忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

雲の種類~層状雲~

2013-04-28 11:11:37 | みんなの生き物

さてさて。 シリーズ「雲」。

「冷たい空」と「暖かい空」の続きです。

そう。「雲」をシリーズにしている理由は、実は最終的に調べたい「雲」が存在するからなのですが、その前にそもそも「雲」ってなんだろうってことを勉強させてもらってます。

流れとして、「雲が出来るための条件」 雲の正体 飛行機雲の中に・・・ 上昇する気流 これをこの3つの記事で調べてみました。

雲が発生するためには、「大気中に雲が十分な水分があること」「大気が過冷却状態にあること」「飽和状態にある大気中の水分が付着するための『核』が存在すること」 が必要であることを記しましたね。

続きまして、「雲の種類」。雲が出来る条件はわかった。だけど大気の状態によって雲の形が変わるよね、と。では、その「雲の形」はどんな条件によって決まるの? っていうお話です。

そんな「雲」の種類の一つ、「層状雲」のでき方についてを「冷たい空」と「暖かい空」の記事の中でご説明しました。

今回のタイトルは「雲の種類~層状雲~」 

同じ「層状雲」でも、条件や形によって呼び方が変わりますよ、っていうお話です。 「層状雲」の呼び名は、主にその層状雲がどれくらいの高度で発生するのか、ということでその呼び名が変わるようです。

分類 定義・条件 通称・特徴
層状雲 上層雲 巻雲 高度6000m以上、温度-25℃以下 すじ雲(以前は「絹雲」と称した。)
巻積雲 うろこ雲 、さば雲
巻層雲 うす雲、太陽や月の暈の原因
中層雲 高積雲 高度2000~6000m ひつじ雲
高層雲 おぼろ雲
乱層雲 地面付近~高度6000m 雨雲、連続した雨や雪を伴う。
下層雲 層積雲 高度500~2000m 温度-5℃以上 かさばり雲 くもり雲(団塊状の雲)
層雲 地面付近~高度2000m きり雲(灰色~薄墨色の雲) 霧雨の主原因。

htmlタグにチャレンジしてみました。 

引用元は例によってWikiです。

表を見るとわかるように、「層状雲」の名称は、雲の発生する高さによって分けられています。特に「上層雲」の場合は、その温度も決まってるんですね・・・

だけどこれ。 実は「発生する高さ」であると同時に、「発生する順番」もほぼ上から順番に並んでいます。

せっかくなので、Wikiから画像を引っ張ってきてみます。 こちらが「巻雲(けんうん)」。 Wikiによれば、「対流圏」の上部に発生するのだそうですよ。 面白そうなので、こっちも表にしてみます。

宇宙空間
外気圏(800 - 約10,000)
熱圏 (50 - 80) 電離層(50 - 500)
中間圏 (50 - 80)
成層圏 (11 - 50) オゾン層(10 - 50)
対流圏 (0 - 11)
  自由大気 (1 - 11)
境界層 (0 - 1)

途中に書いてある、「対流圏」の一番上の方に出来ますよ、ってことですね。 「対流圏」の中に大気はあるわけですから、大気の一番上の方に出来る雲、ってことです。

このあたりにある水分は、全て氷の結晶=氷晶からできているんですって。 「巻雲」は氷の粒の大きさがまだ小さいので雲もまだ薄いんだそうです。

「雲」とはいえ、そこに含まれている成分はやっぱり氷。重力に引っ張られて、やっぱり落下するんだそうです。 高度が低くなるにつれ、温度も高くなってくるので、少しずつ氷は溶けてゆくのですが、その溶けていく水分が「核子」となって、雲が刷毛で空を掻いたような模様になるのだそうですよ。

この氷晶の量が多くなると、雲は「巻雲」から「巻積雲」へと発達します。

 

巻積雲です。

Wikiによれば、『温暖前線や熱帯低気圧が接近してくるとき最初にあらわれるのが巻雲である』とあります。「巻雲」から「巻積雲」に発達するわけですから、巻積雲が現れるということは、天気が下り坂に向かっていますよ、ということ。

この「巻積雲」によく似た雲に、「高積雲」という雲があります。

Wikiにも『温暖前線や熱帯低気圧の接近時には、巻雲の次に現れるため、順番にこの2つの雲がみられると天気の悪化が近づいていると言える』とあります。

「巻積雲」とは、「うろこ雲」とか「いわし雲」などと呼ばれており、秋の風物詩なんですね。

この「巻積雲」によく似た雲に、「高積雲」という雲があります。

高積雲です。

そのままWikiから引用しますが、巻積雲と高積雲の違いは、

・雲のできる高さ(巻積雲の方が高い所にできる)
・一つ一つの雲の大きさ(巻積雲の方が小さい。おおむね、天空上での見かけの大きさ(視角度)が1度より小さいものを巻積雲とする)
・雲の薄さ、光の透過具合(巻積雲の方が薄く、太陽の光が透けるので、影ができない)

にあるのだそうですよ。 ちなみに「高積雲」は「羊雲」なんて呼ばれるんですね。
巻積雲が氷晶で構成されているのに対して、高積雲は水滴である場合も多いのだそうです。

お話が少し長くなりましたので、続きは次回記事に譲りたいと思います。



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「冷たい空」と「暖かい空」

2013-04-20 09:36:23 | みんなの生き物
ペースが・・・

言いますまい 頑張ってブログ続けます。

ってことで、本日のテーマは「冷たい空」と「暖かい空」。上昇する気流の続きです。

 前回の記事で予告しました通り、今回のテーマは「雲の種類」です。
雲の種類って、大まかに分けて二つあるようです。

一つ目が「層状雲」。二つ目が「対流雲」。

一つ目の「層状雲」は、その名の通り、上空で「層状」になっている雲、ですね。
二つ目の「対流雲」は「層状」ではなく、地上から垂直方向に向かって、縦に伸びている雲です。

今回のテーマでは、このうち「層状雲」についてポイントを絞ってみたいと思います。

「層状雲」。イメージは沸きますよね。飛行機に乗って空に昇ると、必ず雲は同じ高さでそろってますよね。

ガシャポンのカプセルでもかぶせているのかよ、ってくらい、きれいにある一定の高さでそろってますね。 その高さより上に雲は存在するわけです。

だけど・・・ 不思議ですね。どうしてあんな風に雲はそろって上空に浮かんでるんでしょう。

もうちょっとバラバラでもいいんじゃない、なんて思いませんか?

