいはあるだろう」とコラプリート氏は話す。  ワシ
ントンD.C.にあるNASA本部、探査システム部の主任月科学者であるマイケル・ワー
ゴ氏は、記者会見で次のように述べた。「水の存在を確認できれば、月で飲用水や
呼吸用の酸素を抽出したり、岩石からロケット燃料の原料を調達したりできるよう
になる可能性が高まる」。

リフォルニア大学バークレー校宇宙科学研究室および統合惑星科学センター
(Center for Integrative Planetary Sciences)上級研究員、物理学者のグレッ
グ・デロリー氏は、月の水のサンプルがあれば、太陽系初期の歴史や進化の解明に
も役立つ可能性があると話す。

「静寂に包まれた死の世界という月のイメージは古くなりつつある。ダイナミック
で変化に富んだ大変興味深い場所なのかもしれない」と同氏は記者会見で語った。


同じようなニュースで、こんなニュースも…。
木星の衛星エウロパに魚が生息?
こちらは、「魚のような生命体が生息している可能性がある」って言うニュース
で、「発見された」というニュースではないのですが・・・。
冒頭部分だけ抜粋してみます。
 太陽からはるか遠く離れた木星の衛星エウロパの海に、魚のような生命体が生息
している可能性があるという。エウロパは氷の外殻に覆われているが、地下の全域
に深さ160キロの海が広がっていると考えられている。ちなみに衛星表面に陸地は存
在しない。この海に従来モデルで想定されていた値の100倍の酸素が含まれていると
いう画期的な研究結果が発表され大きな論争を呼んでいる。

酸素がこれだけ存在していれば、顕微鏡サイズを越えた生命体をはぐくむことが可
能だ。研究チームの一員でアメリカのアリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学のリ
チャード・グリーンバーグ氏は、「理論上、エウロパでは魚のような生命体が少な
くとも300万トンは生息できる。

“生命体が存在する”と断言はできないが、生命活動を支える物理的条件が整って
いることは確実だ」と話す。同氏の最新研究は、先月プエルト・リコのファハルド
で開催されたアメリカ天文学会惑星科学分科会(DPS)で発表された。


しかし、宇宙から届いた情報を分析して、ここまでのことがわかる、ってだけでも
驚きなんですが。

のんきの下に届いている情報では、実は月には既にコロニーがあって(月の地中に
穴を掘って、そこに居住スペースが作られているのだそうです)、ここで将来火星
などにわたるための準備が行われているんだ、なんて情報が届いていたりします。

うさんくさいでしょう。一応、のんきも話半分で聞いているんですが、ねぇ。もし
本当にそうだったら…。すごいですよね。っていうか、そこで居住している人は地
上から「誘拐された人」たちなんだそうですが。

突如行方不明になったりする人の中には、そこに連れて行かれた人がいるんだと
か・・・。こわっ・・・。

っていうか、月に水があったことなて、実は10年以上前からわかってたことなん
じゃないか、なんて勘ぐってみたりします。んで、世の中の状況がその情報に追い
ついてきたからあたかも今見つかったかのようにして公にしただけなんじゃない
か、って。

どうでしょう。のんき的推測は。
*******************************************************************

新竹取物語~1000年女王~

音声はこちらの方がきれいです↓


って、ご紹介しておきながら、のんきには1000年女王の内容の記憶がありません
松本零士さんの作品です。
ヤマトとか、999の方が印象は深いですが、主題歌が印象深かったので、UPし
てみました。

恐るべし「真空」

2009-05-12 21:49:10 | 宇宙
この間の日曜日、TBSの世界不思議発見で、「霧箱」のことをやっていましたね。

「え~、霧箱って何よ

でんじろう先生が紹介してました。

飛行機って、ものすごく上空を飛んでると、音だけして姿が見えませんよね。
だけど、どこを飛んでいるのかが目で見てわかる。何故でしょう…

そうです。「飛行機雲」。

容器の説明のしかたはのんきには詳しくはわかりませんが、アルコールを入れた容
器を真空状態にし、下側からドライアイスで冷やした箱のことを霧箱というそうで
す。下のほうはドライアイスで冷やされているので、気化する寸前のアルコールが
液体のままで存在するのに対し、ドライアイスの影響から開放されたところは霧状
になったアルコールで満たされています。

