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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

遠野物語

2008-08-29 14:50:03 | 読書
 『秋のシリーズ』第二弾 読書の秋!
数日前、ブックオフに出かけて仕入れてきた10冊。


            

 1冊105円なので1050円。定価で買うと18,643円もする。
TUTAYAのポイント350円利用したので合計700円の支出。
好みの作家・読みたい本というよりも本の厚さを重視して選ぶ。

 目玉商品は、何と言っても高村薫の『晴子情歌』
早く手に入れたくてたまらなかった作品。
しかし.....上巻しかなかった。これがブックオフの最大の欠点である。
さて、下巻を安く手に入れるのはどうしたらよいものだろうか?

 瀬名秀明『あしたのロボット』もみつけた。
私は、この『パラサイト・イブ』の作者瀬名秀明の作品が大好き。
理系専門用語満載の作品ばかりだが、透徹した美しい文章に惹かれる。
瀬名氏は現在、東北大学工学部の特任教授に就任しているらしい。

 日中はだらしない姿勢でミステリーを読み耽るが、秋の夜長に伴い、私の読書傾向にもちょっとだけ変化の兆しが.....。
最近の睡眠前の一冊は、かの名作柳田国男著『遠野物語』
舅の本棚にあったので抜き取ってきたのだが、几帳面な舅らしく背表紙に(59・7・8)と日付と蔵書印が押してあった。

 今まで何度も遠野に行った。夫の単身赴任地でもあった。
しかし漫画『遠野物語』しか読んだことのない私は、遠野の空気や風景に触れても何の感慨を得ることもなかった。
遠野の真髄を学ぼうとしてこなかった結果であることは明らかで、『遠野物語』を読破することは私の長年の課題だった。
これが案に相違して面白い。
岩手で歳を重ねてきた成果が出ているのかすんなり頭に入っていく。
難解な作品では?という心配が杞憂であったことが嬉しい。
全部で299話。ゆっくり読んでいこう。

                

 遠野の土淵近辺にあったバス停。
遠野を歩くとこのようなユニークな光景に度々出会う。
民話の里を想起させる遠野の街づくりなのである。
柳田国男は、馬に乗ってこの辺りまで民話の蒐集にやってきている筈だ。
秋の夜、イメージを膨らませながら読むとなお楽しい『遠野物語』



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すずめさんへ (nihao)
2008-08-30 15:55:21
畑仕事にも慣れ、余裕ができるようになってよかったですね。
すべてを収穫するまでは、もう少し時間がかかりますね。
力仕事は疲れます。
力仕事をしていない私も、なぜか疲れていますけれど.......。
これから冬に向かって手仕事や読書には最適の季節。
すずめさんのお仕事が楽しみです。

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読書 (すずめ)
2008-08-30 11:13:53
読書の秋ですね。
畑をやり始めた頃は、夜になると疲れていねむりばかりしてました。
最近はそんなに気負わずに出来るようになりまして・・・
夜、本をめくる時間も出てきました。
好きな小説が読みたくなりました。

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HUZUさんへ (nihao)
2008-08-29 22:19:39
私も、なんか難しいのではないかと思って読まなかったのですが、全然難しくない!
知っている話もたくさんあるので面白いですよ。
読めばきっと、遠野に別の光が当たって輝く地になるかも。
私は何度も行っているのに、全然興味を持たなかったことを後悔しています。
読んで損は絶対しない!
手元に置いて、時々ページを開くだけでもいいと思いますよ。
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こまめさんへ (nihao)
2008-08-29 22:08:08
『遠野物語』は、確かにこまめさんの好きそうな感じです。
座敷わらしが出てくるし、やまんばも出てくるし、河童もでてくるし.....。
とにかく不思議現象満載。
短いお話が多いので読みやすいですよ。

遠野は四方を山に囲まれていて冬は雪が深く、民話が生まれるのにはピッタリの場所です。
暮らしの中で語り継いできたことも素晴らしいことですね。
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Unknown (HUZU)
2008-08-29 21:55:29
秋の夜長に読書を勤しむnihaoさん、こちらはボーっと考えことに耽るHUZUです。最近は読書に縁遠くなってしまっているので、本はお飾りになってます。
短編なら読めそうですが、どうも中途半端にしてしまいそうで・・岩手に住んでいるのならやはり読んだ方がいいのでしょうね。
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Unknown (京こまめ)
2008-08-29 21:02:31
秋の夜はやっぱり読書ですね。
遠野物語、私好きかも。不思議な世界にどっぷり浸かってみたい。短編集でしょうか。楽しめますね。
このバス停、中からぞくぞくと妖怪が出てきそうですね。山があるところって伝説が盛りだくさん。大切に大切に語り継がれていくんでしょうね。
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うららさんへ (nihao)
2008-08-29 17:16:35
遠野は憧れの地として知られていますが『遠野物語』を読むと読まないとでは、受ける感動の質が違うかもしれません。
>いまなら読み通せそうな気がします
その通りだと思います。
年齢や経験の積み重ねが必要な本ってありますね。

『晴子情歌』は今までとは違う高村作品ということで、期待したいようなしたくないような気持ちでしたが.......。
従来の高村作品が好きなんですものね。
でも期待して読むことにします。

『運命の絆』はベニージョーダン。
ロマンス・ノベルかも?
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遠野は (うらら)
2008-08-29 16:13:58
一度は行ってみたい場所のひとつです
「遠野物語」は私も手にしただけ。読破には至りませんでした。
多分、若すぎたのでしょう。
いまなら読み通せそうな気がします

「春子情歌」は図書館で借りて読みましたが、高村作品としては私にはチョットでした
いちばん右の「運命の絆」ってどなたの作品でしょうかお教え下さいませ

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