どうしてでしょう・・・

































 


その理由が今回のテーマ、「冷たい空」と「暖かい空」。
「層状雲」とは、この「冷たい空」と「暖かい空」の境目に出来る雲なんでって。

さて。それでは質問です。
「冷たい空」と「暖かい空」。どちらが上で、どちらが下にあるでしょう。




























はい。それほど難しくありませんね。
もちろん上空の方が冷たく、地上に近づくにつれ、空気は暖かくなります。



・・・だけど、不思議じゃありません? だって、普通同じ物質であれば下の方が冷たくて、上の方が暖かいですよね。

水だってそうでしょ? お湯を沸かしてお風呂に入ったはずなのに、下の方が冷たかった・・・なんてことはよくある話。

にもかかわらず、どうして上空の空気は冷たいのでしょう。



さて、その説明に入る前に。まずはお風呂のお湯と水の関係を考えてみましょう。
そもそも、なぜ冷たいものは下に、暖かいものは上になるのか。言い換えると、同じ物質でも、「冷たいもの」はなぜ重いのか、ってことですね。


実は、ここでも関係してくるのは「自発的対称性の破れ」なんですね。
上昇する気流の中でご説明しましたね。

全宇宙に存在する物質(粒子、量子)は、常に不安定な状態にあり、自発的に安定した状態になろうとしています。

これはもちろん「水」でも同じこと。
その物質が「冷たい」ということは、すなわちそれだけその物質が「安定している」ということですね。

では逆に「不安定」な状態とはどのような状態か。粒子や量子にとって不安定な状態とは、安定することが出来ず、空間を動き回っている状態ということになりますから、安定した同じ種類の物質に対して、動き回るための「エネルギー」が必要になります。

すなわち、不安定な物質の方が安定した物質よりも「エネルギーを持っている=暖かい」ということになるわけです。

では逆に、「安定している物質」はなぜ安定することが出来るのでしょうか。


物質はお互いに引き寄せあう力、つまり「引力」をもっています。
「水」と「地球」も同じですね。 

地球の重力に水は引き寄せられています。

その水が「安定している」ということは、それ以上地球に近づこうとしても近づけない状態にあるということ。地上と水が接触している状態で、水は地上から押し返されているような状態ですね。

自ら地上に近づかなくても代わりに地上が自分に近づこうとしてくれているわけですから、水は必要以上のエネルギーを使わなくても良い状態になっているのです。

つまり、より地上に近い方が「安定」していて、エネルギーの値が少ないということ。

地上から離れていれば離れているほど、水はより安定しようとしてより高いエネルギーの値を持っているということです。


これは「空気」でも同じこと。もちろん他の理由で同じ高さにある空気でも暖かかったり冷たかったりするわけですが・・・。

つまり、高度が高くなればなるほど空気はより高いエネルギー値を持っていることになります。


 矛盾してますかね 
「だって、さっき上空の方が空気が冷たいって言ったじゃん!!

って。

さて。どうしてこんな矛盾することが起きるのでしょう。

・・・いや、矛盾しているように感じられるだけで、別に矛盾しているわけではないんだけど・・・


答えはこれ。

「上空にはエネルギー値の高い物質(粒子)の量が少ないから」


序章する気流で大気圧のお話をしましたね。

高度が高くなればなるほど気圧が下がりますから、そこに含有できる空気の量もどんどん薄くなってくるのです。

そこに含まれている粒子のエネルギーの値がいくら高かろうが、そのエネルギーを放出している粒子の絶対量が少なければ、特定の空間の中で放出されているエネルギーの総量は少なくなります。

つまり、真空に近づけば近づくほど空気のエネルギー=温度は低くなるのです。


さて。「層状雲」のお話に戻ります。

空気の温度を左右するのは何も「高度」だけではありません。「光電子」つまり地上に降り注がれる太陽の光の量によって温度は変化します。

ちなみに太陽の光=光子がエネルギーを持っているのは、光子がその中に「電子」を含んでいるから。電子の振る舞いによって太陽光のもつエネルギーの値は変化します

太陽光によって暖められた地上や海上、湖上などの温度によって大気が暖められ、「気圧」によって空気のカプセルが作られます。


そんな空気のカプセルが近づいてくると上空に「層状雲」が出来るのだそうです。

「層状雲」が出来るということは、暖かい空気が近づいている証拠。

「層状雲」が空一面に広がるようなときは、何時間か後に雨が降りますよ、という目安なんだそうです。


「雲」って面白いですね。
次回はそんな「層状雲」の種類についてお話してみたいと思います。。




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上昇する気流

2013-03-30 11:20:05 | みんなの生き物
むむ~~~(-"-) 気が付くと3週間も経過していたことになるのかぁ~~~

今日は久しぶりの完休・・・ということで、ブログを書く時間に充てちゃいます。

今回のネタは、放置していたシリーズ「雲の正体」の続き。
飛行機雲の中に・・・の続きです。

おさらいをしますと、「雲」が生まれるためにはまず雲が発生するために十分な「水分」、そして水分が液体となる温度である「露点」に達しているにも関わらず、水蒸気が付着するための「核」が存在しないため、水蒸気が水分になれずにいる、「過冷却」状態にあること。

これらの状況がそろうことが必要だと言うことを

雲の正体飛行機雲の中に・・・の二つの記事の中でお伝えしました。

お分かりだとは思いますが、雲が出来るためにはあと一つ、必要な条件があります。
そう。それは過冷却状態にある大気の中に含まれる水分が付着するのに必要な「核」が存在すること。って・・・矛盾するか

そのような状況にある「大気」にどこからともなく「核」となる塵や埃がやってくることが、「雲」が発生するための条件となるわけです。

ではでは、そのような塵や埃。 一体どこからやってくるのでしょう。

ってことで、本日のテーマ、「上昇する気流」。始まり始まり~~ペンペン

さて。結論から申しますと、大気で「上昇気流」が発生すると、地上から大気が粉塵を巻き上げ、地上の塵や埃が上空にまで運ばれることになるんですね。

また、この「上昇気流」にはその他にもいろいろな役割があります。

大気って、「成層圏」が大気に蓋をしているような状況ですから、地上で上昇気流が発生すると、上空の大気が圧縮されて、そこにエネルギーが生まれます。つまり、上空の大気の温度が上がります。

