二つの空気が接する地点に停滞前線が形成されているが、韓国の北側に位置する気圧能がブロックの役割を果たし、当分このような気圧が韓国周辺で支配的になるとみられる」と明らかにした。

2021-08-21 06:41:19 | 温暖化現象が原因、脱炭素目指して

日本・中国を襲った「秋の梅雨」、来週には韓国に影響

登録:2021-08-20 09:18 修正:2021-08-20 11:41
 
14日未明、中国南部に500ミリ 
九州はここ1週間で1000ミリ 
低気圧と停滞前線の二つにより豪雨 
同様の気圧が韓国で形成 
「来週いっぱいは雨、強度は流動的」
 
 
今月12日、中国湖北省随州市の洪水被害地域で救命胴衣を着た武装警察官が住民をボートに乗せて救助している(左)。14日、大雨で浸水した福岡県西部の久留米通りで消防隊員が孤立した住民たちをボートに乗せて避難させている(右)/聯合ニュース

 日本と中国南部を襲った「秋の梅雨」が、今週末から来週いっぱいは韓国にも影響を与えるものとみられる。雨がどれほど激しく、また多く降るかは気圧の変動によって変わる可能性があり、関心と注意が必要だ。

 気象庁のウ・ジンギュ予報分析官は19日、定例の予報ブリーフィングで「韓国の東側には北太平洋高気圧が位置し、熱く湿った空気を北側に押し上げ、西側ではチベット高気圧が冷たく乾燥した空気を南側に引き下ろしている。二つの空気が接する地点に停滞前線が形成されているが、韓国の北側に位置する気圧能がブロックの役割を果たし、当分このような気圧が韓国周辺で支配的になるとみられる」と明らかにした。

 日本の場合、南の北太平洋高気圧と北のオホーツク海高気圧がぶつかって生じた停滞前線の影響で、今月11~17日の1週間、九州地方を中心に1000ミリを超える大雨が降った。また、中国ではチベット高気圧と北太平洋高気圧の間に形成された停滞前線が一つの地域に長くとどまって豪雨を降らせた。湖北省随州市では12日、午前4~7時の3時間で373.3ミリが降るなど、500ミリを超える雨で大きな水害が発生した。

 ウ・ジンギュ予報分析官は「中国と日本の降水パターンが韓国に集まってきている状況。南では停滞前線が北上し韓国の済州と南部に影響を与え、北では乾燥した空気が強く南下し山東半島で中規模の低気圧が発達し、中部地方を中心に影響を与えるものと予想される」と説明した。

 
 
大雨警報が出されゲリラ集中豪雨が降った今月18日未明、江原道江陵市で若者たちが浸水した車を押している/聯合ニュース

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19~20日、東海岸に大雨、各地で夕立

 19日から20日までは、北側から下ってくる乾燥した冷たい空気による大気の不安定により全国各地でにわか雨が強く降るところがあると気象庁は予想した。19日には京畿道南部と忠清道南部地方、済州道に5~60ミリ、ソウル、江原道嶺西(ヨンソ)南部に5~20ミリのにわか雨が降り、20日には東海岸を除く中部地方と全羅北道東部、慶尚道内陸に5~50ミリのにわか雨が予想される。

 また、江原道嶺東(ヨンドン)と嶺南(ヨンナム)の海岸には東風の影響で19日から20日にかけて大雨が降ると予報された。気象庁は「江原道の嶺東中南部や慶尚北道北部の東海岸、慶尚北道の北東山地などに、19日昼から雷を伴った時間当たり50ミリ以上の非常に強い雨が降る」と発表した。20日未明まで、江原道嶺東中南部と慶尚北道北部の東海岸、慶尚北道の北東山地には50~100ミリ(多い所で150ミリ以上)、江原道嶺東北部、慶尚北道の東海岸では30~80ミリ、慶尚道の南海岸と鬱陵島・独島では10~60ミリの雨が予想されている。

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21日から来週末まで「秋の梅雨」

 21日からは、中国の山東半島南方に北東進する低気圧の影響で、早朝に済州と南海岸で始まった雨が昼には全国の大半の地域に拡大するものとみられる。この雨は中部と全羅北道では22日まで続くが、南部地方は来週いっぱい雨が降ると気象庁は予報した。

 低気圧の影響で雨が降る中部地方と全羅北道は、低気圧が抜けると小康状態を見せ、次の低気圧が近づくと再び雨が降るパターンが繰り返されるものと予想される。しかし、停滞前線の影響を受ける済州と南部地方は、1週間ずっと雨が降り続くと気象庁は見ている。

 ウ・ジンギュ予報分析官は、「低気圧性の降水と停滞前線上の低気圧の渦による降水が重なる可能性のある忠清道と全羅北道地域は、変動性が非常に大きい。予報モデルの予測にも大きな差がある上、低気圧がどこを通過するか分からないため、現在としては豪雨が集中する地域を特定するのは難しい」と説明した。ウ分析官は「現在の気圧パターンから見ると、危険な気象が発達する可能性が高い。予報の時点が1~2日の短期で入ってくればより正確な情報を提供できるため、来週には随時気象情報を確認する必要がある」と付け加えた。

 気象庁は、しばらくは雨が降ったり曇ったりで昼の気温は30度を超えず、朝夕は涼しい天気が続くものと予想している。

イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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