blog-cafe

マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

モテ期

2011-08-11 15:07:00 | Weblog





(蓮の花)


 近所に、田んぼの一面を使って蓮の花を育てている農家の方がいます。
花には背景というものが大事です。
池や沼の蓮になら西方浄土の神秘を感じることが出来ますが、田んぼの蓮にはあまり風情はありません。
でも近くで見られるのが嬉しくて、花盛りの時期になると、ついこの場所に足を運んでしまいます。

 咲いてる!咲いてる!
蓮の繁殖力はめざましく、今年もまた一段と子孫を増やしておりました。
食用ではなく観賞用の蓮の花。得も言われぬ妖しく美しい色合いです。
強烈な日差しの下で、田んぼの持ち主氏が草取りをしていました。


 私は携帯電話で写真を撮っていました。
私の存在に気がついた蓮男さん(はすお:田んぼの持ち主氏)、ゆっくりと私の側にやってきました。
あっ、無断撮影を咎められるのねと覚悟したら、突然無骨な顔と声で
これ、持ってけ!!
大きな蓮の蕾七本入りの花束を、私に向かって差し出したのです。

 戴いてよいのでしょうか? 私はドキドキしてしまいました。
だって悲しいかな、今まで男性から花束を貰った経験がない...
花束を戴くって、こんなに嬉しいものだったとは知りませんでした。
その蓮の花が↑です。仏壇に供えたら豪華なお盆の花となりました。

 それにしても女性の喜ばせ方を知っているテクニシャンの蓮男さん。
とうに80歳は越えていると思われますが、世の男性たちは蓮男さんを見習うべきです。 
 

 人生には、誰でも三度のモテ期(もててもてて困る時代)があると言われています。

「あ~ん、本当? 全然思い当たる節がないんだけれど。」
 
 どんな事柄にも例外というものはあるのです。
いくら過去をひもといても、該当する恋愛履歴を持たない人はいるでしょう。
常にモテ期で、華やかな時代を面白可笑しく生き抜いてきた人もいることでしょう。
しかしこの麗しい季節、いつまでも続く訳ではありません。
40代の半ば頃には、たいていはストップしてしまうのです。
でももしかしたら私、今頃ついにモテ期がやってきたかもしれません
 
 秘密を打ち明ければ...蓮男さんばかりではないのです。

 瓦斯男(がすお)さんもお土産を持って、最近よく我が家にやってきます。
ガス器具を買ったのはもう半年も前、普通なら訪問する義務はないと思われます。
「マダムのガス台が心配で心配で...」
我が家のガス台は不良品なのでしょうか?
瓦斯男さん、あんまり来られると、私、本当に心配になってしまう...


 屋根男さんもかなりしつこくやってきます。
「マダムにだけの特別価格で美しく塗り替えてあげますよ。」

 得練技(えねるぎ)さんも然りです。
「マダムの家を太陽光パネルのモデルケースにさせてください!」
あの人もこの人も次々にやってきて、私への一方的な興味と関心と熱情を訴えてくるのです。

 もてない友人には
「もてない女が急にもて始めたらもてもて詐欺を疑おう!」 
と注意されましたけども。
ああ、早くモテ期を脱出したい....