まあ、簡単に気体になったアルコールだけで満たされた空間を想像してください。

この中を素粒子(電子とか、放射線とか)が移動すると、この素粒子の周りに気化
したアルコールが触れ、一瞬で液体状態となります。空気中に液体がある状態。
つまり、霧状になり、まるで飛行機雲みたいに素粒子の通った通り道を目で確かめ
ることができるわけです。

意味わかんないよねぇ。まあ、気体になったアルコールが充満した透明の箱の中を
光の粒が通過したら飛行機雲ができる、ってことです。

これをでんじろう先生は実際にテレビで実験してくれていて、のんきはその映像を
目を皿のようにして見つめました。「へぇ~」って頭の中でずーっとつぶやいてま
した。

さて。そこで昨日の話の続き。

アンダーソンというアメリカ人が、この霧箱を使って、γ線(光の粒子の中で、一
番激しく振動するやつ)を真空にぶつけたら、そこから…そこから、ってたって、
真空ですよ。何も無いところですよ。そこから、マイナスの電気を帯びた電子
(…っていう表現も不思議ですよね)と、電子と全く同じ質量何だけど、プラスの
電気を帯びた粒子(電子の反物質で、陽電子と言います)が飛び出してきたんで
す。その様子が飛行機雲みたいになって観測できた、ってことですよね。

ちょっと怖いですよね・・・。だって、真空ですよ。何にもないんですよ。何にもない
ところから2つの物質が飛び出したんです…。なんじゃそりゃ~

だってそれが目に見えるんですよ、しかも超はっきりと。のんきもでんじろう先生
の実験を見てなかったらちょっとしたトンデモ話くらいで読み飛ばしてたんでしょ
うけど、あの実験を見てしまった以上…。

一体真空ってなに? 何なの、一体…。だけど、ただ単純に考えると、僕たちが真
空だと思っている空間は、実は真空じゃなくって、電子と陽電子が結合することに
よって、現在の技術では観測することの出来ない状態にまで安定してしまった、そ
んな物質でその空間はみたされているってことなんじゃぁ…、と突っ込んでみたく
もなります。

色んな本を読んでみると、物質と、その物質に対する反物質が結合するとその物質
は消滅してしまう、って書いてあります。だけど、それは消えてしまうわけじゃな
くて、物質と反物質が結合した、観測することの出来ない物質に変わってしまうっ
てことじゃ…。

そんな突っ込み方はしちゃいけないんでしょうか…。

ちなみに、電子は加速器と呼ばれる粒子のスピードを加速させる装置を使って速度
を調整することが出来ます。質量を持つ電子を加速させると言うことは、徐々に光
速に近づいていく、ということですから、スピードを増すに従って、電子はその質
量を増していきます(相対性理論)。で、この電子の増大した質量に応じた質量を
持ったミクロの粒子が電子と陽電子と同じように「物質と反物質」という状態で
発見されます。

ちなみに…。相対性理論によれば、質量をもつ物質はどんな物質であれ、光速に到
達することはできません。光速に近づけば近づくほどその質量は増大し、やがてそ
の質量は「無限」の世界に突入します。

無限の質量を持つ物質・・・つまり、ブラックホールのことですね。

多分、まだ今の加速器には、電子をそこまでのスピードの加速する技術はないので
しょう。だけど…。仮に光速の1/2にまで増した速度を持つ物質と同じ速度にまで
加速された物質がぶつかったら…。そこには瞬間的に光速を上回る「速度」をもっ
たポイントが生まれるとは思いませんか?