本来であれば、大気中の水分が「露点」に到達し液体となるためには、気圧が低く、温度が低い方が良いわけですが、上昇気流が発生することで、実は上空ではこれと真逆な状況が起きているんですね。

ちなみに、気圧と露点の関係は、お互いの圧力の関係性にあるようです。
地上に近く、大気圧が高い状態の間は、気圧と空気中に含まれる水分の圧力、つまり「水蒸気圧」との均衡が保たれやすい状況にありますから、「対称性」の保たれた状況で水分は大気中に存在しやすいわけです。

ちょうど、「コロンブスの卵」で、卵が不安定な状態のまま立っている状況を思い出していただけるとよいかと思います。

指で支えていますから卵は倒れることはありません。ですが、指を話した途端に卵は倒れ、安定した状態となるまで転がり続けます。

「指」に相当するのが「大気」。「卵」に相当するのが「水分」です。

指で支えられたまま卵が立っている状態が「対称性の保たれた状態」。指を話した途端に卵が倒れようとするのは、卵が「より『安定』した状態」になろうとするため。
卵が倒れて止まってしまった状態。これが、「最も安定した状態」となります。

卵が対称性の保たれた状態からより安定した状態になろうとする状況を、「自発的対称性の破れ」って言うんですよ。

これと同じことが大気中でも起きているわけ。
大気圧が高い状態は、卵が指で支えている状況に近いですから、水分はより対称性の保たれた状態。つまり「水蒸気」の状態で大気中に存在し続けます。

ところが、大気中に含まれている水分の量が増えてくると、「大気圧」よりも「水蒸気圧」の方が高くなりますので、水蒸気は不安定さを増し、より安定した、「液体」の状態になりやすくなります。

卵と指の関係でも、卵が一つだけだったら可能なことでも、卵が2個、3個と数が増えてくると指の数が足りなくなりますね。 これと同じような理屈です。

高度が高くなり、大気そのものの圧力が低くなりますと、今度は大気が水蒸気を抑え込む力が弱くなりますから、大気中に含まれる水分の量が少なくても水蒸気は不安定な状態になりやすくなります。

同じ卵を支える指でも、大人の指と赤ちゃんの指では全く支える能力が変わりますね そんなイメージです。

さて。では、なぜ上昇気流が発生し、大気が圧縮され、つまり大気圧がより強くなり、またエネルギーが発生することで露点そのものが上昇するのに、上昇気流が起きると雲ができやすくなるのか。 不思議ですね~~~。

さて。ここで思い出していただきたいのは「インフレーション宇宙」の話。

ビッグバンが起きる前の宇宙では、「直径10のマイナス34乗cmの『真空』」が「1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、またさらに10億分の1以下にした、とてつもなくわずかの時間」に「1cmの空間」にまで膨張したため、その空間の温度がものすごい勢いで急激に下降しました。そう。ビッグバンが起きる前の空間では、異常なほど急速に「過冷却」が起きたのです。このことでたった1cmの空間の中に、人間の頭では想像することが出来ないほどにものすごいエネルギーが発生し、ビッグバンが起きた・・・と言われています。

上昇気流が発生した大気の上空でも同じような状況が起きます。
上昇気流によって圧縮された空気は、そこにエネルギーを生み、このエネルギーが大気中の微粒子を活性化させ、ここに空間の膨張が起きます。

このことを、「断熱膨張」っていうんだそうですよ

上昇気流により圧縮された空気は、圧縮されたことで生まれたエネルギーを利用して急速に膨張します。空間が膨張することで大気が冷却されます。冷却された空間に地上から巻き上げられた塵や埃が注ぎ込まれますから、より雲が発生しやすい状況が生まれるのです。

一方で大気の温度が急速に冷やされるわけですから、インフレーション宇宙と同じく、ここに「過冷却」の状態も発生しますしね。

然しこうしてみると、たかが「雲」一つとってみても、ここにはものすごく様々な現象が起きているんですね。

さてさて。それでは、次回は「雲の種類」について記事にしてみたいと思います。




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飛行機雲の中に・・・

2013-02-24 22:12:41 | みんなの生き物
ってことで、シリーズ「雲」。
雲の正体の続きです。

前回の記事でもお伝えしたように、このシリーズをスタートした理由は、「雲の絡みで追求したい事柄」が生まれたから。 ただ、今のペースできちんとそこまでたどり着けるかは・・・保証できません。

ってことで、本日のテーマは「飛行機雲の中に・・・」。のんきがこのブログをスタートしたころは、こういう雰囲気のタイトルを多用してたんですよ。 ノスタルジックな雰囲気を大切にしていた、そんなブログだったのですが、いつの間にやら・・・こんなリアリズムブログに・・・

まぁ。たまにゃあね。 こんなタイトルで。

前回のおさらいをいたしますと。
なぜ、「雲」は生まれるのか。

おさらいにちょいと加筆をしながら解説いたします。

富士山とか、エベレスト山とかに登ると、空気が薄くなりますね。
つまり、地上からの高度が高くなればなるほど空気が薄くなり、より真空に近くなるわけです。

水には「露点」、つまり水蒸気が液体に変わるのに適した温度があるのですが、水が液体に変わる為には、その寄る辺となる、「核」が必要となります。

ところが、真空に近い上空では、このような水蒸気が液体に変わるために必要な「核」の量が少ないため、水蒸気が露点に達しているにも関わらず、液体になることが出来ない状態=「過冷却」と呼ばれる状況が発生します。

こういった空間の中に、「核」となるべき物質が散布されたりすると・・・。

その核に向けて、次から次へと水蒸気が張り付き、液体化します。


「雲」とは、過冷却状態にある空間に、何らかの理由でちりやほこりなどがその空間に到達し、ここに水蒸気が付着し、液体化するために生まれる・・・ということが、前回の記事の要約、でございます。

んで・・・タイトルは、「飛行機雲の中に・・・」。

のんきも最初、飛行機雲も同じ理屈でできるんかな、って思ってたんですが・・・っていうより、そういう前ふりだったんですが・・・

実は飛行機雲が出来る理屈はちょいと違うみたい・・・
ってか、普通にJAL(日本航空)のホームページで説明してました。

飛行機雲は、なぜできるのか?

