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消費税増税問題から見るマスコミの情報操作講座~その1~

2012-03-31 10:59:38 | のんき的時事問題
さて。昨日、いよいよ消費税増税に関する法案が「閣議決定」したようです。そして、いよいよ国会の場へ法案提出されます。

「消費税増税は必要だ」と、のんきはこのブログの中でも何度も折に触れて記してきたつもりです。
のんきのブログの検索窓口から、「社会保障」や「社会保障国民会議」などと検索していただければこの趣旨の記事にはたどりつくことはできるのですが、わかりやすくまとめてあるかどうか・・・というとちょいと自信がないので、「なぜ今消費税増税が必要だ」といわれるのか。このことを簡単にまとめてみます。

そもそも、「消費税」という税が、他の税金と比較して、特徴的に有している機能が、「景気の良し悪しに左右されにくい」ということです。
そりゃそうですね。どんな人間でも、景気がよかろうが悪かろうが、生活して、生きていく必要はあるわけですから、食べ物は買いますし、着るものがなくなれば着るものは買わなくちゃなりません。

「消費税」とは、そういった、特に国民が年間、安定して消費を起こす物品にかけられた税金です。だからこそ景気がよかろうが悪かろうが「恒久的に」「安定した」収入が期待できる財源なのです。

たとえば、のんきはこちらの記事で、橋本政権下行われた消費税増税に伴って、税収が大幅に減り、かえって財政出動を余儀なくされたことをお示ししました。


その時の画像です。消費税増税が行われたのが平成9年で、その翌年から税収が激減し、逆に歳出が大幅に増えていることがよくわかると思います。

ところが・・・

こちらの画像。財務省のホームページからふつうに引っ張ってこれるのですが、平成9年より、景気後退局面に入った後も、普通に税収が伸びていますね。

ちなみにこの画像には入っていませんが・・・って、財務省が意図的に表示させていないだけかもしれませんが 、平成9年以前。つまり、消費税の税率が3%だった時代と比較すると、平成8年から9年にかけて、消費税収は大幅に増えています。

リーマンショックの時でさえ、消費税収はほぼ、微動だにしていませんね。

つまり、この消費税。本当に「恒久的」「安定的」な財源が期待できる税制だ、ということです。
そして、こういった財源を特に必要としているのがいわゆる社会保障財源。主に「年金」「医療」「介護」の3つです。

当初、消費税増税時は消費税財源は何にでも利用することができたようなのですが、 平成11年度以降、国の財政予算を組む際に定められる、「予算総則」において、消費税は「高齢者医療」「介護」「年金」の3項目以外に利用することができなくなりました。(一部地方財源分は別です)

はい。つまり、バカなマスコミども(・・・って書くとのんきの知り合いにもマスコミの人がいるのでやばかったりするんですが ご容赦を・・・)が煽って「財政再建のための増税だ」とか、「借金を穴埋めするための増税だ」とか、騒いでいるのですが、そんなことは現ルール上では不可能です。規則によって禁止されているのです。

平成11年。小渕さんの時ですね。

さて。11年以来、与党は森・小泉・安倍・福田・麻生と続くわけですが、特に麻生内閣当時、野党であった民主党の皆さんは、このことを全く知らず、っていうか政権与党になってもしばらくの間知らなかったのですが・・・菅内閣に至っても尚知らなかったのですが・・・、社会保障以外の財源として利用することを前提として当時の与党であった自公内閣を批判しまくっていました。っていうかむしろ足を引っ張りまくってました。

んで、小泉内閣に至って、それまで国が1/3を負担していた年金給付の国庫負担割合を1/2にまで増額することを制度化し、その財源として1%分の将来の消費税増税分を充てることを決めました。(麻生内閣で実行されます)

さらに2007年~2008年にかけて、当時福田内閣下で「社会保障国民会議」というものが開催され、麻生内閣に至るまで続けられたこの会議で、知識人を交え、様々なシュミレーションを経て、少子高齢化に伴う、現在の社会保障制度のウィークポイントについて話し合いがなされます。

そのシュミレーション結果によって、将来、団塊の世代が後期高齢者(75歳)となり始める年、すなわち2023年度をスタート年度として、高齢者医療、および介護の財源が圧倒的に不足することになるだろう、ということが試算されました。こちらの記事でこのことに少し触れていますが、財源として15兆円ほど不足することになるのだそうです。