そう。現在ヨーロッパのほうでは、そんな実験が行われているんですよねぇ・・・

さて。どんな結果とあいなりますことやら。


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事実は小説よりも奇なり

2009-05-11 23:51:15 | 宇宙
正しく・・・

何か特別なことがあったわけじゃありません。
のんきは今日読書をしていたのですが、読みながら段々恐ろしくなってきました。

対称性から見た物質・素粒子・宇宙―鏡の不思議から超対称性理論へ (ブルーバックス)
広瀬 立成
講談社

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まだ途中までしか読んではいないのですが…。
量子物理学や相対性物理学の本を読んでいると、プランク定数とか、シュレディン
ガー方程式とか、波動関数とか、不確定性原理とか、頭がウニになりそうな言葉と
か等式なんかがわんさか登場します。

対称性の話を読もう、と考えたのは、やはり小林誠さんと益川敏英さんがノーベル
賞をもらった、「対称性の破れの発見」なんて言葉が気にかかったから…。

最初は、「鏡は何故左右のみをさかさまに映すのか」なんて馴染みやすい項目から
始まって、話は原子よりも大きいマクロの話から、やがて原子未満のミクロの世界
へと突入します。

何しろ、量子物理学の本とか、相対性物理学の本を先に読んでおいてよかったと思
いましたね。この本の内容がまあまあのレベルで理解できるのです。

前記した頭がウニになりそうな言葉や方程式などを、大まかなレベルで「知ってい
る」状態になっているので、いちいち「この言葉は何をいいよるんや~」なんて
何回も本を繰ったり、別の本を調べなおしたりする手間がかからない。

お陰でまるで内容に引き込まれるようにして読むことができました。

で、何が「恐ろしい」と感じたのかと言うと…。

あいなかは割愛しますが、イギリスのディラックと言う人がアインシュタインの相
対性理論と、速度と位置を同時に測定することのできないミクロ粒子の振る舞いを
具体的に測定する波動方程式を組み合わせて計算したその結果から、「反物質」と
いうものの存在を導き出してしまうのです。

反物質とは何かと言うと…。まず、ここから恐ろしい話。

物質って言うのは、必ず「正の質量」を持っていますよね。
のんきの体重は50㎏です。だけど、誰かが体重を「-50㎏です」なんて言った
ら、「アホやないん?」って思うでしょう? 「プカプカ浮いとるんかい」なんて
思っちゃいます。

だけど、その方程式を解くと、正の質量(正確には正のエネルギー)を持った物質
と同時に、負のエネルギーを持った物質が存在することが導き出されてしまうんで
す。

ですが、ディラックはその意味不明な状態を、また奇想天外な発想で「存在する」
と仮定しちゃいます。

彼の発想は、こうです。

元々、正のエネルギーをもった物質(電子)は、真空の中に隠されている。電子は
質量を持っているので、真空に電子と全く同じ質量を持った物質を真空にぶつける
と、真空に隠されていた電子は真空から飛び出してしまう。で、電子が飛び出して
しまうと、真空の中に穴が開いてしまう。この「穴」こそ、負のエネルギーを持っ
た物質である、と。

って書いただけで訳がわかんないでしょう?
次回の記事で、このわけのわからない状態を、目に見える形で、わかりやすく説明
したいと思います。しばしまたれよ!!


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インフレーション理論

2009-03-01 20:47:07 | 宇宙
さて。それではいよいよ光速を超える世界の正体についてのお話です。

改めて調べてみると、頭がパニックを起こしそうなくらい深い世界でしたね。

実は、少年が話していた「光速をこえるスピードを持つもの」とは、厳密に言うと
ビッグバンが始まる直前までの宇宙の話になるようなんです。

現在の宇宙の大きさは凡そ30万×60×60×24×365×138憶kmであるわけですが、
つまりビッグバンとはたとえ138億年もかかっているにせよ、宇宙の大きさをそこま
で拡大させるほど恐ろしい規模のエネルギーを持っていた、ということですよね。

だけど、ここで疑問が起こります。宇宙って、誕生する前って、何にもなかったは
ずなのに、何でそんな恐ろしいエネルギーが生まれたん?ってことです。

実は、ビッグバンを生み出す元となった空間って、たった1cmくらいの大きさし
かなかったらしいんです。たったこの1cmくらいの空間が、
127720800000000000000000km
なんてもう数えることすらバカらしくなるくらい(ちなみに1277垓2080京kmです)
の大きさになるほどのエネルギーをもっていたらしいんです。

