旧韓末と日帝強占期(日本による植民地時代)に作られた太極旗(韓国の国旗)と光復軍の遺物など、抗日独立運動史の遺産の多くが、国家宝物と近代文化財になる。

2021-08-15 13:47:27 | 韓国文化

最古の太極旗や金九署名文太極旗、国家宝物になる

登録:2021-08-14 07:15 修正:2021-08-14 09:20
 
文化財庁、旧韓末・日帝強占期に作った太極旗3件の指定を予告
 
 
    現存する最古の太極旗であるデニー太極旗=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 旧韓末と日帝強占期(日本による植民地時代)に作られた太極旗(韓国の国旗)と光復軍の遺物など、抗日独立運動史の遺産の多くが、国家宝物と近代文化財になる。

 文化財庁は12日に開かれた文化財委員会の動産分科会の決定により、現在残っている最古の太極旗である1880年代の「デニー太極旗」や1919年に製作されたと推定される「ソウル津寛寺太極旗」、1941年の愛国志士白凡・金九(キム・グ)が独立の意志を込めた文を書いた「金九署名文太極旗」を国家宝物に指定予告したと発表した。

 また、1940年9月17日に中国重慶で開かれた韓国光復軍総司令部成立典礼式の「署名文」と「祝賀文」、光復軍機関紙「光復」、光復軍訓練教材「政訓大綱」、「金佐鎮(キム・ザジン)将軍社会葬略歴書」を近代文化財に登録予告した。

 「デニー太極旗」は1886~1891年に朝鮮政府の外交・内部顧問を務めた米国外交官オーウェン・ニッカーソン・デニー(1838~1900)が1891年1月に帰国した際に持ち帰ったが、1981年に子孫が韓国に寄贈し、現在、国立中央博物館が所蔵している。縦182.5センチ、横262センチで、現在韓国に伝わる旧太極旗の中で最も大きい。デニーが朝鮮に滞在した最後の年である1890年が製作下限年度に推定されるが、現在実物で残っている最古の太極旗であるため、史料としての価値が大きい。文化財庁側は「1882年に国旗を制定し独立国であることを世界に知らせようとした朝鮮政府の外交的努力を証明する遺物であり、日帝強占期における独立の熱望の象徴となった太極旗の起源を見せてくれるという点と、国内に現存する最古のもので、大型の太極旗であるという点などから、歴史的意義が非常に高く宝物に指定する事由が十分だ」と説明した。

 
 
        金九署名文太極旗=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 「金九署名文太極旗」は縦44.3センチ、横62センチの小さな太極旗だ。1941年3月16日、大韓民国臨時政府国務委員会の金九主席が、独立の意志を込めた墨書の文143字を書き、現地に伝道師として来ていたベルギーの神父シャルル・メウスに渡した遺物だ。米国に渡ったメウス神父は、独立志士安昌浩(アン・チャンホ)の妻イ・ヘリョンに太極旗を渡し、これを子孫が保管して「安昌浩遺品」の一つとして1985年に独立記念館に寄贈した。19世紀~20世紀初めに製作された太極旗の中で正確な製作時期と伝来経緯が知られた唯一の遺物であり、1942年6月に臨時政府が製作規定を統一する直前に製作され、太極旗の変遷過程を知る上で貴重な情報を提供する資料として評価されている。

 
 
     ソウル津寛寺で発見された太極旗=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 「津寛寺太極旗」は、2009年5月にソウル恩平区(ウンピョング)の津寛寺七星閣内の壁を解体・復元する過程で発見された。国内のお寺で初めて発見された日帝強占領期の太極旗で、仏教のお寺が独立運動の背後で主要拠点の役割を果たしたという事実を示している。日の丸の上に太極旗を描いた唯一かつ最古の事例という点で象徴的な意味合いが大きい遺物に挙げられる。

 文化財庁は指定予告された3件の太極旗について、30日間の予告期間中に各界の意見を聞き、文化財委員会の審議を経て宝物として最終確定する予定だ。このほか、今年6月に近代文化財への登録が予告されていた「徐潤福(ソ・ユンボク)第51回ボストンマラソン大会優勝メダル」と「空軍士官学校第1期卒業生初出場署名文太極旗」は、この日文化財登録が確定した。

ノ・ヒョンソク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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アンソニー・ファウチ所長は12日(現地時間)、いつかはあらゆる人が新型コロナウイルスワクチンのブースターショット(追加接種)を受けなければならないだろうと述べた。

2021-08-15 06:45:44 | コロナ対策:国民の命を守れ!

米感染症研究所長「今すぐではないが…

いつかは誰もがブースターショット受けるべき」

登録:2021-08-14 03:22 修正:2021-08-14 11:19
 
「免疫システムの損傷者を除いて、今すぐではない」
 
 
                米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長/AP・聯合ニュース

 米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は12日(現地時間)、いつかはあらゆる人が新型コロナウイルスワクチンのブースターショット(追加接種)を受けなければならないだろうと述べた。

 ファウチ所長はこの日、米3大ネットワークのひとつのCBSのインタビューに応じ、「すでに私たちは、時間が経つにつれ、ある領域では(ワクチンの持続性の)減少の兆しを見始めている」として、このように述べた。しかし同氏は「免疫システムが損傷した人を除いては、今すぐブースターショットを受ける必要があるとは感じない」とも述べた。

 これについて米保健当局は、コロナに対して脆弱な階層優先で、ファイザーとモデルナのワクチンの3次接種を近く承認する予定だ。疾病予防管理センター(CDC)諮問委員会は13日に会議を開き、免疫システムの損傷者に対するブースターショットについて議論する。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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