この不足する15兆円の財源を補てんする財源として「消費税増税分」を充てよう、というのが今話題になっている「税と社会保障の一体改革」とやらの問題なのです。

民主党議員は、この「社会保障国民会議」に誰一人として参加していません。彼らは、自公政権がこの会議で話し合いをした内容を全く知らず、そして「社会保障以外の財源に増税分を充てることを前提として」自公政権にかみついていたのです。話がかみ合うわけがありません。

安倍内閣から福田内閣にかけて、円キャリートレードに基づく海外の消費に支えられ、この国では好景気が続いていました。

好景気に支えられ、財政の収支バランス、いわゆる「プライマリーバランス」というやつが健全で、国債の発行額もおのずと減少していました。

GDPも拡大していましたから、近年で考えると、最も消費税増税を行うのに適した時期であった、といえるかもしれません。

ところが、リーマンショックにより好景気は崩壊しましたね。
しかし、2025年には医療・介護が深刻な財政危機に見舞われる危険性をはらんでいる以上、ここを放置するわけにはいきません。

増税は必要なのです。ですから、麻生内閣では、ここを放置しようとせず、きちんと消費税増税について言及していましたね。

さてさて・・・。ちょいと時間が追いつきません。続きはまた次回記事にゆだねることとしましょう。

今日の記事で考えて頂きたいのは、みなさんがこれらの消費税増税問題が進展する経緯を知っていたかどうか、ということです。
TVで今盛んに消費税増税が報道され、多くの国民が「消費税増税はしなくてはいけないものだ」と思い込みつつあるということ。つまりマスコミによる洗脳が順調に進行しているということ。このことを皆さんが認識してるかどうか、ということ。


なぜ小泉純一郎は国民からあれほど絶大な人気を得たのか。このことと現在の野田内閣を比較すると、今私たち国民が陥ろうとしている泥沼の正体に気付くことができるかもしれません。

過去の記事の繰り返しになるかも知れませんが、久々の新シリーズとなるかも・・・。


P.S.シリーズ、「コーヒーに挑戦!」もマイペースで続けていきます。


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コーヒーとヨーロッパ~牛乳の秘密~

2012-03-20 11:03:35 | みんなの生き物
さてさて~~(´∀`*) ずいぶんと間をあけましたが、シリーズ「コーヒーに挑戦」

コーヒーとヨーロッパ~エスプレッソV.S.カフェオレ~の続きです。

フランスでは、初めてそれまでアラブ人がそう行っていたような挽いたコーヒーそのものを鍋で煮だして飲む飲み方ではなく、布袋に詰めて、湯を注いで浸出する飲み方が生み出されました。

そしてさらにそんなコーヒーに牛乳を入れて飲む飲み方が発達しました。

一方で同じヨーロッパでも、イタリアではナポレオンの大陸封鎖令によりコーヒーの入手が難しくなったことから、コーヒーをより濃く抽出して量を少なくして飲む飲み方が発達しました。

このような歴史的背景はあるにせよ、フランスを初めとするヨーロッパ北部の地域と、イタリアやアラブ地域ではこのようにコーヒーの飲み方に対する変化が生まれたのでしょう。

このことに対して、このことについてのんきは、『ヨーロッパ北部の地域にあった、とある習慣』が関係しているんじゃないか、ってお伝えしましたね。

タイトル名からも推察できるかとは思うのですが、その習慣とは、「牛乳を飲む習慣」。

よく考えるとわかることなんですが、人間をはじめとする哺乳類が母乳を必要とするのは、「授乳期」。「牛乳」も母乳の一種ですね。

母乳って、基本的に赤ちゃんが授乳期を終え、幼年期へ向けて成長するために必要な要素が含まれているんです。

この中に含まれている成分の一つが「乳糖(ラクトース)」。ラクトース、という成分は、「グルコース」と「ガラクトース」という二つの成分が合わさったもの。

グルコースとは、別名「ブドウ糖」。人間が生きていくために必要なエネルギーとなる物質。もう一つ「ガラクトース」とは、別名「脳糖」というのだそうです。授乳期の子供は、脳や体をしっかりしたものに作り上げていくため、このガラクトースを多量に必要とするのだそうです。

人間にとって必要な栄養素はこの二つの糖分であり、「乳糖」という状態のままでは有効活用することができません。それどころか、この「乳糖」。分解されず、その状態のままでは、人間の体によって、「有効」どころか、むしろちょっと迷惑ないたずらをしてしまいます。

