以前にブログした心臓手術した友人のお見舞いに静岡まで行って来た。
静岡駅へは新幹線で行くが、那須塩原から東京間と殆ど同じくらいの時間で行ける。
生憎の雨模様で朝は富士山も見る事は出来なかった。
静岡駅に近ずくと、沢山の煙突からモクモクと水蒸気が立ち上っていた。 製紙工場なのだろう。
いよいよ静岡駅に到着だ。
それにしても、東北上越新幹線の座席と違って、東海道新幹線は背もたれが低いので電光掲示板も良く見える。
静岡駅に降りるのは初めてだが、沢山の人が降りた。
きっと大きな街なのだろう。
改札を出ると、目の前に大きなクリスマスツリーがあった。
もうクリスマスなんだね。私的には、今シーズン初めてのツリーだった。
駅ビル内もクリスマスムードになっていて、迷った末に中華屋で昼食にした。
麻婆定食。
四川料理屋だったので、山椒を大目に入れて頂いた。
おいしかった。
後から、焼きたての餃子も来た。 皮がパリッパリだ。
ご飯と、スープはおかわり自由だと云うので、スープをおかわりしたが、とても美味しいスープだった。
店員も、とても気が付く方々で、とても気持ちの良いお店だった。
駅ビルの西口を出ると、地下道への階段らしきものが見えたので、もしかして・・・・と降りて見た。
予想どおり、道路の下に地下街があって、これから向かう市立病院方向に向かっていたので、そこを行く事にした。
雨が降っていたので、傘をささずに濡れる事無く、ありがたい。
地下道も終点になり、ほぼ半分くらいまで来ている様だ。
これで、傘をさすしかないか・・・
と、地上に出たが、そこにもアーケード街になっていてまだまだ先まで傘をささずに行く事が出来た。
アーケード街が終わったところにデパートがあり、ここでも入り口ではクリスマスの飾りつけで、雪だるまに彩色をしていた。
刷毛で塗るんじゃなくてスプレーで彩色していた。
で、やっと私立病院に着いた。 意外と近かった。
目の前には、「ハートセンター」と大きな字が掲げてあった。
総合病院だけど、心臓には特化した技術のある病院なんだろう。
taniさんが一命を取り留める事が出来たのもうなずける。
玄関先には心臓友の会創立40周年とある。
歴史もある信頼の病院らしい。
友人の奥さんには昨夜電話をして、見舞に行く事を伝えたが本人には黙っている様にお願いしておいた。
病室について見たら、奥さんが居て本人はシャワーに行っていないと云ううので、待つ事にした。
いよいよ戻って来た。
私が居るんでビックリしていた。
電話では何時も話はしているが、最後に東京で会って酒を飲んだのは10年以上も前の事だ。
随分と痩せていたが、凄く元気そうで私も嬉しかった。
本当は今日にでも退院の話しもあったらしい。 手術からたったの13日だ。
心臓の手術ってそんなに回復が早いんだね。 先生の腕が良いのか。
でも、風邪をひいたのでもう少し居るらしい。
で、手術の痕を見せてくれた。
前回と今回の2回の手術の大きな痕が生々しく残っていて、大手術だったのだろうと思った。
咳き込んだり、体をねじったりすると、手術の痕が痛いらしいが、歩く事も普通にできる。
病院内を案内してくれた。
廊下の突き当たりからは、城跡の堀が見える。
天気が良ければ木々の紅葉も綺麗だろう。
11Fにはカフェもあり、眺めの良い窓際の席で二人で暫らく沢山の話しをした。
この風景の奥のあたりに勤めている会社が有って、天気が良ければ見えるらしい。
最初の時は勤め先で倒れたそうだが、近くにこんな良い病院があって本当に良かったね。
この病院が無かったら、助からなかっただろう。 運命とはそういうものなのだろう。
1時間半も長居してしまった。
そろそろ帰らねば。
奥さんがお土産を持たせてくれました。 ありがとうございます。
エレベータ前で、握手をして別れた。
帰り道で、あの彩色中だった絵が完成しているのに気が付いた。 早い物だね。
新幹線のホームに着くと、突然陽が差して来て青空が出て来た。
信じられない程の天気の回復ぶりに、taniさんの回復とダブって見えた。
新幹線が新富士を通過したあたりで、見えないと思っていた富士山もほんの少しだけ見る事が出来、しかも虹まで掛かって見えた。
自由席は混んでいて通路側だったので写真が撮れなかったは残念だったけど、本当にこんな事が起きるんだね。
あっという間に東京駅に着いて、何時もの東北新幹線のホームに着いた。
このホームから丸の内側のビル群を見ると、旅行気分から通勤モードに切り替わっていて、なぜか凄く落ち着く。
でも流石に、土曜日だけあってオフィスビルの明かりは疎らだね。
いつもの新幹線、いつもの座席に座って家路についた。
今日も、良い日だった。