まぁ、そのままコピペするのも癪なんで、のんきの言葉でちょいと言い換えて説明いたしやす。


せっかくなんで、前回の記事の内容に沿って説明いたします。

飛行機雲が出来る理由。それは、前回の記事から推測すると簡単なことです。

理由は、雲が出来るために必要な「水分」と「核」が存在し、気温が水分が気体から液体に変わるために必要な「露点」に達しているから。

転載しています記事中に、

飛行機のエンジンが周囲の空気を吸い込んで、圧縮・燃焼させ、300~600℃となった排気ガスを出すと、その中の水分が急に冷やされて凍り、雲となって白く見えるのです。

とありますね。
燃料が燃えるためにはもちろん酸素が必要なわけですが、このとき吸い込んだ空気の中に含まれる水分が飛行機の排気ガスの中から「水蒸気」として排出されるのですね。

そして、当然排気ガスですから、ここには燃えカス、つまり「すす」も含まれているのです。ここに水蒸気が付着し、記事を参考にすると、-40℃の世界ですから、まさしくダイヤモンドダスト状態となるのですな。



しつこいか・・・

ただ、おそらくこの程度の排気の量では、まだ「雲」とはなりえないでしょう。
すすを核として凍りついた水分がさらに核子となり、ここに大気中の水分が吸着したもの。これこそが「飛行機雲」の正体ではなかろうかと思います。

まぁ、ということはつまり、たとえ「飛行機雲」でも、吸収する大気に十分な水分の量が含まれていなければ、また高度がそれなりの行動に到達し、水分が露点に達するほどの温度になっていなければ、飛行機雲は出来ないということ。

ってことで、次回はいよいよ「雲」そのものに突入します。
「雲」が出来るには、もう一つ条件が必要になるんですよ。

ってことで、次回、記事をおたのしみに




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雲の正体

2013-02-12 22:25:56 | みんなの生き物
久しぶりに、ちょいと気色の違う記事にチャレンジしてみます。

固い記事ばかり続けてた気がするんで・・・

タイトルは「雲の正体」 ちょっとね。雲の絡みで追及してみたい事柄が生まれたので、まずは「雲の正体」について調べてみたいと思います。

そもそも、のんきの記事は、「わかりにくいことを解りやすく説明すること」にあります。 わかりやすくしようとして却って飛んでも記事になるのも特徴ですが

検索をかけてみると、色々と情報が出てくるんですが、わかりやすいようで、意外とわかりにくい例が多い・・・

きっと、小学生に説明するときも、マクロ的なイメージを説明せずに、ミクロ的な視野で説明するから、きっと理解しにくいんじゃないか・・・と思ったりします。←経済かよ~~

調べていると、よくある説明は、「海や川から蒸発した水蒸気が、空の上の方まで上昇し、水蒸気が上空の冷たい空気に冷やされて、水滴に変わり、空気中のちりやほこりに付着することで雲になる」という説明。

分からないでもないですけど、ちょっとイメージしにくいですよね

空気中のちりやほこりに水滴がが付着するのに、何で地上に落ちてこないの~~~とか。

しっくりこないので、のんきはイメージしやすくするキーワードはないだろうか、とそういう視点で調べてみました。

んで、のんきの過去の記事を考えてみると、このキーポイントとなるような記事があったんですねぇ。


恐るべし「真空」←こちらがその記事。

今でもキーワード検索でヒットしていることがあるようですが、でんじろう先生が密閉した「霧箱」の中で、素粒子を検出する実験をしている内容をご紹介したものです。

あの時は、のんきもよく理解していなかったし、調べるつもりもあまりなかったので、具体的に記すことはしていませんでした。

ですが、この現象を調べていくと、「雲」の正体が良く見えてきます。

でんじろう先生の霧箱の実験は、まず霧箱の中を真空状態にし、この内部をアルコールが気化したもので満たします。

霧箱の中身は、気体になったアルコールだけで満たされており、一旦真空にしていますから、アルコール以外のものは一切ここに含まれていません。

この箱を、下からドライアイスで冷やすのです。

そうすると、この「霧箱」の中にはどのような状況が起きるでしょう。

今この霧箱の中にはアルコールが入っていますが、では、これが「水蒸気」であったと考えてみましょう。

水蒸気で満たされた空気で桐箱の中を見たし、これをドライアイスで冷やしたらどうなるか・・・と考えてみましょう。





















普通・・・水蒸気は凝縮して、液体に変わりますね。

これは、アルコールも全く一緒。気体の状態にあるアルコールが冷やされれば、当然凝縮、つまり液化し、液体としてのアルコールに変わります。

ところが、上の実験の状態では、下からドライアイスで冷やされているにも関わらず、アルコールは液体に変わることが出来ません。


不思議でしょ。
何ででしょうね。 



























これは、実は容器の内部をアルコールで満たす前。内部を真空にしていることに原因があります。気体が液体となる際、気体が凝縮するための「核」となる物質が必要になるのだそうです。

真空中では気体は液体になることが出来ないんですって。

つまり、本当であれば液体になる状況にある「露点」。空気中の期待の量と温度の関係で、液体になっていなければおかしい温度に達していても、液体になれない状況にこのアルコールはあるわけです。

こういった空気の状態を、「過冷却」と呼びます。


「過冷却」。 この状態についても、のんきは昔記事にしたことがありますね。

その名はヒッグス粒子←こちらの記事です。

ただ・・・この記事の中で、「過冷却のことを説明している」と書いているこちらの記事→インフレーション理論では過冷却のことを説明していませんね・・・

したつもりになっていた、と。


過冷却とは、何も気体が液体になるときだけに起きる現象ではなく、液体が個体に変わるときにも起きる現象なんです。

ダイヤモンドダストのように、気体が直接固体に変わる場合もありますが。



水が氷に変わるケースでは、0度以下に水温がなっているにもかかわらず水が凝固する時間が足りず、液体のままで存在するために起きる現象なのですが、この0度との温度差分、水に過冷却エネルギーが発生します。