乳糖は通常小腸で分解され、2つの糖分となって吸収されるのですが、分解されていない状態。すなわち乳糖のままでは吸収することができませんから、そのまま大腸に運ばれます。

大腸は本来水分を吸収するための場所なのですが、水を吸収する能力の高い乳糖が大腸に運ばれることで、大腸が水分を吸収能力が弱まります。つまり、ちょいと便の水分の量が増える・・・つまり、下痢気味になってしまうわけですね。

また、大腸の中にはこの乳糖を有効利用できる微生物がいて、この微生物の働きで町の中に乳酸や二酸化炭素が発生したりします。

乳酸値が高まることで、大腸の中の酸性の度合いが高まり、このことが大腸の働きを活発にし、先ほどの乳糖そのものの働きと相まって、急激に腹痛を発生し、トイレに駆け込む・・・などという目にあったりします。

二酸化炭素が発生するわけですから、膨満感に苦しんだり・・・おならがいっぱい出てしまったりするのですね。
これらの現象のことを、「乳糖不耐症」と呼びます。


これらの現象は、小腸で乳糖を分解する能力のない人に起きるわけですが、ですが牛乳を飲むからと言って、必ずしもみんながみんなこの「乳糖不耐症」にかかるわけではありません。

特に乳児期の赤ちゃんは成長のため、乳糖を分解する必要性があるわけですから、乳糖不耐症であっては困ります(実際に先天的な乳糖不耐症の人もいるので、そういった人たちはその症状に合わせた対処方法が必要です)。

そう。「子供たち」にあって、「大人たちに」にない能力。
乳糖は、小腸で「ラクターゼ」という酵素によって「グルコース」「ガラクトース」という二つの物質に分解されます。

授乳期にある哺乳類には、このラクターゼという酵素を象徴で分泌する能力を持っているのですが、やがて成長すると、その能力を失ってしまいます。

人間でいうと、大体4歳頃がその失われるか失われないかの目安となる年齢です。
なぜこの年齢になると人間はラクターゼを分泌する能力を失うのか。

これ、発想としては実は簡単なことで、大人には母乳は必要ないから。その一言に尽きます。

さて。それでは本題に戻ります。

『フランスを初めとするヨーロッパ北部の地域と、イタリアやアラブ地域ではこのようにコーヒーの飲み方に対する変化が生まれたのか』。

人間は通常4歳くらいでラクターゼを分泌する能力を失うのですが、ところが一部の民族は、その食習慣により、このラクターゼを分泌する能力を失わないまま成人することができます。

食習慣。つまり民族として習慣的に牛乳を飲み続ける習慣です。
これがヨーロッパでいうと、「アングロサクソン系」の民族。イギリスやドイツ、ノルウェー、デンマーク、フランスなど、現在では多くの地域に居住している民族です。

この他、アフリカ地域でいうとナイジェリア地域、またインドなどでも民族的に牛乳を飲む習慣があり、こういった地域の人々は、体質的にラクターゼを分泌する能力が大人になっても失われません。

一方で、同じヨーロッパでも地中海周辺にすみ民族。アラブ人、ギリシャ人、キプロス人、南イタリア人たちはこういった能力を保有していませんから、彼らのもとでは牛乳を飲む習慣は流行りませんでした。

南の方では傷みやすいですしね。

北ヨーロッパと南ヨーロッパでコーヒーの淹れ方とその発展の仕方に差が生まれたのは、こういった理由ではないか、という考え方があるようです。

面白いですね。

さて。今日のお話はこれで終わり。さてさて・・・次回はどのような内容にするか。
本をさらに読みすすめて、再度組み立ててみたいと思います。

「コーヒーに挑戦」、次回シリーズをお楽しみにね。


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コーヒーとヨーロッパ~エスプレッソV.S.カフェオレ~

2012-03-03 23:38:58 | みんなの生き物
さてさて。シリーズ「コーヒーに挑戦」。

コーヒー、世界へ!ヾ(*´∀`)ノの続きです。

コーヒーがエチオピアを源流とし、紅海を渡ってアラビア半島(イエメン)へと伝播したことを前回の記事でお伝えしました。

そんなコーヒーはイエメンからヨーロッパへと広まります。

イエメンからヨーロッパへコーヒーが広まるために重要な役割を果たしたのは、「オスマン=トルコ帝国」。 1536年。イエメンはオスマン=トルコ帝国に占領されてしまいます。