では、なぜこのたかが1cmくらいの空間がこんなとんでもないエネルギーを持っ
ていたのか。実は、その秘密は、この1cmくらいの空間を生み出す元となった、
直径10のマイナス34乗cmの「真空」にあるそうなのです。

この真空の大きさ、実は万物の最小単位である、「素粒子」よりもはるかに小さな
大きさなのだとか。そして、この空間に圧縮されていた「真空」の持つエネルギー
=「斥力」が素粒子よりもはるかに小さな大きさの空間を、

1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、またさらに
10億分の1以下にした、とてつもなくわずかの時間


の間に1cmの大きさにまで膨張したのだそうです。このスピードを、少年は「光
速を超えるスピード」であると言っていたんですね。ちなみに最初の素粒子よりも
はるかに小さな空間の大きさが1mmであったとすると、拡大した後の1cmの空
間は1000億光年もの大きさに相当するのだそうです。

だけど、その空間の中にいる人にとっては、その大きさは相対的なもの。外から見
た大きさが1mmでも、1000億光年でも、内部にいる人からみた空間の大きさは全
く変わらない、ということであるようです。

で、その真空のエネルギーによって膨張した空間は、膨張する過程において、また
新しいエネルギーを生み出します。その新しく生み出されたエネルギーこそ、ビッ
グバンを生み出す元と成ったエネルギー。
さて。そのエネルギーの正体とは何か。これ以上書くと思いっきりパクリになって
しまいそうなので、詳しくはこちらをご覧下さい。

のんきがここで説明するより、とてもわかりやすくかかれてます
とっても不思議な世界ですね。


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重力レンズ

2009-02-28 23:05:01 | 宇宙
昨日の日記の続きです

「このネタに触れてある」記事とは、実はこの記事です。

記事中では、「ブラックホール」は「超重力状態にあるから」「光さえも」「抜け
出せない」と書いています。
だけど、ちょっと不思議ですよね。そう。昨日、のんきは、「光には質量が全くな
いので、重力の影響を全く受けない」と表現しました。

そうなんです。重力の影響を全く受けないはずの光が、超重力状態にあるため、ブ
ラックホールから抜け出せない…?
そうです。光が重力の影響を受けないのなら、その空間が超重力状態にあろうがな
かろうが、その重力の影響を全く受けずに、すっとその空間を抜け出してくるはず
ですよね。

のんきもそう思いました。相対性理論の本を読んだ時に、すべてのものが光の速度
に対して相対的に決まっていくのに対して、唯一光だけが絶対的なものである、っ
て書かれていましたから。重力や電磁力などの影響を受けず、真空状態であれば、
必ず秒速30万キロメートルの速度で進むんだ、って書いてたんです。

いくらブラックホールが巨大なものだとしても、大きさには限界があるはずです。
その空間を抜け出せないって…?

不思議に思いました。で、色々調べてみると、実はのんきが考えていた、ブラック
ホールの大きさ
限界があるって考え方そのものが間違っていることを知った
んです。

のんきたちが考える、ブラックホールの大きさの限界ってのは、あくまでも見た目
の大きさ
に過ぎないんです。
そうなんです。ブラックホールが影響を与えていたのは、光ではなく、その光が進
もうとする空間だったんです。

実際、重力が空間に影響を与える、ってことはきちんと証明されています。
例えば、地球から測定した時に、本来太陽の真裏にあるはずの恒星から放たれた
光が、なぜか地球から観測できたりします。
「ええ~。それって、ただ単に距離も離れすぎていて、恒星自体の
大きさが大きすぎるから、ただ単に測定した位置にずれが生じただけじゃない
の~」
ひよこさん。そんな難しいことを言われてものんきにはわかりません

だけど、理由は違います(って本には書かれていました
太陽の重力によって空間そのものがゆがめられているので、見た目では光があたか
もカーブを描いて地球まで届いているように見えるんですってよ。

