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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

ヒラメかカレイか?

2008-06-26 12:15:11 | グルメ
 秋田港に釣りに出かけた夫から、意気揚々と電話がかかってきた。
「ひらめときすを釣ったぞ!今から帰る。」
大漁の口ぶりだ。

 すごい!ひらめだってさ。
でかした!でかした!今夜はひらめのお刺身だ。
しかしあのような形状の魚、どうやって三枚おろしにするんだろう?
以前一度だけ姑から教わったことがあるのを思い出し、包丁を持ってイメージトレーニングにいそしみながら夫の帰りを待っていた。

               

 大皿に盛ったひらめ.......いや、実は小皿。
写真だけでは到底本来の大きさは分からないだろう。
そこで皿の下にマッチ棒を置いてみた。リアルな描写となった。
夫は、言葉足らず、いやほら吹き、いやとんでもない詐欺師である。
しかもこれはひらめではなくカレイではないだろうか?

 今は亡き舅も釣りが大好きだった。
姑の作った大きなおにぎりをひとつだけ持って渓流に入り、日がな一日釣り糸を垂れていたが大漁の記憶がまったくない。
しかし舅は、毎日釣りが出来る人生を心から楽しみ感謝して生きていた。
最近夫のしぐさや表情が、舅にそっくりになってきた。
おそらく夫も、生涯大漁には無縁の太公望の余生を送ることになるに違いない。

 夫は今回も気のいい【岸壁の男たち】のお世話になってきた。

「ちょっと、助手さんはどうして連れてこなかったのよ?
あんたは助手さんとのペアでやっと半人前なのよ!」

 と言われ続けてくさっていたが、帰り支度を始めたらまたもや......

               

 「ひとりで待っている助手さんが可哀想だから上げるわ!」

 30㎝もあるスズキの幼魚セイゴを4匹も戴いてきた。
写真下は夫の釣り上げたきすとひらめ(いや、カレイ?)
同じ場所、同じ道具を使って釣りをしているのにこの違いは一体どこにあるのだろう?
今はどんな魚を戴いても涙が出るほど嬉しいが、いつまでも情けをかけてもらっているだけでは夫の面目が立たないし心苦しい。
こんな大きな魚を釣り上げる時の感触を、夫にもぜひ味わってもらいたい。
私も助手として本格的な勉強をするべきだろうか?

              

 セイゴは、茄子とトマトを合わせて焼いた『マヨネーズグラタン』と『刺身』になった。
美味であったのは言うまでもない。