令和3年10月23日(土)、今年も「旧玉名干拓施設(明丑・末広潮受堤防)」の草刈り清掃活動に総勢390名のうち当社西部支店(熊本市)から9名が参加しました。
旧玉名干拓施設は、126年前に築かれ、大正期及び昭和初期に発生した潮害後に、熊本県を中心として復旧、改造された海面干拓施設です。うち末広開(すえひろびらき)、明丑開(めいちゅうびらき)、明豊開(めいほうびらき)、大豊開(だいほうびらき)の総延長5.2kmにわたる大規模な干拓施設群が、国指定の重要文化財となっています。
干拓地としてわが国有数の面積を誇る有明干拓地の中で、近代を代表する大規模建造物として価値が高いものです。また、潮害を克服するために駆使された数々の技術は、大正期・昭和初期におけるわが国の干拓地建設技術を知る上で重要であると言われています。
今年は4カ所の潮受堤防のうち、末広開、明丑開の2カ所を清掃対象として、石垣周辺に生えた草木を取り除く作業をしました。鎌を片手に、石積み擁壁に生えた雑草を地道に刈りました。安全第一の基、普段出し惜しみしている脚力を生かして壁面をよじ登り、除草しました。
また、石垣周辺のゴミ収集も行い、参加されている方々とお話して、交流することができました。様々な活動が制限される状況ですが、清掃活動に参加でき清々しい気持ちになれる、素晴らしい機会に恵まれました。
ちなみに「菊池川流域 日本遺産」のサイトには、「旧玉名干拓施設」のドローン動画もありますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
by 西部支店