コーヒーはオスマン=トルコにとって重要な収入源となっていたので、オスマン=トルコはコーヒーを栽培する技術が他国へ流出しないよう、輸出するルートを限定し、外国の商人に手渡す時は熱処理を施すなどして、コーヒーの実が発芽しないようにしていました。

このとき、イエメンからコーヒーを輸出ために利用されたイエメンの港が「モカ」。
そう。有名なモカコーヒーのルーツです。

また、一方でとあるイスラム教徒が、そんなコーヒーの種子をこっそりと国外へ持ち出し、インドでその繁殖に成功します。

そして繁殖に成功したコーヒーの木を、1616年、当時海洋貿易で栄えていたオランダが入手し、インドからオランダへと運びます。1658年。さらにそのコーヒーの木の子孫をオランダはセイロン島(今のスリランカ)へ運び、コーヒーの木の栽培を始めます。

1699年。別のオランダ人が、さらにインドからコーヒーの木をジャワ島に運びだし、ジャワ島を拠点に、東インドの様々な島でコーヒーの栽培を開始します。

「ジャワ」っていうコーヒーも有名ですよね。

こうやって、「コーヒー」は次第にヨーロッパ中に広まりました。

さて。ここで改めてヨーロッパの地図を見てみましょう。



ヨーロッパの先進4カ国。
「イギリス」「フランス」「ドイツ」「イタリア」。

北から南に順に並んでいますね。

コーヒーは、この4カ国のうち、最も早くコーヒーがたどりついたのはイタリア。 イタリアの首都はローマ。言わずと知れたローマ帝国の首都ですね。

オスマントルコからローマにコーヒーが持ち込まれたのは1602年。続いて1650年、ユダヤ系レバノン人のジェイコブズがオクスフォード大学にコーヒーショップをオープンし、イギリスにもコーヒーが持ち込まれます。

フランスにコーヒーが持ち込まれたのはそんなイギリスより遅れること19年。1669年、トルコ大使のソリマン・アジャという人物によって開催されたパーティーで初めて紹介されました。

フランスで、コーヒーの文化は独自の進化を遂げ、これまでトルコ人たちがコーヒーを煮出し、濃くして飲んでいた飲み方とは違い、ついに挽いたコーヒーを布袋に入れ、湯を注いで浸出する方法で飲む方法が開発されました。

そしてまた、コーヒーに牛乳を注いで飲み方。つまり「カフェオレ」が開発されたのもここフランス。

フランスでは朝コーヒーに牛乳を注いで飲む飲み方が習慣となります。

そしてフランスにコーヒーが持ち込まれた後、1670年代に入って、コーヒーはコーヒーを飲みながら議論を交わす社交場、「コーヒーハウス」の文化とともにドイツにも持ち込まれました。


一方。1806年。ナポレオンの支配するヨーロッパでは、当時産業革命中のイギリスを封じ込めるため、「大陸封鎖令」という皇帝ナポレオンの勅令が発令されます。
そして当時フランスの占領下にあったイタリアでは、コーヒーを飲むために必要な砂糖やコーヒー豆が極端に不足し、そんなイタリアではコーヒーの量を2/3にまで少なくして、価格を抑えてデミタスカップに入れて飲む飲み方、「デミタスコーヒー」が流行します。

1800年代、煮出して飲むタイプのコーヒー機器として有名な「コーヒーサイフォン」が開発され、圧力によって、より早く、濃厚なコーヒーを淹れられるようになったのですが、さらに1900年代に入ると、より高圧力でさらに高速で、さらに濃厚なコーヒーを抽出することを可能とした「エスプレッソマシン」が開発されます。

さて。この後、エスプレッソコーヒーに牛乳を注いで飲む飲み方、「カフェラテ」が誕生するのですが・・・。

こういった歴史的背景はあるものの、フランスで進化を遂げたコーヒーと、イタリアで進化を遂げたコーヒー。

かたやコーヒーをより薄め、砂糖や牛乳を混ぜることでより甘く、飲みやすくして飲むための進化を遂げたフランスのコーヒーと、そんなコーヒーをより濃厚にし、コーヒー本来の味わいを生かす形で進化させたイタリアのコーヒー。

両者を分けた決定的な理由の一つに、ヨーロッパ北部の地域に、あったとある習慣。食生活が関係しているようです。

さて。次回記事は、「牛乳の秘密」。


次回記事をお楽しみにね。


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