雑感その２

今シリーズの締めくくりが「じゅうもんめコンサート」という超一流の女声合唱であった。そして、たくさん聞いた若い人の合唱を思い起こしてみると、あらためて合唱の素晴しさ、難しさ等々が浮かんでくる。まず思うのは、全てにおいて自然であること、必然性があることの大切さである。聞く人の心に素直に、違和感を与えることなく訴える合唱が感動を呼ぶ。したがって、表現に無理があったり、不自然さがあってはいけないし、指導者はこの原点を見失ってはいけない。などと書くと何を今更と思う人も多いであろうが、意外や意外、原点を見失ったかと思われる演奏に出くわすこともある。

「自然で無理の無い発声」は合唱（声楽）を少しでも知る人であれば、誰もが耳にしたことのある言葉であろう。しかし、このこと一つをとっても「言うは易く行うは難し」である。普段の発声練習をないがしろにして、それぞれが勝手気ままな声で歌う合唱に感動は生まれない、というよりも美しい合唱は生まれない、と言っては言い過ぎであろうか？豊かで美しいハーモニーを生み出す声を求めて、団員個々人が努力を重ねること。その方法を示唆し意欲を喚起するためにもボイストレーニングは重要である。～続く～

雑感（最近聞いた合唱から）

2月2日（日）の「合唱の輪」、9日（日）の「雪あかりの路交流コンサート」から、つい最近（3月28日）聞いた「じゅうもんめコンサート」まで、主として若い人たちの合唱を多く聞いた二月間であった。その中から感じたことを思いつくままに記述してみる。

まずは、中学生、高校生の合唱についてであるが、私が何度か書いているように、札幌地区の中学校、高等学校の合唱活動は盛んであり、演奏内容も優れたところが多い。特に、毎年定期演奏会を開催しているような団体の活動は素晴しく、そのことだけにも敬意を表したい。ただ、開催時期が3月中旬から下旬に集中するために（致し方ないところだが）、聞き逃すところがあるのは残念であり、申し訳ないと思っている。定期演奏会が定着している団体は、年間行事の最大事が自主公演（定演等）であり、各種コンクールはそこへ至る通過点と捉えて活動していることと推察している。大変望ましい活動形態であると言えよう。コンクール、コンクールと血眼になり、「コンクールの結果こそが活動成果の全てである！」といった思考に若者を導くような指導は避けたいものである。～続く～

朗報！

８７０３が1971年から15年間勤務した岩見沢東高校の合唱部がリスタートした。本日、新顧問の佐藤先生と面談し、やる気満々の言動に接し、大変嬉しく思った。近年、部員の激減が続き、ついには休眠状態に陥っていたた合唱部には、多くのOB/OGが悲嘆の思いを抱いていた。小生もその一人であった。

現在は部員数5名であるが、佐藤先生が1学年担任にもなったので積極的に部員確保に務めること、札幌合唱連盟に再加盟したいこと、8月16日（土）に予定されているOB会主催の「40回記念演奏会」に現役合唱部も参加させたい等々、意欲的な発言が続き、41歳青年教師の心意気に感動を覚えた。早速、一部OGからも喜びのメールが届いている。

今日は真栄中学校！

　26日（水）　札幌市立真栄中学校合唱部　キタラ小ホール　18時30分開演

　27日（木）　札幌市立北野台中学校合唱部　キタラ小ホール　18時開演

　28日（金）　札幌山の手高等学校合唱部　ちえりあホール　18時30分開演

　30日（日）　札幌北野少年少女合唱団　札幌市民ホール　15時開演

　4月12日（土）　『Joyful Concert Ⅵ』　ちえりあホール　18時開演

　　　Chor Tomhet 合唱団「あべ犬北」　札幌市立中島中学校合唱部　
　　　札幌北陵高等学校合唱部

若い合唱後半へ

札幌市立手稲東中学校、北海道札幌北高等学校と、北海道を代表する中高合唱部の演奏を聞いた。2日連続という強行軍ではあったが、大変素晴しい内容で疲れも癒された感がある。そして、これからも若い人たちの演奏会が目白押しである。みなさん、ぜひ足をお運びください！