どこ吹く風

旅のことを主に書く。

タシケント空港での出来事

2006年02月06日 07時47分09秒 | 旅-トルコ
 ウズベキスタンという国は、と書いたら何か知っている風に聞こえるが全く知らない国である。しかし往路の乗換で若干トラブルがあり、オーバーブッキングをしたのに職員はこれを利用してチャッカリ私服を肥やすという錬金術師まがいのヤカラがいる。

 今のご時世何処にでもいるからカッカとすることもないでしょう。そのウズベキスタン航空でまたトラブル発生、たいしたことは無いが次に乗る予定の機材が都合で遅れるとのこと。古ぼけた待合室で退屈なときを過ごす。社会主義体制から資本原理主義体制に移行して国がガタガタしているので事を起こすと碌なことは無いと思いジーっとしていた。

 しかし退屈なので散歩と称してロビーをうろつくとVIPルームがある、覗いていると女性職員が大声でなにやら喚く、たぶんそこに近づくなと言うているのだろう。前に写真を撮るなとも言われた、私が撮る写真よりもGoogle Earth の方がバッチリ写っているだろうに。

 遅くなって、肉体的には夜中、現地時間でも多分夜中だろう、その時間になって免税売店が開いた。時間つぶしに見る、そのときのウズベキスタンの酒購入に関しては初めの頃に書いた。

 待ちくたびれた頃登場案内があり、そこでも暫らく待ってバスに乗って飛行機の近くまで行く、外は雨が降っている。バス数台分の大勢の人なのでタラップを上るのも時間が掛かる、その間雨に打たれてしまった、しかし空港職員はちゃんと傘をさしている。人数分の傘が無いのだろうか、或いはそのようなサービスをする気遣いも無い人・会社・国なのだろうか。

 飛行機の窓から荷物の積み替え光景が見えた、幌無しのトラックでスーツケースや荷物を運んでいる。カバーくらいは掛ければいいのにと思う。
荷物はコンテナでなくバラ積みされているのだろう。これでは乗り換え便への対応がタイヘンだ。

 家に着いてスーツケースを開けたら中が湿っている、衣類に本、オミヤゲがびしょ濡れになっている。しまったーラクが漏れてしまったと壜を取り出す、しかし匂いがしないし酒の量も減っていない。

 ラクのキャップはしっかりしていない、買ってホテルに持ち帰った段階で匂いがしたので危ないのは手荷物にしていた。スーツケースにはしっかりした物だけを入れたのだ。しかし内部は濡れている。本は紙がくっ付いてページが捲れない。

 考えてみるに、タシケント空港でみた雨降りの中をシートカバー無しで荷物を運搬していた光景を思い出した。アレだ、我々の荷物もあのような扱いを受けたのだ。たまたま私のスーツケースの向きが雨が入りやすい方向で積まれていたのだ。
関空で気づけば文句も言えるがオキナワまで来てしまってからでは遅い。シャクだが泣き寝入りしかない。

 それからトルコで買った日本語の本や持って行ったガイドブックを一枚一枚捲りながらアイロンを掛けて乾かした。
旅から帰った最初の仕事でした。

写真はウズベキスタンの免税売店で買った酒です。
ウォッカの類で味は不味かろう、記念の為と思って買いました。
しかし予想に反して飲みやすく美味しい酒です。
もう半分しか残っていない。