ビッグバンが起きるときたときは、とんでもない規模の過冷却が発生し、ビッグバンが起きる原因になった、と。これをインフレーション理論と呼ぶわけです。


っと・・・。話が脱線いたしました。

「霧箱」の中には、「核」がないために液体になる温度に達しても、アルコールは気体の状態のまま居つづける。この状況の中では、気化アルコールの粒子は、何かに付着したくて付着したくてたまらない状況にあります。

上の実験では、この気化アルコールで満たされた空間の中に、「アルファ粒子」という放射線を飛ばします。アルファ粒子。原子番号2のヘリウムの原子核。ヘリウムから電子を取り去った物です。

この放射線を「アルファ線」と呼びますね。 この話も何度か記事にしてます。

アルファ線は原子核で、プラスの電荷を帯びていますから、アルコールの期待の中を通過するとき、アルコールから電子を奪っていきますから、「電離」と呼ばれる状況が起こり、アルコールがイオン化するのだそうですよ。

このイオン化したアルコールが核となり、飽和状態にあったアルコールを吸着します。
気体であったアルコールが急速に凝縮し、液体状の粒子に変わります。

このことで、アルファ線が通過した軌跡が、あたかも飛行機雲のように見える・・・というわけです。

ってことで、ネタ的には読め読めかもしれませんが、次回は霧箱の中の世界をリアルな自然環境に移してみます。



さてさて。日が回ってしまいましたね。 実は、今日はのんきの誕生日です。
先ほどからFacebookを通じて、皆さんがお誕生日メッセージを寄せてくださっているようです。^^

皆さん、ありがとう(^_^)v


今年は、きっと良い年にして見せますよ。ヽ(^。^)ノ




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コーヒーとヨーロッパ~牛乳の秘密~

2012-03-20 11:03:35 | みんなの生き物
さてさて~~(´∀`*) ずいぶんと間をあけましたが、シリーズ「コーヒーに挑戦」

コーヒーとヨーロッパ~エスプレッソV.S.カフェオレ~の続きです。

フランスでは、初めてそれまでアラブ人がそう行っていたような挽いたコーヒーそのものを鍋で煮だして飲む飲み方ではなく、布袋に詰めて、湯を注いで浸出する飲み方が生み出されました。

そしてさらにそんなコーヒーに牛乳を入れて飲む飲み方が発達しました。

一方で同じヨーロッパでも、イタリアではナポレオンの大陸封鎖令によりコーヒーの入手が難しくなったことから、コーヒーをより濃く抽出して量を少なくして飲む飲み方が発達しました。

このような歴史的背景はあるにせよ、フランスを初めとするヨーロッパ北部の地域と、イタリアやアラブ地域ではこのようにコーヒーの飲み方に対する変化が生まれたのでしょう。

このことに対して、このことについてのんきは、『ヨーロッパ北部の地域にあった、とある習慣』が関係しているんじゃないか、ってお伝えしましたね。

タイトル名からも推察できるかとは思うのですが、その習慣とは、「牛乳を飲む習慣」。

よく考えるとわかることなんですが、人間をはじめとする哺乳類が母乳を必要とするのは、「授乳期」。「牛乳」も母乳の一種ですね。

母乳って、基本的に赤ちゃんが授乳期を終え、幼年期へ向けて成長するために必要な要素が含まれているんです。

この中に含まれている成分の一つが「乳糖(ラクトース)」。ラクトース、という成分は、「グルコース」と「ガラクトース」という二つの成分が合わさったもの。

グルコースとは、別名「ブドウ糖」。人間が生きていくために必要なエネルギーとなる物質。もう一つ「ガラクトース」とは、別名「脳糖」というのだそうです。授乳期の子供は、脳や体をしっかりしたものに作り上げていくため、このガラクトースを多量に必要とするのだそうです。

人間にとって必要な栄養素はこの二つの糖分であり、「乳糖」という状態のままでは有効活用することができません。それどころか、この「乳糖」。分解されず、その状態のままでは、人間の体によって、「有効」どころか、むしろちょっと迷惑ないたずらをしてしまいます。

乳糖は通常小腸で分解され、2つの糖分となって吸収されるのですが、分解されていない状態。すなわち乳糖のままでは吸収することができませんから、そのまま大腸に運ばれます。

大腸は本来水分を吸収するための場所なのですが、水を吸収する能力の高い乳糖が大腸に運ばれることで、大腸が水分を吸収能力が弱まります。つまり、ちょいと便の水分の量が増える・・・つまり、下痢気味になってしまうわけですね。

また、大腸の中にはこの乳糖を有効利用できる微生物がいて、この微生物の働きで町の中に乳酸や二酸化炭素が発生したりします。

乳酸値が高まることで、大腸の中の酸性の度合いが高まり、このことが大腸の働きを活発にし、先ほどの乳糖そのものの働きと相まって、急激に腹痛を発生し、トイレに駆け込む・・・などという目にあったりします。

二酸化炭素が発生するわけですから、膨満感に苦しんだり・・・おならがいっぱい出てしまったりするのですね。
これらの現象のことを、「乳糖不耐症」と呼びます。


これらの現象は、小腸で乳糖を分解する能力のない人に起きるわけですが、ですが牛乳を飲むからと言って、必ずしもみんながみんなこの「乳糖不耐症」にかかるわけではありません。

特に乳児期の赤ちゃんは成長のため、乳糖を分解する必要性があるわけですから、乳糖不耐症であっては困ります(実際に先天的な乳糖不耐症の人もいるので、そういった人たちはその症状に合わせた対処方法が必要です)。

そう。「子供たち」にあって、「大人たちに」にない能力。
乳糖は、小腸で「ラクターゼ」という酵素によって「グルコース」「ガラクトース」という二つの物質に分解されます。

授乳期にある哺乳類には、このラクターゼという酵素を象徴で分泌する能力を持っているのですが、やがて成長すると、その能力を失ってしまいます。

人間でいうと、大体4歳頃がその失われるか失われないかの目安となる年齢です。
なぜこの年齢になると人間はラクターゼを分泌する能力を失うのか。

これ、発想としては実は簡単なことで、大人には母乳は必要ないから。その一言に尽きます。

さて。それでは本題に戻ります。

『フランスを初めとするヨーロッパ北部の地域と、イタリアやアラブ地域ではこのようにコーヒーの飲み方に対する変化が生まれたのか』。

人間は通常4歳くらいでラクターゼを分泌する能力を失うのですが、ところが一部の民族は、その食習慣により、このラクターゼを分泌する能力を失わないまま成人することができます。

