呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

仙介 山廃純米

2019-12-08 | お酒
今回の一本は仙介





仙介 山廃純米です。
仙介は兵庫県の泉酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.izumisyuzou.co.jp/sensuke/

『せんかい』かと思ったら『せんすけ』なんですね。

開封
香りはほんの僅かです。
フルーティーな吟醸香ではなく、しっかりと醸した感の
ある香りがします。
色はほんのり黄色っぽさがある程度。

では頂きます。
一番強いのは酸味で瞬間的に鼻に抜けます。
鼻に抜ける酸味はツンツンした感じは無く抜けたあとの潔さは
大変良し。しつこさもありません。
甘さはほぼ感じられず、苦味もあるかどうかという程度。
後味にほんのりとした麹の香りを残す辛口のお酒ですね。

前回の御前酒は辛口かと思いきや柔らかい甘口。
今回は甘口かと思いきやサラリとした辛口でした。
うーむ、ラベル読みの精度が甘いですね。

読みははずれましたが味は当たりです。
山廃!と構えましたが尖った部分の少ないオールマイティーな
感じのお酒です。


初日のおつまみは定番の鳥のから揚げ。
ほうほう、お酒単体では控え目の味でしたが、から揚げを投入
すると主張が強くなり酸味が増したようです。
つまみを踏み台にのし上がるお酒ですね。とても良いです。

次いでキムチ鍋。
寒い冬は鍋ですね。そんな訳でキムチ鍋を投入。
むむむ。キムチ自体味が濃く強いおかずですがお酒が負けていません。
しっかりと主張してきます。
食事にピッタリなお酒です。


さて二日目
初日と然程変わらず。
ほんの少し酸味が和らぎ、後口に苦味を感じるようになった気がします。
それでもスッキリとキレの良い飲みやすい辛口は継続です。

二日目のつまみは季節はずれの冷奴。
暖かい室内でこたつに入っていたとしても出来れば湯豆腐の方が良いものです。
ふむ、昨日のから揚げとキムチ鍋には強く主張してきたお酒ですが、
冷奴の香る程度のかつおぶしには控え目です。

次いで焼き鳥をタレで。
濃いタレにはしっかりとした酸味と味を締める苦味が出てきます。
流石だ。

強い相手には強く、弱い相手には合わせるように弱くと立ち位置を計ってくる
お酒ですね。


ああ、このお酒何かに似てると思ったら日本盛のお酒が似た傾向です。
同じ兵庫のお酒だからですかね?
灘は硬水で辛口のお酒が多いという話を聞いた事がありますが、なるほど
こういう風味のお酒になるんですかね。

今回のお酒の味は万能感のあるバランスの良さで単体で良し、
食事と合わせても良しという当たりでした。
ちょっと豪勢な和食、洋食共に引き立ててくれそうなので年末用に良い
一本かもしれません。
コメント
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