本シリーズ最終回を迎えました。最後に合唱部の組織と運営(人的関係)について考えてみます。中高生の合唱部は、顧問(スポンサー)がいて成り立っています。そして、原則として生徒が顧問を選択することは出来ません。みなさんは顧問を大切にする部員であって下さい。そうすれば顧問の先生もみなさんのことを大切にしてくれるはずです。「顧問あっての部活、部員あっての部活」であり、どちらが欠けても成り立たないのが部活動です。良い部活動を展開するためには部員の自主性も大切ですが、顧問の存在を抜きにしてはありえないことです。とかく、慣れ親しんだ顧問の先生への思いやりとか、感謝の気持ちとかを忘れがちですが、「親しき仲にも礼儀あり」を忘れずに、よき関係を築いて下さい。
顧問の先生、そして部員から選ばれた部長や各パートリーダーなどが、どこの学校の部においても共通する役職で、その他の役職は部の規模や活動内容によってそれぞれ設けられているようです。日常の運営は、基本的には民主主義の原則に従って進められると思いますが、必ずしもそうではないこともあります。たとえば遠足の場所を決めるのであれば、最終的には多数決で決めても良いでしょう。しかし、音楽作りの面では、いつも民主的になどできません。時に、部員の意見を求めることはあっても最終的な決定権は指揮者にあります。したがって、合唱の練習においては指揮者あるいはパートリーダーが絶対権力者的な側面も持つ必要があります。そして、指揮者、パートリーダーを育てるのが部員なのです。たとえば、生徒指揮者がいて先生の代わりに練習をすることもあります。パート練習はパートリーダーが仕切ります。そのような場面では、指揮者やパートリーダーが気持ちよく任務を遂行できる環境を整えるのが部員一人ひとりの役目です。
特に、生徒が担当する場合、誰もが最初は不慣れでスムーズに指導は出来ません。そのようなリーダーを盛り立て、良いリーダーに成ってもらうことが良い活動、良い合唱に結びつくのです。したがって、リーダー選びは大変重要であるとも言えます。「適材適所」という言葉があります。誰でも出来るようなことと、そうではないことがあります。そのあたりを良く考えて人選することが大切です。そして、いずれみなさんが自らの適所を見出したならば、積極的に名乗りを上げる(立候補する)くらいの気概をもって日々活動されることを期待します。このように考えてくると、「良い合唱は、良い人間関係から生まれる」とも言えそうです。初心者のみなさん、「人の絆から生まれる音の絆」を大いに楽しんで下さい。
以上をもって本稿を閉じます。毎回多くの方々にご愛読いただきましたこと感謝申し上げます。読後の感想とかご意見をコメント欄を通してお寄せいただけると幸いです。今後の参考にさせていただきます。
顧問の先生、そして部員から選ばれた部長や各パートリーダーなどが、どこの学校の部においても共通する役職で、その他の役職は部の規模や活動内容によってそれぞれ設けられているようです。日常の運営は、基本的には民主主義の原則に従って進められると思いますが、必ずしもそうではないこともあります。たとえば遠足の場所を決めるのであれば、最終的には多数決で決めても良いでしょう。しかし、音楽作りの面では、いつも民主的になどできません。時に、部員の意見を求めることはあっても最終的な決定権は指揮者にあります。したがって、合唱の練習においては指揮者あるいはパートリーダーが絶対権力者的な側面も持つ必要があります。そして、指揮者、パートリーダーを育てるのが部員なのです。たとえば、生徒指揮者がいて先生の代わりに練習をすることもあります。パート練習はパートリーダーが仕切ります。そのような場面では、指揮者やパートリーダーが気持ちよく任務を遂行できる環境を整えるのが部員一人ひとりの役目です。
特に、生徒が担当する場合、誰もが最初は不慣れでスムーズに指導は出来ません。そのようなリーダーを盛り立て、良いリーダーに成ってもらうことが良い活動、良い合唱に結びつくのです。したがって、リーダー選びは大変重要であるとも言えます。「適材適所」という言葉があります。誰でも出来るようなことと、そうではないことがあります。そのあたりを良く考えて人選することが大切です。そして、いずれみなさんが自らの適所を見出したならば、積極的に名乗りを上げる(立候補する)くらいの気概をもって日々活動されることを期待します。このように考えてくると、「良い合唱は、良い人間関係から生まれる」とも言えそうです。初心者のみなさん、「人の絆から生まれる音の絆」を大いに楽しんで下さい。
以上をもって本稿を閉じます。毎回多くの方々にご愛読いただきましたこと感謝申し上げます。読後の感想とかご意見をコメント欄を通してお寄せいただけると幸いです。今後の参考にさせていただきます。