食習慣。つまり民族として習慣的に牛乳を飲み続ける習慣です。
これがヨーロッパでいうと、「アングロサクソン系」の民族。イギリスやドイツ、ノルウェー、デンマーク、フランスなど、現在では多くの地域に居住している民族です。

この他、アフリカ地域でいうとナイジェリア地域、またインドなどでも民族的に牛乳を飲む習慣があり、こういった地域の人々は、体質的にラクターゼを分泌する能力が大人になっても失われません。

一方で、同じヨーロッパでも地中海周辺にすみ民族。アラブ人、ギリシャ人、キプロス人、南イタリア人たちはこういった能力を保有していませんから、彼らのもとでは牛乳を飲む習慣は流行りませんでした。

南の方では傷みやすいですしね。

北ヨーロッパと南ヨーロッパでコーヒーの淹れ方とその発展の仕方に差が生まれたのは、こういった理由ではないか、という考え方があるようです。

面白いですね。

さて。今日のお話はこれで終わり。さてさて・・・次回はどのような内容にするか。
本をさらに読みすすめて、再度組み立ててみたいと思います。

「コーヒーに挑戦」、次回シリーズをお楽しみにね。


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コーヒーとヨーロッパ~エスプレッソV.S.カフェオレ~

2012-03-03 23:38:58 | みんなの生き物
さてさて。シリーズ「コーヒーに挑戦」。

コーヒー、世界へ!ヾ(*´∀`)ノの続きです。

コーヒーがエチオピアを源流とし、紅海を渡ってアラビア半島(イエメン)へと伝播したことを前回の記事でお伝えしました。

そんなコーヒーはイエメンからヨーロッパへと広まります。

イエメンからヨーロッパへコーヒーが広まるために重要な役割を果たしたのは、「オスマン=トルコ帝国」。 1536年。イエメンはオスマン=トルコ帝国に占領されてしまいます。

コーヒーはオスマン=トルコにとって重要な収入源となっていたので、オスマン=トルコはコーヒーを栽培する技術が他国へ流出しないよう、輸出するルートを限定し、外国の商人に手渡す時は熱処理を施すなどして、コーヒーの実が発芽しないようにしていました。

このとき、イエメンからコーヒーを輸出ために利用されたイエメンの港が「モカ」。
そう。有名なモカコーヒーのルーツです。

また、一方でとあるイスラム教徒が、そんなコーヒーの種子をこっそりと国外へ持ち出し、インドでその繁殖に成功します。

そして繁殖に成功したコーヒーの木を、1616年、当時海洋貿易で栄えていたオランダが入手し、インドからオランダへと運びます。1658年。さらにそのコーヒーの木の子孫をオランダはセイロン島(今のスリランカ)へ運び、コーヒーの木の栽培を始めます。

1699年。別のオランダ人が、さらにインドからコーヒーの木をジャワ島に運びだし、ジャワ島を拠点に、東インドの様々な島でコーヒーの栽培を開始します。

「ジャワ」っていうコーヒーも有名ですよね。

こうやって、「コーヒー」は次第にヨーロッパ中に広まりました。

さて。ここで改めてヨーロッパの地図を見てみましょう。



ヨーロッパの先進4カ国。
「イギリス」「フランス」「ドイツ」「イタリア」。

北から南に順に並んでいますね。

コーヒーは、この4カ国のうち、最も早くコーヒーがたどりついたのはイタリア。 イタリアの首都はローマ。言わずと知れたローマ帝国の首都ですね。

オスマントルコからローマにコーヒーが持ち込まれたのは1602年。続いて1650年、ユダヤ系レバノン人のジェイコブズがオクスフォード大学にコーヒーショップをオープンし、イギリスにもコーヒーが持ち込まれます。

フランスにコーヒーが持ち込まれたのはそんなイギリスより遅れること19年。1669年、トルコ大使のソリマン・アジャという人物によって開催されたパーティーで初めて紹介されました。

フランスで、コーヒーの文化は独自の進化を遂げ、これまでトルコ人たちがコーヒーを煮出し、濃くして飲んでいた飲み方とは違い、ついに挽いたコーヒーを布袋に入れ、湯を注いで浸出する方法で飲む方法が開発されました。

そしてまた、コーヒーに牛乳を注いで飲み方。つまり「カフェオレ」が開発されたのもここフランス。

フランスでは朝コーヒーに牛乳を注いで飲む飲み方が習慣となります。

そしてフランスにコーヒーが持ち込まれた後、1670年代に入って、コーヒーはコーヒーを飲みながら議論を交わす社交場、「コーヒーハウス」の文化とともにドイツにも持ち込まれました。


一方。1806年。ナポレオンの支配するヨーロッパでは、当時産業革命中のイギリスを封じ込めるため、「大陸封鎖令」という皇帝ナポレオンの勅令が発令されます。
そして当時フランスの占領下にあったイタリアでは、コーヒーを飲むために必要な砂糖やコーヒー豆が極端に不足し、そんなイタリアではコーヒーの量を2/3にまで少なくして、価格を抑えてデミタスカップに入れて飲む飲み方、「デミタスコーヒー」が流行します。

1800年代、煮出して飲むタイプのコーヒー機器として有名な「コーヒーサイフォン」が開発され、圧力によって、より早く、濃厚なコーヒーを淹れられるようになったのですが、さらに1900年代に入ると、より高圧力でさらに高速で、さらに濃厚なコーヒーを抽出することを可能とした「エスプレッソマシン」が開発されます。

さて。この後、エスプレッソコーヒーに牛乳を注いで飲む飲み方、「カフェラテ」が誕生するのですが・・・。

こういった歴史的背景はあるものの、フランスで進化を遂げたコーヒーと、イタリアで進化を遂げたコーヒー。

かたやコーヒーをより薄め、砂糖や牛乳を混ぜることでより甘く、飲みやすくして飲むための進化を遂げたフランスのコーヒーと、そんなコーヒーをより濃厚にし、コーヒー本来の味わいを生かす形で進化させたイタリアのコーヒー。