太陽の重力がまるでレンズのような役割をしてしまうんですね。

こんな風に、のんきたちでもわかりやすい形で、重力が空間をゆがめるってことは
証明されています。

で、なんです。つまりブラックホールが影響を与えたのは、ブラックホールの周辺
の空間。遠くから観測すると例えば3kmの距離しかない空間があるとします。
ですが、ブラックホールってヤツは、何億キロ、なんて距離を持つ空間を、見た目
3kmの距離にまで圧縮してしまったりするらしいんです。

ですから、外から見ればたかが3km程度の空間。一秒に30万キロも進む光が、
この空間を抜け出せないなんて、みょうちくりんな気がしますが、その空間に圧縮
された距離は何億キロもあるわけですから、光はこの空間を通り過ぎるのに1000年
以上もかかったりするわけです。

この話は、何も大げさな話をしているわけではありません。何てったってブラック
ホールの中心には、特異点と呼ばれる、物理学の常識を打ち破る「無限」が計算上
は登場してしまうのですから。

無限に比べると、数億キロの誤差や1000年を超える時間なんて微々たるものです。

さて。皆さま、ここまでは理解していただけたでしょうか。次はいよいよ少年の質
問、「光速を超える空間」の正体についてお伝えすることといたします


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光速を超える空間

2009-02-27 22:10:32 | 宇宙
さてさて。今日は久しぶりに、素心居の少年の話題。

カテゴリーは実は「宇宙」

今日、彼と将棋を指している時、彼はのんきに突然こんなことを訴えてきました。

「光速を超えるスピードを持つものを見つけたんやけど」

さて。皆さま。この説は正しいでしょうか。それとも誤りでしょうか。
実は、のんきが把握している限りでは、「No」なんです。

それでは、彼は突然無茶苦茶な理論をのんきに吹っかけてきたのでしょうか。
実は、これも「No」です。彼はちゃんと調べてきていたんですね。

彼が話しているのは、ビッグバンで宇宙が始まった時、その宇宙が膨張するスピー
ドの話なんです。のんきには具体的にどのくらいの時間、どのくらいのスピード
で、どのくらいの大きさまで宇宙が膨張したのか、なんて厳密なことはわかりませ
んが、色々と調べてみると、確かに宇宙の膨張する速度は光速よりも速い速度で膨
張しています。

「じゃ~光速より速い速度で進むことができるってことやんか~
ちょっと待ってください、ひよこさん
物理学の世界では、いかなる物質も光速より速い速度で進むことは出来ませんし、
従ってビッグバンによって宇宙が膨張するスピードが光速を上回ることもありえな
いわけです。実際、宇宙の年齢は138億光年という年齢で、これはビッグバンが発生
したポイントから宇宙の果てまで光が進むのに138億年かかっている、ということ
で、距離はその年数を約30万×60×60×24×365倍した距離になります。

「え~、何無茶苦茶言いよんよ~」
そうねぇ。のんきも随分無茶苦茶なこと言ってると思います。

仕方がありませんねぇ。では、ネタ晴らしするとしましょうか。
実は、この秘密は、「1秒の定義」が「光が30万キロ進むのにかかる時間」と定義づ
けられていることにあるんですね。正確には30万キロではなく、299,792,458 mで
す。まあ、この値ですら近似値に過ぎないんでしょうが。

というのも、光には質量がなく、重力の影響を全く受けない物質である、というこ
とがあるからなんです。

ですから、何か別の物質の影響を受けて加速されることもありませんし、重力の影
響をうけて減速したりすることもありません。もし光よりも速い速度を出せる物質
があるとすれば、それは光より軽い物質しかないわけですが、ゼロより軽い物質が
この世の中に存在するわけがありません。

以上のことにより、光の速度を超えることのできる物質はこの世の中には存在しな
いのです。物理学において、唯一絶対の存在なんですね、光(正確には光子。フォ
トンというやつです)。

「だ・か・らぁ~!?

ひよこさん。きっとちんぷんかんぷんですね。まあ、過去の記事の中にも、よくよく探してみると、このネタに触れているところがあるんですが

まあ、この続きはまた後日。本日はこれまで
「え~!?


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