韓国防疫当局は、空気中に漂う小さな飛沫による感染を予防するためには、頻繁に換気し、密閉された空間への訪問を控えることが重要だと強調した。

2020-07-09 09:53:48 | 韓国文化
WHO「新型コロナの空気感染の可能性示す証拠認める」
登録:2020-07-09 04:11 修正:2020-07-09 07:02


「混雑した地域での感染の可能性は排除できず」 
チョン本部長「換気・マスク着用など 
従来の生活防疫守則は依然として有効」

      

今月8日午前、光州東区大義洞の考試塾密集街で防疫車が消毒薬を散布している。近くにある光州考試塾では最近、多数の受講生が新型コロナに感染したことが確認された//ハンギョレ新聞社

 世界保健機関(WHO)が7日(現地時間)、空気を通じた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染の可能性を示す証拠があることを認めると発表した。韓国防疫当局は、空気中に漂う小さな飛沫による感染を予防するためには、頻繁に換気し、密閉された空間への訪問を控えることが重要だと強調した。

 WHOのベネデッタ・アレグランチ感染予防統制局長は、この日開かれた画像メディアブリーフィングで「まだ確定的なものではない」としながらも「公共の場所、特に混雑して換気の悪い環境での空気感染の可能性は排除できない」と述べたと、ロイター通信などが報道した。WHOのこのような立場表明は、世界32カ国の科学者239人が前日送った公開書簡で、「空気中に漂う新型コロナウイルスが人体への感染を誘発する恐れがある」とし、予防守則の修正を求めた後に出たものだ。これまでWHOは、新型コロナウイルスの主な拡散経路は呼吸器から出る大きな飛沫だと主張してきた。

 咳をしたり鼻をかんだりすると、様々な大きさの飛沫が空気中に広がる。このうち5~10マイクロメートル(100万分の1メートル)より大きい飛沫は1~2メートル以内に落ちるが、これより小さい飛沫は空気中に漂うこともある。このように小さな飛沫をエアロゾルという。WHOがエアロゾルによる感染を認めれば、1~3メートル距離の維持を呼び掛ける予防指針も変更を迫られる。

 これに対しチョン・ウンギョン中央防疫対策本部長は8日、頻繁な換気と密閉された空間への訪問の最小化、マスクの着用など従来の生活防疫規則が「依然として有効で重要だ」と述べた。チョン本部長は「換気ができない密閉された空間に人々が密集し、マスク着用なしに密接接触をする場所では、大きな飛沫だけでなく小さな飛沫が狭い空間に長時間滞留し、呼吸器を通じて伝わる危険がある」とし「(科学者239人の)書簡も十分で効果的な換気と公共交通や公共建物の過密防止を(空気感染を避けるために)取るべき措置として要請しており、(国内の防疫守則と)変わらない」と説明した。

 一方、ソウル大学保健大学院のユ・ミョンスン教授チームが先月26~29日、全国の成人男女1000人を対象に行った調査で、回答者の86%がマスクを着用しており、66.3%が咳エチケットを守っていると答えた。周期的な消毒・換気を行っている人は38.9%にとどまった。一日でマスクをつけずに会話を交わした人は平均3.73人だった。
チェ・ハヤン記者、シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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ビーガン副長官を含む4人一行は全員陰性と判定されて6時間でソウルの土地を踏んだ。

2020-07-09 06:37:57 | アメリカの対応
「鉄桶防疫」握手を省略したビーガン副長官・康京和長官…
「大変重要な時期に訪問」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.08 12:07

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8日午前、ソウル外交部庁舎で康京和外交部長官に会ったスティーブン・ビーガン米国務副長官兼対北朝鮮特別代表が社会的距離の確保を実践するために1メートル程度離れた状態で記念撮影を行った。[写真 共同取材団]

       

スティーブン・ビーガン米国務副長官兼対北朝鮮特別代表が訪韓後初めての公式日程として8日午前、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官を表敬訪問した。

ビーガン副長官は「ここまで安全に来る過程で韓国政府が非常に協調的で細部事項を処理した」として「すべてのことが複雑になったが、韓国疾病管理本部は非常に立派に処理し、皆が元気にここにある」と話した。

康長官はビーガン副長官に「大変重要な時期に訪問してくださり感謝する」として「われわれは訪問団の安全のためにできる限りすべての措置を取った」と答えた。また「それでも追加的な検査を受けるなど努力したことに感謝の意を表わす」と話した。

前日午後3時ごろ、烏山(オサン)空軍基地に到着したビーガン副長官の一挙手一投足は「鉄桶防疫」の中で行われた。まず空港到着後に予定になかった新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の検査を進めた。韓国保健当局は隔離免除を許可したが、米国が規定を厳格に適用したという。ビーガン副長官を含む4人一行は全員陰性と判定されて6時間でソウルの土地を踏んだ。

外交部によると、米国務省はビーガン副長官の公式日程も厳格な防疫の中で進めることを希望したという。8日午前9時ごろ、ハリー・ハリス駐韓米国大使とともに外交部庁舎を訪れたビーガン副長官はマスクをつけたまま姿を表わした。康長官に会った席でも写真撮影のためにしばらくマスクを脱いだだけで、康長官と1メートル以上の距離を確保していた。

国務省側は韓国当局者にも訪韓期間中に「ビーガン副長官と6フィート(約1.8メートル)以上の距離を確保してほしい」と求めたという。取材陣も1~2人に最小化した。ハリス大使も握手の代わりに康長官と肘を突き合わせて「新型コロナのあいさつ」をすることで気持ちを表現した。

康長官への表敬訪問を終えたビーガン副長官は引き続き趙世暎(チョ・セヨン)1次官と第8回韓米外交次官戦略対話を進めた。米側ではビーガン副長官と アレックス・ ウォン国務省対北朝鮮特別副代表、ハリス大使など4人が参加した。

この席では膠着状態に陥った韓米防衛費分担金特別協定(SMA)交渉や米国が推進する主要7カ国(G7)の拡大、反中国経済ブロック構想である経済繁栄ネットワーク(Economic Prosperity Network)への参加などに対する意見交換があると予想される。

一方、この日午前「8.15民族自主大会推進委員会」など一部の市民団体は外交部庁舎の正門前でビーガン副長官の訪韓を糾弾する記者会見を行った。彼らは「南北関係の内政干渉の番人になった韓米ワーキンググループを解散して2018年シンガポール米朝首脳会談の合意事項を履行しなさい」と主張した。
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