えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

がんばれますらお

2009年12月21日 | コラム
ゲーム自体は親切かつ無難に出来ています。

:「戦国無双3」 2009年12月3日発売 コーエー&テクモホールディングス

 テレビを片している最中コとエとー二本のロゴがちらちらと見える。プレイステーション(以下PS)の正方形パッケージからPS2の端がまるっこい縦長パッケージに移ると途端にロゴがどっと増える。パソコン用のソフトにもいた。コとエとー二本のロゴのゲームを親の代から遊び続けている歴史が気づくと回りを取り囲んでいた。同じコントローラ、同じ操作方法が続くシリーズ物なのに中毒したように続くソフトウェアの積み重ねだ。

 2004年にコーエーから発売された「戦国無双」は、5年後の今シリーズ3作目を数える。戦国時代を舞台とし、武将を操って敵を倒してゆくアクションゲームだ。歴史を舞台にしているとはいえ、例えば1567年生まれの「真田幸村」という武将が1575年の「長篠の戦い」に登場するなど史実とずれるステージ構成や、大胆なイメージにのっとったキャラクターなど、ゲームとしての遊びを優先させた作りである。操作もボタンを押す順番で動きが変化するので、ただキーを押しているだけでも敵を薙ぎ倒す爽快感がある。

 本作はハードウェアがPS2からWiiに移り、コントローラがPSのダンベル形のから一気にぺったんこのクラシックコントローラ、縦長のWiiリモコンにボタンが大きくて身体の小さいゲームキューブ(以下GC)の可愛いコントローラと計三種類の全く違ったインタフェースになった。GCコントローラをWiiに挿してスタートボタンを押す。二時間後、ゲームに同梱されていた横から見ても上から見てもダンベルとそっくりな「クラシックコントローラPRO」を握っていた。遊ぶハードが違うのに、ボタンの押し方を初めとした操作方法がまったくPS2と変わらない操作の違和感がとうとう取れずじまいだったのだ。

 手でぎゅっと掴み指先で遊ぶ細かい使い心地から、おおざっぱに手全体で動かす使い心地は感覚として正反対の性質を持つ。これがあれば今までと同じ使い心地でゲームが出来る。そんな心遣いよりも、PSで出来なかった別の遊び方をWiiで見つける工夫は無いものなのだろうか。(799文字)
コメント
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