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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

メモリアルキルト

2008-01-29 10:45:00 | 手仕事
                

 母の形見の着物で作った『メモリアルキルト』です。
母の死後、荷物を整理していたら大量の着物が出てきました。
義姉たちと義妹が1枚ずつ持ち帰り、残りは全部私がもらいました。
しかし私は、着物を着用する趣味はありません。
これから先も絶対にないと断言できます。

 そこで......全く惜しげもなく鋏を入れてキルトにしました。
あの世の母が、絶叫して嘆く様子が目に浮かびます。
着物が大好きな姑からも大変叱られました。
しかし箪笥の肥やしにするよりは、『メモリアルキルト』にして母を偲ぶ方が、活きた利用法になるのではないでしょうか。
20枚のパターンの中には、私の小学校の参観日に着てきた着物や、母が自ら染め上げた着物もあり、思い出す度に懐かしくなります。

 
               

 これは浴衣や普段着の着物地を利用して作りました。
カップボードの中でにぎやかに並んだコーヒーカップを眺めていると、お祭りやお正月での家族との思い出がよみがえり、ヒーリング効果絶大です。
もし箪笥の肥やしにしていれば、母の着物は出番を失い、思い出すらもいつか色褪せてしまうのではないでしょうか。

                 

舅のネクタイをほどいて作ったクッションです。
姑が舅の大量のネクタイの始末に困っていたので、茶系と紺系の2個のクッションを作ってプレゼントしました。
長い間愛用してきたのですり切れていますが、姑亡き後、捨てるのは忍びがたく我が家に持ち帰りました。
どのネクタイにも記憶が染みついていて、生真面目な舅の背広姿や、優しい笑顔が浮かんできます。

 故人の愛用してきた品物を身近に置くということは、常に故人の存在を意識させられるということです。
故人との関係が良好であれば至福のひとときにつながりますが、故人との関係が悪ければ絶対御免の行為であり、思い出す度に悔しさで涙を流すことにもなりかねません。
良き関係を築き上げることに努力・我慢してくれた我が舅・姑に、あらためて感謝しなければなりません。

 姑の着物は、義妹たちがたくさん持ち帰ってくれました。
親孝行な彼女たちは、母親を思い出しながら機会あるごとに身につけてくれることでしょう。
私は、姑が一番嫌がる方法を思い出のよすがとすることにいたします。

 さて、どんなメモリアルグッズを作ることにしようかな。





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10 コメント

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参考にします ()
2008-01-29 16:27:24
nihaoさん、すてきですね。
亡き人たちをいつも思い出すことができますね。
どうせ着ないのなら着物だって箪笥の中より外のほうが大好きですよ。
ネクタイのクッションは参考になります。
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澪さんへ (nihao)
2008-01-29 19:52:50
澪さん、ありがとうございます。
大切にしていた着物に鋏をいれたことを気にしていましたが、確かに着物も箪笥の外のほうが好きですよね。
ネクタイのクッションは、ただほどいて縫うだけですから簡単です。
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Unknown (京こまめ)
2008-01-29 20:19:03
こんばんは
着物のメモリアルキルトすてきですね。
大きさはどれくらいでしょう。
私の亡き母の着物がやはりタンスの
肥やし状態になっています。
そういう形で残せたらきっと
ステキだろうと思いました。
でも、なかなかイイデザインが
思い浮かばないんですよね。
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Unknown (風の又三郎)
2008-01-30 00:06:16
ネクタイをほどいて作ったクッションは斬新ですねぇ~(^^)色目が良いし素敵なコンビネーションですよ

週末に何気にテレビを見ていたら
ゲストが「12色のクレヨンはひとつひとつが輝いてます」みたいな発言をして、それに対してホストの一人が「単体でもきれいな色だと思いますが12色全部が集まると、これはまた違った意味でひとつひとつの色が輝きます」

と言ってましたが、まさに、このネクタイはおそらくひとつひとつではもしかしたらダサい色かもしれませんがそれぞれが相手の色を引き立てていますね
ヤフオクに出したら高値がつくと思いますが売るものではありませんね。眺めて故人をしのぶにはクッションというグッズのカラーコーディネイトがまた絶妙です
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こまめさんへ (nihao)
2008-01-30 08:14:15
こまめさんもお母様の着物持っていらっしゃるんですね。
着物って、ちょっと扱いに悩む遺品ですね。
このキルトの大きさは90㎝×65㎝です。そんなに大きくはありません。
3種類のパターンを使って、変化を持たせたのがよかったかなと思っています。
紫の布地は、実は風呂敷なんですよ。
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又三郎さんへ (nihao)
2008-01-30 08:31:43
ヤフオクかぁ。考えたことなかった。
よく子どもから
「お母さん、不要品は捨てる前にまずヤフオクへ!」
と言われていますが、いまひとつぴんとこなくて。

ネクタイは、男性にとっては勤労の歴史を物語るものですね。
きっと一本一本に、いろいろな思い出が詰まっていることでしょう。
又三郎さんも、ネクタイは捨てずに取っておいた方がいいですよ。
勝負ネクタイとか、彼女から貰った秘密のネクタイとかありませんか?
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Unknown (HUZU)
2008-01-30 23:50:02
本当にグッドアイデア・・・思い出の品々は目に付くところにあるから何時でも語れるのですね。見えないところに置いてては只の物でしかありません。
とくにネクタイのクッションはすごくいい!着物のパッチワークもいいわね。只、私にはまだ着物にはさみを入れる勇気がないわ。でも結局はしまったままにお披露目のないままで終わっているのですものね。
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すご!! (ギズモ。)
2008-01-31 10:13:04
ワタシは
自慢じゃないけど
お裁縫ダメ、苦手、下手○ソ、手芸のシュの字もたしなまない

(その昔、結婚祝いに裁縫箱とクローバーの編み針セットをくれた、友人のY子!!ごめん!!いまだに新品のままダ

nihaoさんのネズミといい帽子といい
・・・もしかして、その道のプロ?
ご尊敬申し上げ奉りまする
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HUZUさんへ (nihao)
2008-01-31 10:50:30
アイディアをいろいろ駆使するのは楽しいことですね。
昔は、アイディアが浮かんだら即実行でしたが、最近は行動に移るまで長い時間がかかります。
ネクタイのクッションは、超簡単作でご披露するのは恥ずかしかったのですが、誉められると夫にも作ってあげたくなる。
生きているうちに作ってあげなくては.......。
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ギズモ。さんへ (nihao)
2008-01-31 11:01:41
私もその昔は、父母を嘆かせるほど不器用でした。
家庭科の被服教材は、仕上げて提出した記憶がありません。
でも長い主婦生活の中で、周囲から影響と刺激を受けてチャレンジして、やっとここまでたどり着きました。
な~んだ、簡単じゃん!というのが正直な感想。
ギズモ。さんも、友人Y子さんからの裁縫箱の封印を解き放ってあげましょう!
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