えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

年末とお年始。

2008年12月29日 | 雑記
なるべくちっちゃいバイト数で絵をアップする方法を模索中です。
おもたいです。

ええと。

昨日から明日までの祭典に行っていたり、国際子供図書館へ
寄っていたりと更新が停滞しておりました。
ひょっとすると今年最後の更新になるかも知れません。

卒業にあわせていろいろと、ここに置いておきたいなあと
思うものもあるので、
しばらくは不定期。方針もアップダウン。
ブログに方針もへったくれもあるのかとか
さまざまな突っ込みはご容赦くださいませ。
目を通していただいているかた、ありがとうです。
年末なのでちょっとメンタルになっています。

どうか良いお年を。
新しい年も好いことがたくさんありますように。
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指を動かすこと

2008年12月21日 | 読書
コントローラを握る楽しみのほかにも、
ページをめくるたのしみというものがあります。
めくるたびにサロメの七枚のヴェールをはぐようにどきどきする、
この本は、そういう本の一冊です。
あ、「そういう本」の意味がちがいます、意味が違います。

:山村修『「狐」が選んだ入門書』 ちくま新書

手引書、と入門書、の違いってわかりますか?
そこからはじめる、入門書の入門書です。
ブックガイドと言うとたぶん失礼に当たる本です。
じゃ、どういう紹介をしているのか。
ちょっとだけ、抜いて見ます。

「不意を打たれるといえば、岡田英弘による一般向けの本には、
歴史的な常識にまっこうから歯向かい、とどめをさすような論断が、
あたかもするどい剣先のように、きまっていくつか潜んでいます。」

ひらがなの柔らかみを使いこなした、みごとな文章だと思います。
むずかしいことをやさしくいえる文章は、本の紹介をしながらも、
一本のまとまりある作品ともいえるくらいハイレベル。
ただ文がうまいだけではなく、論旨がしっかりしていて、説明を
怠らない。
そしてなにより、思ったことを押し付けない。
基本的にこの人は思ったことははっきりと書く人です。
好きなものは好き、といえる人ですが、そこに余分なあいじょうとか
へんけんとかいったものを出来る限り抑えて書いてあるので、
読むかどうかの判断を読者に押し付けることはないのです。
入門書、だと固いなあ、と思われる方は、

『狐の読書快然』(洋泉社)
『狐の書評』 (本の雑誌社)

など読まれるといいと思います。

なにかモノを書くとき参考にしてるものは、と聞かれれば、
「狐」と答えると思うくらい、この人の文は大好きなのです。
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一歩下がってお読みください

2008年12月18日 | 読書
ミイラとペンギンがかわいいです。

『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』早川コミック文庫 坂田靖子

坂田靖子はつくづく映画が好きなんだなと思います。
『アラウンド・ザ・ワールド』のように、気球ではなく家庭にのって
旅をする、金髪碧眼のマーガレット奥さんと園芸が趣味のちょび髭ご主人の
コンビ(夫婦と言うかコンビというか、その加減も絶妙なのです)、
旅先で起こるちょっとした事件、ユーモアたっぷりに描かれています。
絵はシンプル・イズ・ザ・ベストを地でゆく上手さです。
トーンを多用しないので目にも優しい。

個人的には、「南極北極大冒険」と「旅情」の二本が好きです。
半分はぺんぎんのせいですが。
「旅情」は、新婚旅行にイタリアのヴェニスを訪れた時のエピソードで、
マーガレット奥さんの天然ぷりがとにかくキュートに描かれています。
外国のホームドラマのようなコマ割り、ちょっとオードリー・ヘップバーン
ぽいかわいらしさのマーガレット奥さんの、スカートのふんわり加減が
よいです。

そのうちきちんと『バジル氏の優雅な生活』を読まないと……。
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こまった

2008年12月15日 | 読書
移転したブックオフに今日に限り寄ってしまいました。
6冊本を抱えてまた「ああ」とため息です。

私はいわゆる「中国古典もの」が好きなのですが、
高校生の頃、とあるライトノベルを見て驚愕(そこまで驚いては
いないか)した覚えがあります。

第八回電撃ゲーム小説大賞〈大賞)受賞作
『大唐風雲録』(田村登正著・メディアワークス)