両者を分けた決定的な理由の一つに、ヨーロッパ北部の地域に、あったとある習慣。食生活が関係しているようです。

さて。次回記事は、「牛乳の秘密」。


次回記事をお楽しみにね。


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コーヒー、世界へ!ヾ(*´∀`)ノ

2012-02-21 21:59:08 | みんなの生き物
コーヒーに挑戦コーヒーのルーツに引き続き、シリーズコーヒーに挑戦第4弾(≧▽≦)ノ

テーマは、「コーヒー、世界へ!ヾ(*´∀`)ノ」

さて。コーヒーのルーツの中でお示しした地図で、コーヒー発祥の地、エチオピアがアラブ地域と非常に近い位置にあるのだ、ということをお示ししましたね。



実はこの地図でいう、「エチオピア」と、その真向いの国「イエメン」。紀元前5世紀の時代ころから、この両国には活発な交流があったようです。

紀元前1000年ころ。イエメンの地域を、「シバ」という国が支配します。旧約聖書やアラビアの聖書、コーランに登場する国です。
シバ王国そのものは、紀元前115年ころ、シバ王国が支配していた、もともとの民族、イエメン人(ヒムヤル王国)によって滅ぼされます。

しかし、紀元前10世紀頃。シバ王国の女王は、ソロモン王と結婚し、その間に息子、『メネリク1世』が誕生します。メネリク1世は、エチオピア
にわたり、エチオピアを統治した・・・のだそうです。

で、紀元前5世紀頃からそのメネリク1世の子孫が、同じエチオピアの地に「アクスム王国」という国を建設します。

このアクスム王国。 西暦525年に、イエメン人の国、「ヒムヤル王国」を滅ぼしてしまいます。
それから50年間、イエメンはアクスム王国によって支配されます。

西暦575年。アクスム王国に支配されるイエメンは、西からイラン人の国である「ササン朝ペルシャ」に攻め込まれ、アクスム王国はイエメンの統治権を
失います。

さて。実はこのとき、伝説ではない、歴史上の初めての記録として、このササン朝ペルシャの文献に、こんな記述が登場します。

「当時のアラビア人はコーヒーの実や葉を煎じて飲料を作った」


そう。エチオピアとイエメンとの交流によって、コーヒーはついに紅海を渡り、イエメンからアラブ人たちの間にコーヒーの文化は普及していくのです。


コーヒーって、昔のアラブ地域では、まるでお酒のような扱いを受けてたんですね。
アラブ地域では、コーヒーのことを、「カフア」って呼んでいたんだそうです。カフアって、ワインのことなんだって。

実は、コーヒーのことを「コーヒー」って呼ぶようになったのは、このアラビア語の「カフア」がルーツなんだそうですよ。

コーヒーのルーツのコメントで、花蓮港さんが何気に書いてくれてますね。こんな歌のことを。

西田佐知子 コーヒールンバ


そんなコーヒーですから、時期によっては弾圧されたり、禁止されたりもしていたのだそうです。まるで麻薬のように。
こん棒で打ちのめされたり、皮袋の中に縫い込まれて海に放り込まれたり・・・

すごいですね。んで、それでもなお隠れてコーヒーを飲む人が絶えなかったので、やがてアラブ人たちの間でもコーヒーの禁止は撤回されたのだそうです。


さて。では次回のシリーズ『コーヒーに挑戦』のテーマは、「コーヒーとヨーロッパ」。
ヨーロッパでは、北部と南部でコーヒーの飲み方が異なるんだそうですよ。 

エスプレッソV.S.カフェオレ。実は原因はコーヒー以外にあったりする。

そんなコーヒーのお話。次回もお楽しみね。


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コーヒーのルーツ

2012-01-22 21:50:34 | みんなの生き物
はい(≧▽≦)ノ

いよいよシリーズ、「コーヒーに挑戦」第三弾(≧▽≦)ノ

テーマ「コーヒーのルーツ」の始まり始まり~~(≧▽≦)ノ

って、ただですねぇ~~。のんきが仕入れた資料、まあまあ分厚くて読みつくすにはちと時間がかかりそうです。

ってことで、このシリーズはちと飛び飛びのシリーズとなりそうです。 まれに登場する予定ですので、焦らずに待っててね。

さてさて。今回のテーマ、「コーヒーのルーツ」。内容的には・・・ちょっとしょぼいかも。
「へ~~。で?」って言われちゃいそうな感じです。 

コーヒー発祥の地は、「エチオピア」という国なのだそうです。って、エチオピアくらいみんな知ってますかね。



このあたりです。

「紅海」という海を中心に見ると、エチオピアという国は、アラビア半島、すなわちサウジアラビアなどのアラブ地域とも非常に近い位置にあることがわかると思
います。



エチオピア、って、実は人類発祥の地である、とも言われているのだそうです。

そんなエチオピアですが・・・。実は、どのようにしてコーヒーを発見されたのか、そもそも誰がコーヒーを発見したのか。このことはよくわかっていない
のだそうです。

ですが、このエチオピアには、とある伝説があります。・・・伝説、っていうより、昔話とか、童話に近い感覚がするのですが・・・。

それは、「カルディ」というヤギ使いの少年のお話です。
カルディはこのヤギ使いのお仕事が、とても大好きでした。

というのも、このヤギ使いのお仕事。「ヤギ」は、「山羊」という漢字が充てられているように、山に登って草を食べる動物。
カルディはヤギを連れて山に登り、ヤギが草を食べている間は大好きな詩を作ったり、口笛を吹いたり、好きなことをしていられるから。

んで、カルディが少し高い音で口笛を吹くと、ヤギはカルディの下に集まってきます。夕刻前になると口笛を吹いてヤギを集め、また引き連れて
家に帰る。彼はずっとそんなお仕事が大好きでした。

ところが・・・ある日のこと。夕暮れが近くになり、カルディはいつものように口笛を吹いたのですが、いつまでたってもヤギは戻ってきません。
もう一度口笛を吹きますが、やはり戻ってくる様子はありません。

