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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

田舎館村

2011-08-23 12:30:00 | Weblog
 車をエコカーに買い換えました。
ガソリン1リットルで30キロ走るとの呼び声高い車です。
もちろん車を取り巻く諸々の条件や環境に左右されますが、はたして信用出来る数字なのでしょうか?

 噂が嘘であるか真であるか確かめるべく、暇があればあちこちと遠出をしています。
でもいまだに納得いく答が出てきません。
一昨日は『嶽きび』を求めて青森県まで出かけてきました。


             

                 『岩木山』

「♪お岩木山のてっぺんを 綿みてえな白い雲が ポッカリポッカリ流れてゆき♪」

 美空ひばりの『リンゴ追分』の台詞の冒頭に出てくるお山が岩木山です。
嶽きびはこの山の麓で売っています。甘味の強いとても美味しいとうもろこしです。

 この写真でははっきりしませんが、山頂は三つの峰(鳥海山・岩木山・巌鬼山)に分かれています。
先月私は、写真左側の鳥海山に登りました。
いつもの如くオットーには「お前一人で行ってこい!」と途中で突き放されたので、たった一人でてっぺんまで頑張って登りました。
標高1,625m、さすがに爽やかな達成感が・・・とは言っても八合目まで車で行けますし、さらに九合目までリフトが出ています。
その後鳥海山までは徒歩10分という超楽々コースでした。

 嶽きびを買って盛岡に向けて南下していた途中、田舎には似つかわしくないど派手なお城を発見しました。
なおかつ村の名前が田舎だぜ村田舎館村
この田園風景の中ではあまりにベタな名前で、冗談ではないだろうかと目を疑った我らです。


              


 田舎館村役場庁舎です。天守閣や大手門もあります。
日本人はお城のある風景が大好き、こんな夢のある建物が日々の暮らしに直結する役場庁舎なら、村民の皆さんは楽しくて仕方ないと思います。
おそらく村長さんは、天守閣から民の日々の暮らしを観察していることでしょう。

 そして私が何よりも驚いたのは・・・やはり田舎館村という村の名前です。

 田舎という言葉は、古代から中央の対極の言葉として格差を意味する言葉として使われてきました。
人を卑下するときにも「田舎者」と言う言葉を使いますが、こちらも悪意が感じられます。
長い間田舎は、田舎であるという理由だけで馬鹿にされ続けてきたのです。

 しかし田舎館村の人たちは、偏見や差別には屈することはなかったのでしょう。
日本中どこを探しても、自分たちの村を堂々と『田舎村』と名付けている村は存在しません。
田舎だから田舎館村なのだと、開き直って暮らす姿勢がなんとも気持ちよいです。

 地方が元気を失っています。
田舎にとって今、画期的な地域興しの実現が最緊急重要課題となっています。
私は田舎館村のことを何も知りませんでした。
でもこの村に到着した時に、どうしても車から降りて歩いてみたくなりました。
村に漂う人を惹きつける温かい力・・・このような力が地域の再生のために必要なのではないかと思います。
 
 田舎館村は道の駅もアイディア豊富で賑わっていました。
そしてこの日は、田んぼアートがちょうど見頃でした。
天守閣からアートを見学した気分は、まるでお殿様のようでした。








      『竹取物語』