簡単に説明すると、唐の時代、玄宗皇帝の御世の後半、
長安を舞台に繰り広げられる歴史SFです。(簡略すぎるわ)
これ6年前の本なのですが、続編2冊を未読、それがまるごと
ブックオフの棚においてありまして。

「(あ、こりゃ買えってことか……)」

古本は往々にして買うタイミングと言うものがあると思います。
物欲に負けました。あさっても本が来るのに。ああ。

それはともかく、当時驚いたのはライトノベルにも関わらず、
歴史史料を上手く使いこなしている点でした。
何より作者の顔写真。40代後半のおっさん。わお。
果敢にも挑戦して見事大賞を射止めました。
自分でも、本作がライトノベルというジャンルでは異色作だという
想いがあったことはあとがきで述べていますが、
でもこの作品はライトノベルです。

文字通り「軽い」筆致なのですが内容が濃く、児童文学と言うには
対象年齢が高すぎて、歴史小説と言うにはやわらかすぎます。
ですが、やはり人生経験を積んだ方が書く物語、他の作品とは
決定的に異なるのが、人物一人ひとり、おっさんから少年少女の
人格の書き分けをかなりしっかり描いていること。
ただ少年の個性がちょっとだけ薄口なのがひっかかりますけど、
会話のテンポが良いのであまり気にならないかもしれません。

この作家はふんわりしたユーモアの持ち主だと思います。
児童文学のようなあったかい筆致に事柄を載せながら、
話の荒唐さと歴史事実からきちんと距離をとって、
必要以上の感情移入無しに面白くかける人です。
『大唐~』シリーズ以後2作品は現代を舞台にしたもので、未読なのですが、
個人的にはもっと歴史モノが見たいと思います。
ライトノベルと言う市場には、ちょっぴりもったいない気がするので。

で、なにがこまったかというと、
やることがあるのに手をつけちゃって、
手につかなくなったといいますか……
(自業自得じゃ)
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病膏肓にはいる

2008年12月14日 | 雑記
ほんとうに膏肓に入ったようです。今週は。
医者に行って薬のみ終わった後に熱が出て、
それが先週末。

それからずーっと寝っぱなしでした。
ゴロゴロするか、雑読するか(集中はできませんが)
飲食排便するか。
熱は微妙にあるようで。

PCの画面を見られるようになったので
こうして文章を打ち込めるわけですが、
もう右目が重たくなっています。
眠りすぎるほど寝ているので、眠い、ということは
ないとおもうのですが。

あと「ゴスペル」のCDラックに入っていたCDを購入して
先ほど聞いたら「ボサノバ」の間違いであることが判明しました。
ノリノリになるつもりがまったりとしたティータイムに
部屋の空気が変わってしまいました。
悔しいので上野茂都のCDをききます。


『♪おと~うふは~♪』


なめくじうさぎの巣の士気が下がった!!
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衝動ガイず

2008年12月10日 | 雑記
昨晩GUN'S AND ROSESのあたらしいやつを買ってしまったとか
さっき文芸春秋をかってしまったとか
メンタムのリップクリーム(こう言うのはすきです)一本98円に
狂喜して買いだめたとか

そういうことではなく。

衝動的に「あ、街いきたい」となるのが本日のタイトル(のつもり)です。
「町」じゃだめなんですね。
「町」にくらべて「街」は、もっと雑駁としています。
とりあえず人がいる。
とりあえず、あかりがいっぱいある。
とりあえず、車が走っている。
とりあえずビルが無い。
ごみごみしている。(ここ重要)

ちょっと話が飛びますが、
不燃物でも可燃物でも、ごみは発酵します。発酵するとどうなるかというと、
一生懸命微生物が活動するので熱が出来ます。あったかくなります。
つまりそういう、ごみどうしがわんさとくっつきあって発酵している時の
温度が「街=ガイ」には必要な要素で、
そのあったかみに飢えて衝動的にがっつきたくなる人々のことを
「衝動ガイず」
と勝手に名づけます。(勝手かよ

シブヤとか原宿とかどーなのよ、というと
あれは「まち」であって「ガイ」じゃないかと。
なんか、ひえびえとしてるんですかね。
他人への感覚が。
地方とかでの閉鎖的な感覚とはまた違って、安定している人のくっつき具合が
ひどく見えにくい街ではあるとは思います。