途方に暮れたカルディは、あわててヤギの声がしないか、と聞き耳を立てながら、ヤギが上る山に登ります。すると・・・遠くからヤギの声がし
ました。

あわててカルディは、ヤギの声がする方向へと駆け足で駆け上ります。すると、ヤギたちはそんな山の中で、走り回り、角で小突きあい、後脚で
立って踊り、狂ったように鳴き声を立てていました。

よく見ると、ヤギたちは一本の木に集まり、次々とその木の葉と赤い実を食べています。カルディは、その実を毒ではないか、と疑いました。
ヤギたちは、いつまでも帰ろうとしませんでしたが、しかし死ぬことはありませんでした。

そして、ヤギたちは翌日もまた同じ場所に集まり、また同じ騒ぎを起こします。カルディは好奇心に駆られ、その葉を口に含んでみました。
とても苦かったのですが、噛み続けるうちにゾクゾクとした感じが生まれ、やがてその感覚は全身に広がります。

カルディは続いて赤い実を口に含みます。種は固すぎて葉が立たなかったのですが、実をもう一つ、口に含んでいくうちに、やがてとても楽しい
気持ちになり、ヤギたちと一緒に踊り始めました。

家に帰ったカルディは、父親にもこの話をするのですが、不思議な魔法の実のお話は、瞬く間にエチオピア中に広まり、赤い実の存在は、エチオピア
の文化にとって欠かせない存在となったのだとか・・・。

もちろん、その赤い実こそ、「コーヒーチェリー」。そして、その実がなっていた木こそ、コーヒーの木です。



最初、エチオピア人はカルディがそうしていたようにコーヒーチェリーやコーヒーの葉を口に含み、噛んで味わっていたのですが、やがてエチオピア人
はそんなコーヒーの葉や実を、さまざまな方法で加工し、味わうようになります。

葉と実を熱い湯に浸してお茶にしたり、豆を挽いて獣脂と混ぜて口に含んだり、果肉を発行させてワインを作ったり、果皮を煎って甘い飲み物(キシル
というのだそうです)を作ったり・・・。

実際にのんきたちが知っているような「コーヒー」としての飲み方を行うようになったのは、16世紀頃なのだそうです。

エチオピアでのコーヒーの飲み方は、第二弾のコメントで、花蓮港さんがご紹介してくださっているような感じ。

袋に入れることまでせず、ツボの中で煮たてた湯の中に、粉上になるまで砕いたコーヒー豆を入れ、煮立ててのみのだそうです。
むちゃくちゃ苦そうですね。


さて。次回はエチオピアで生まれたコーヒーが、一体どのようにして世界中に広まり、これほどに愛されるようになったのか。そんなお話をしてみたい
と思います。

次回をお楽しみにネ。


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十二支にはなぜ龍が存在するのか~月氏(がちし)との邂逅~

2012-01-05 22:02:11 | みんなの生き物
さてさて。

それでは、「十二支にはなぜ龍が存在するのか~月氏(がちし)との邂逅~」。

十二支にはなぜ龍が存在するのか~謹賀新年~の続きです。

「月氏(がちし)ってなぁに?

 ひよこさん。「月氏」。一度こんな記事に登場していますよ。

のんきの宗教観~外伝

ガンダーラ王国そのものは、紀元前6世紀ころから存在したらしく、ガンダーラが最も繁栄
するのは、イラン系遊牧民族の「月氏(がちし)」がインドに築いた王朝、「クシャーナ朝」
の時代。「月氏」が漢字表記になっていることからもわかるように、月氏とは、始皇帝の時
代の中国史にも登場する民族です。


中国と月氏との出会いはというと・・・。

時代は紀元前2世紀。漢の時代。武帝という皇帝が、張騫(ちょうけん)という人物を同盟を結ぶために、この「月氏」のもとへと派遣したことがそのきっかけ。
当時の月氏は、「匈奴(きょうど)」という民族と敵対していて、この匈奴に敗れた月氏は、北のほうに逃れていました。中国では、このころの月氏のことを、
「大月氏」と呼んでいました。

漢はこの「匈奴」を挟み撃ちにするためにこの月氏に張騫を派遣したのです。

さて。この月氏という民族。いわゆる「遊牧騎馬民族」で、実に八尺(2m40cm)を超える身丈の馬を駆使していたのだとか。

当時の中国で利用されていた馬は、「蒙古馬」という種類だったのだそうです。蒙古馬。日本の在来馬もルーツは蒙古馬にあるそうですから、こんな感じでしょうか。



一方、月氏の馬はこんな感じでしょうか。



さて。この月氏の馬を見た漢人たちの驚きたるや、なかったかのではないでしょうか。
そしてさらに、月氏の言葉で言う「馬」の発音と、漢語の「龍」の発音は、とてもよく似ていたのだといいます。

このことから、漢人たちの間で、「西方に龍を駆使する民族がいる」といううわさが瞬く間に広まります。
そして、このころから、中国では「龍」を描くとき、それまで「蟲」をモチーフとした「龍」から、月氏たちの駆使する「大形の馬」をモチーフとした龍に、
その描かれる姿は大きく変化するようになりました。



さて。改めて見てみると、ちょいと「馬」っぽくないですかね。

やがて、月氏は再び匈奴に追われ、西方へと遠ざかっていきます。漢人たちはあの大形馬接触することはなくなり、やがて大形馬をモチーフとしたまま、
漢民族の中で、「龍」は独自の発展を遂げていきます。より大きく、より煌びやかな姿へと・・・。

さて。それでは改めてタイトルにある設問。

「十二支にはなぜ龍が存在するのか」

これは、つまるところ、華夏族の有していた「トーテム信仰」がそのルーツとなっているのではないかと思います。

「龍」だけではありません。古代中国では、「猪」「鳥」「蛇」「羊」「虎」「牛」もすべて神聖な生き物として崇拝され、また生活に根差した存在でした。

「龍」はそういった神聖な動物たちの象徴。伏羲によって、「人間が喜ぶ生き物」として「馬、蛇、鳥」のキメラとして生み出された「龍」。


さて。シリーズ、「十二支にはなぜ龍が存在するのか」。いかがだったでしょうか。

改めまして、本年一年が、何よりもこの国に住むすべての皆様にとって素敵な一年となりますよう、心よりお祈りいたします。


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