盛夏が過ぎ勢いがなくなってきた花壇だが、コリウスだけはどんどん大きく美しく葉を広げながら成長している。
コリウスは葉色や模様がカラフルなシソ科の観葉植物。
庭の一隅にまとめて植えておくと、華やかでポップな雰囲気になる。
花がら摘みなどの面倒な作業をする必要が全くないし、観賞時季が春から晩秋までと長期間にわたるところが気に入っている。
育ちすぎたインパチェンスを切り戻したら2週間で再生した。
さし芽にしておいた茎も簡単に根付いて発育中。
日陰用のガーディニングの花としても重宝するし、愛らしい花なのに雑草のように強い増殖力を持っている。
植物の力は驚異的だ。
近所の道路拡張工事現場でちょっと面白い花を発見。
工事現場でよく見られるこの機材はカラーコーンとか三角コーンと言うもので、危険防止のためのサインの役目をする道具だ。
で......そのカラーコーンの上部に、さりげなくアレンジしてあるチューリップの造花に注目していただきたい。
この工事現場で使用している全カラーコーンにチューリップが飾ってあって、その数、最初は5・60個はあっただろう。
「あった」と過去形なのは、誰かが悪戯して持ち去ってしまうせいか、日に日に数が減ってきているから。
2・3週間前に見たときは、道路の両脇のカラーコーンにずらっとチューリップが咲き誇って並んでいたのだが.......
正直言ってさほど美しくも可愛らしくもなく、特に目を奪われるほどのこともなく、このチューリップの存在価値をどこに見いだしたらよいのか悩んだ私。
はたして誰がどのような目的で、この光景を演出したのだろう?
お盆だから?
ここで事故で亡くなった人がいて、その人への供花のためか?
歩行者やドライバーを和ませるためのサービスか?
工事が予定通り進まないのでお詫びの気持ちか?
殺伐とした現場で稼ぐ労働者たちの癒しのためか?
いや、ただ単に「ナニコレ珍百景」狙いかもしれないが.....
ある日突然手品のように花が咲いた工事現場。
おそらく工事関係者の会心のアイディアだとは思うのだが、あまり目立たないし、埃をかぶってだんだん薄汚くなってきたし.......
残念ながら人々の噂にもなっていない。
(注)花泥棒は止めましょう