見えてればいいってものでもないとはおもいますが。

ただやっぱり、見えないよりははっきり見えていたほうが、
こちらも距離をとりやすいというか。
東京の下町とよべるエリアに人気が集中するのも、
動物園で柵ごしにモルモットのかたまりを眺めるのと
根っこのところはおんなじでしょう。きっと。


ブログの楽ちんなところは、こーゆーところで
切っても誰からもつっこまれないところですね。
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いまごろ

2008年12月07日 | 読書
最近ちょっといいなぁと思った作家がいます。
作家というか、文体というか。

二葉亭四迷の『平凡』を、いまごろになって
初めて読んだのです。

本がいま手元に無いのですが、
親の次にイヌのポチを思い出すくだりや、
始めからの書き出しからまじめにシニカルな
様子、別にとつとつとしてはいないんですね。

ある意味、とても人を食った物言いを、
文体で語ってしまうひとだと思いました。

『平凡』自体は、話として完全な出来だとは思いません。
『浮雲』を読んでからちゃんとつっこもうかとは思いますが。
ただこのひとの場合、描写がくどくもないし、きれいにしようと
飾る日本語がなくて、それはこのひとの仕事柄からくるもの
かもしれませんが(新聞社にお勤めしていた)、でも、
心が動いているリズムを丁寧に書いている。

文体にはひとめぼれをしました。本人にはまだ惚れていません。
『浮雲』に手をつける前にいろいろ手をつけたいものもありますけど(こら
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大散財

2008年12月06日 | 雑記
まんがをあさりにいきました。
四谷を越して、議事堂前で降りて。
国会議事堂の前を、警備員の紺色の制服
二つ三つ過ぎれば、
国立国会図書館まであと少しです。

天下の税金で回っている施設でまんがかよ、
とお思いですが雑誌エリアには結構、
「りぼん」とか「ジャンプ」をしこたま
抱えた方々がいらっしゃるのです。

ただし、本の年度は1980年代だったりします。

つまりはそういうところで、全ての知識を
後世に伝えてゆく、という目的のもと
本を集める図書館なので、地元の図書館のように
古くなった本を簡単に放出せず、ひたすら膨らんで
ゆく場所なのです。

おおごとに話がずれました。
ちょっとごまかせるかなとおもいました。

複写代でちょっと散財しただけなのです。ええ。

Q.財布の残りで冷や汗かくくらいなら申し込むな。
A・カウントしたら軽く100P超えてたんです。

著作権の問題で、一回に100P以上の複写は×なのです。
が、出来ないことも無いのですが、
ちょっと作品のチョイスを間違えたかなあ……と後悔気味です。

あっはっは。
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ハスキーボイスとくちびる

2008年12月01日 | 雑記
オーヤンフィーフィーとカルメン・マキの声質が
だぶってしまう耳になってきました。
そろそろ末期かも知れません(何の
それから誰もわからんネタをふるな、と。

カルメン・マキとOZの「私は風」のイントロが
某三国無双の勝利BGMにそっくりで(だからっ

まあとにかく、
かすれた声でうたう女性ボーカルはたいがいパーマを
かけている気がします。
ストレートヘアでハスキーボイスはカッコイイを通り越して
怖いかもしれません。
むしろ暗いかもですが。
最初期の中森明菜みたいになるのでしょうか。

いずれにしろ声質ばっかりは天性のものに頼るしかなくて、
天性で決まるところがいいですよね。(おい

たまたまオーヤンフィーフィーのくちびるをVHSで見ていたら
カルメン・マキを思い出したので今聴いています。
ハスキーボイスですが力強い発声のうえ、声がするーっと
伸びるので割りに声はクセがないです。

『昨日酒場で見た女』
という唄が好きなのでちょっと歌詞をかきます。

「さびしい女に 夢はつきもの ひとりよがりの夢を託して
 全ては 平凡にと……
 そんな風にも おもうのだけれど
 隠し切れない 何かに惹かれ きっと あんたは また明日も
 小さな夢をみる……」

書き出してわかりました。書いちゃいけない歌詞でした。
さみしい寂しい歌詞ですが、伴奏がピアノだけというとさらに
寂しいですが、弾むようなリズムでのびのび歌っていて
聞きやすいです。

でもやっぱり聞くとさみしい。


あ、いい曲ですよ、「私は風」。曲の運びもギターも古いけれど、
頭には残ります。泥臭くて格好いい。
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