ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ツアーの谷間にあれこれ

2019-04-27 18:12:00 | 日記
ビルボード&ブルーノートツアーが折り返し地点に差しかかったトコへ
7月からの甲斐バンドツアーの先行予約が始まり
名古屋から帰る途中に申し込みを済ませた奥さん(笑)

「お楽しみの宝石箱や~♪(笑)」は良いんだけど
暴飲暴食&睡眠不足による体力低下が著しい時に職場の定期健康診断があり
これで結果が良好だったら、診断方法に問題があるんじゃないかと…?(笑)

元々、血圧が低いので、午後の部に健診を受けるようにして
その健診室に行く時も小走りで(笑)階段も駆け上がり
体温や心拍数を上げてから臨んでいるみたいですが(笑)
今年の担当の方は、かなり生真面目な方だったらしく
ちょっとでも数値に納得がいかないと、何度も計り直しておられたそうで

奥さんのすぐ前の方は、4回目でやっと
次の検査に進むことを許されていらしたので
奥さんは、その担当の方が「もう1回…」と言いかけられた途端に
以前、医療関係に勤めていたことと
常日頃の血圧の数値と何ら変わりがない旨を伝えて
一発OKにして頂いたんだとか…(笑)


それはともかく…今ツアーのセトリは、博多に残して来られた女性や
最初のご結婚にまつわる曲が特に印象的だと奥さん

もっとも、45周年という記念すべき年に
甲斐バンドツアーがあろうことは想定内だし
いわゆるヒット曲やライブ王道のラインナップは
「当然、外されるでしょ」と思っていたみたいだけど

東京に続き、名古屋のMCでも
松藤さんが甲斐さんの書かれた曲について「良い曲だよね
一生不幸だったらいいのに…(笑)」とおっしゃったと披露されたことで
その「不幸」な時期の曲にスポットを当てられたのかなあと思ったらしい

少し前に、佐藤剛さんが…「表現者の最大の強みは自分を隠さないことにある
若い時には守るものがないので
そのエネルギーで斬新な作品が生まれて来る」…とツイートなさっていて
確かに甲斐さんもかつての恋人や前の奥様との別れを
それぞれ1枚のアルバムに込められた訳ですが

【ブルーレター】をお書きになった辺りから、ハードボイルド色が濃くなり
感情をそのまま言葉にするのではなく
情景描写やちょっとした仕草から、感情を浮かび上がらせるという
ハードボイルド小説の手法に似た作詞をなさってますよね?

もちろん、ご自身の身の回りのことや日常生活にまつわるエピソードなど
…例えば【MIDNIGHT】の中の「泣いてる子供の声…」のように…
さりげなく織り込まれてますけど
甲斐さんが「THE BIG GIG AGAIN」で
この曲を歌われた際におっしゃった通り

リアタイのファンの世代が、この曲の重みを実感するには
かなりの年月を要したみたいですし(笑)
判りやすい「不幸」…(失礼!)…じゃなく
日常の些細な出来事から紡ぎ出された曲というのは
なかなか伝わりにくいのかも知れませんね?


その佐藤さんのツイッターを拝見していると…「【イマジン】のような曲は
1970年代という時代だからこそ光り輝いた訳で…
しかし残念ながら、もはや前世紀のノスタルジーです」という某氏のツイートに

小田嶋隆さんは…「ジョン・レノンに落ち度があったのだとすれば
こういう解釈しか出来ない人間が、大手を振って歩く
21世紀の到来を想像できなかった点だと思う」…と返され
また、町山智浩さんも…「ノスタルジーになるのは
国のために誰も死ぬことがない世界が実現した時です」…と呟かれてました

甲斐さんは「個人的なことや『今』を切り取って歌ったとしても
本当に良い曲は普遍的なものになる」と話されていたし
この某氏のご意見には賛同なさらないんじゃないかと…?

ただ…「ライブは生き物」という言葉はよく耳にしますし
甲斐さんも「2年前の歌を2年前と同じようには歌えない」とか
「ライブでは、少しくらい音がヨレていてもOK!」とおっしゃっていて
実際に「涙で声を詰まらせた」という音源を、そのままリリースなさったことも…

まあ、正確な音を聴きたかったら、オリジナルを聴けばいい訳で(笑)
奥さんも、基本的にはライブ音源を通勤の友にしてるんだけど
いかんせん「この頃の甲斐さんの声が好き♪」という
不治の病(笑)を持っているが故にジレンマに陥ることも少なくないらしい(苦笑)

奥さんは、佐藤さんが「(ユーミンの)揺らぐ声、あれが魅力なんです
ピッチも強弱も揺らいでいる
それが人間でしょう」…とツイートなさっているのを読んで
「揺らぎ」とは別の、若い頃の甲斐さんの声にしかない「何か」が
自分にとっては忘れ難いものなんだろうとナットク(笑)


そうそう!ナットクといえば、以前に吉見佑子さんが…
「デビューしてキャリアを重ねてくと、ヒット曲を歌うのがサービス気分になり
アーティストは歌わなくなることが多い
でも、10年も過ぎるとヒット曲の意味も理解できて、再び歌うことが特別になる

繰り返すのは楽しくない
でも、繰り返していける運命に感謝する時期も来る
どんな時も客席はヒット曲を待ってる」…と呟かれていたんですが
かつての甲斐バンドのセットリストや
当時の甲斐さんの言葉を思い浮かべて、大きく頷く奥さん(笑)

【裏切りの街角】はもちろん
【HERO】【安奈】【漂泊者】などを封印なさった際には
「俺たちの客はもうそんなレベルじゃないんだよ」とか
「ヒット曲をやらなくったって客は集まる」とおっしゃっていたのが

86年の解散を前に、その封印を解かれたり
ソロ1年目ではまたセトリから外されたり
KAIFIVEによるヒストリーライブを経て
期間限定の再結成で再び…といった変遷を辿られてます

まあ、要は甲斐さんが「歌いたい」かどうかなんでしょうけど(笑)
その中でも「時代に合わない」と外されるヒット曲もある訳だし
「久しぶりにライブに来た人」のために歌われたこともあったようだし
「ヒット曲」に対するお考えが変わられたのは確かじゃないかと…?

ある時から「財産」という表現をなさってますが
「いったん世に出したら、どう解釈しようと聴き手の勝手」という、ある種の覚悟に加え
それぞれの聴き手の中で、体験にまつわる曲になったり
メロディを耳にすると当時のことが思い浮かんだり

震災後に被災者の方が、ラジオ番組に【安奈】をリクエストされたのをお聴きになって
「この曲の歌詞の意味が変わった」と話されたり
…といった様々な形で「一人歩き」しているご自身の曲を
客観的にお聴きになれるようになったのかなあと…
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